日本では、いろいろな報告や資料が、パワーポイントのスライドだけで示されることが多い。こういうのは、得てしてスライドの字数が半端なく多くて、とてもスライドとしてスクリーンに投影されても、さくっと読めない。
では、文字数が多いから受け手が一意に解釈できるほどに、詳しくかつ明瞭かというと、多くの場合は文章として不明瞭なのが多い。つまり、読者(本来なら視聴者)の裁量による解釈の差が大きくなる。
特に、設計書のような工学的なものを、こういうスライドで書くというのは、まったく理解し難いのだが、それが多い。規範文章を書いた上で、その概要をスライドで要点だけ整理して示すのならわかるけど、文章を書かないでスライドだけ描くなんていうのが圧倒的に多い。
こういう資料では、図表の記載もかなりいい加減だ。やたら表とか図とかグラフは綺麗だけど、その凡例が示されていないだけでなく、矢印や記号、シンボルの使い方が、まちまちだ。四角で示しているのが機能名称なのか、組織名称なのかというようなことさえ、統一されていない。
こんなドキュメントが大きな顔をして、まかり通るのがSIとかいう業界だとすると、これからどんどん大きな事後が起こってくれだろうなと....
頼むから、指導教官がなんとかしろよと言えないのが社会人なんだよね...