今日は、いよいよ僕が議長を務めているIEEE P3800 WGからの二つの議案が、NesComとRevComという二つの会議で審議される。今日は、NesComといって、新しい標準化作業を承認する会議が午前中に開催された。この会議、僕らはP3800.1 という新しい標準策定の承認を求めるPAR( Project Authorization Request)という文章を提出し、審議を求めている。
事前に設定された期日までに、NesComのグループウェア上に提出し、NesComの議長や他の委員から、いくつかのコメントをもらっていた。なので、それに対する回答のやり取りを直前までしていた。たとえば、”implementation specification"というのは、実装方法を規定することで、それは標準化の領域ではなくて、特定の技術によって競争領域を限定することになるので、望ましくないという意見などがあった。また、Reference Design という言葉も、半導体ベンダーなどが提供するReference Boardと混同されるからいかがなものかというのもあった。
午後のRevComは、出来上がった標準仕様を最終的に承認するべきかを審査する委員会で、P3800 Data Trading Systemの仕様書が承認された。これも事前にグループウェア上での投票があったので、他の同様の仕様承認とまとめての採決になった。厳密には、僕はP3800の提案者なので、自分のものについては棄権を投じることが普通なのだけど、複数をまとめて採決するので、今回は賛成を投じた。
それにしても、相変わらず議事運営の厳密さに対する拘りは強くて、久しぶりに再審議の動議とかもリアルに経験したわ。この場に、やはりもっと日本からも参加者が増えてくれると良いんだけどなあ。
夜は、ホテルの周辺を散策したけど、これといって食べたいものがなかったので、再びルーフトップのレストランに。Udon Nodle なるものがあったので、オーダーしたら、なんか見事な焼きうどんだったわ。