ルフトハンザが用意してくれたホテルで朝食をとって、もらったタクシーバウチャーで空港まで移動。無事にFRA-HND便にチェックイン。元々の旅程では、フランクフルトでの買い物の時間も無かったのだけど、今日は余裕があるので少し空港内をぶらぶら。昔あった、キャビアバーがないのが残念なのだけど、お約束の缶詰はゲット出来た。チーズとかはまだ在庫があるので、結局はあまり買うものはなかったわ。
免税店では、日本のウィスキーコーナーがあって、白州、山崎、響をはじめ、実に豊富な品揃え。それにしても、どれもとても良いお値段で、アイラとかのシングルモルトの何倍どころか十倍くらいのお値段のものまである。しかも、洋モノは免税店仕様の1リットルとかの大きなボトルが多いけど、日本製は普通のサイズ。まぁ、僕は、あの大きなボトルは品がなくて嫌いだけどね。そんなわけで、お酒は見ているだけで買う気が起きなかった。
飛行機の中で、自民党総裁戦の報道をインターネットやビデオで見てたら、ある意味で民主的なガバナンスが効いているなとつくづく思ったので、ちょっと雑感を書いてみる。。 議事運営規則とかを大事にする意味は、合意形成の過程の適切さが、その後の合意事項の執行に対する尊重に大きく影響するからだ。つまり、遺恨を残すことは、なるべく避けなくてはならないわけだ。
良く”少数意見の尊重”という言葉が使われるけど、これは決して多数決による採決方法と相反するものではない。Robert’s Rule of Orderなどの議事規則では、採決については通常決議と特別決議という異なる可決に必要な要件を定めている。特別決議においては2/3とか3/4などが可決要件だとすると、これはかなりハードルが高い。さらには、投票有効率や棄権票の比率などにも一定の要件を定めることで、良く言われる数の暴力はそうそう簡単には振るえない。
これは、採決による結果に影響にする部分ではあるけど、それ以上に”少数意見の尊重”を具現化するのは、採決においては、反対、賛成の両方の立場からの意見陳述機会が公平に与えられることだと感じている。議事運営において少数派が反対意見を述べる機会を正しく与えることや、動議において発議者と発議賛同者が求められることなどは、まさに”少数意見の尊重”を具現することだ。
今回の総裁選では、過半数を得た者がいなかったことから、決選投票になり、どちらの候補にも届かなかった他の候補の支援者の票が結果を左右した。単純なMajority ruleではなくて、Plurality rulesが使われてるわけで、結果を見るとある意味ではマイノリティがキャスティングボードを握っていたことになる。では、最初の投票で過半数をとったら、それで決まるMajority ruleはどうなの?と思うけど、そこはすいません、選挙ルールを確認出来ていません。
というわけで、標準化活動で、日々議事運営規則と対峙していると、ついついこういう視点で、この類のニュースを分析してしまうのは、ある種の職業病だろうか。