イノベーションがコモディタイズする課程では、ダウンサイジングや価格競争がかならずある。 技術に限らず、マーケットに対して,何かを気がつかせ、市場のドアを開き、顧客の認知を創出するのは、イノベーションのある企業で、ベンチャー等が多い。
しかし、産業障壁の低い事業だと、すぐに大手や大手の系列が、模倣したサービスや製品を打ち出す。 こういう時、大手はそのネームバリューがあるので、あたかも自分たちがパイオニア的な見せ方をして、競争力をつける。
そうなると、結局のところ最初の市場創出をしたベンチャーは、価格競争や付加価値などによる差別化を、矢継ぎ早にしかけてオリジナリティの強さで勝負するしかない。
ここで、価格競争は、過去のHYバイク戦争やハンバーガー、牛丼などでもそうだけど、常に最初に仕掛けた方が強い気がする。 最初に仕掛けた方は、価格競争を辞めるタイミングもリードするし、再度仕掛けるときもリードするようにみえる。 こういう機動的な攻防に、ベンチャーは活路を見いだすしか無いのだろうか?
それにしても、こういう模倣をする大手の社員って、どういう心境なのだろう。 僕も過去に何度も、僕のプレスリリース後に、大手が似て非なるもので、追い打ち的プレスリリースをしかけられた事があるけど、そういう会社の人って、学会とかミーティングで顔をあわすとバツの悪そうな顔をする。 そんな人に面と向ってあえない仕事をさせられる会社っていうのは、なんか可哀想だなといつも思っている。