ちょっとしたインテリジェント系な機器の開発で、廉価なプラットフォームを探しているのだが、組み込み系ではARM9系がかなり普及しているようだ。 イーサネットとUSBホストを持っていて、HTTPくらい喋れるプラットフォームとなると、ARM9+Linuxというのは、お手軽だしボードコンビュータもかなり出ている。 さらには、SOCとメモリーなどの部分だけを小型のモジュールにした製品なども、ずいぶんと種類が出回っている。 しかし、用途から考えると、どれも帯に短し襷に長しなんだけど、開発費用、期間の短縮を考えると、ロットの少ない製品では、こういうものを使わざるを得ないようだ。 昔のようにチップから選んで回路設計して、コードもゼロスクラッチというのが、なかなか出来ないのがつまらない。
研究の関係で、IPコアを探していたら、いくつか希望に合うものがヒットした。 国内でもこういうビジネスがそれなりに根付いてるというのは、昔から考えると隔世の感がある。 かつて、ゲートアレイの設計とかしていた頃は、回路図入力だったし、システムによってはTTLなどでブレッドボードを試作したりした。 FPGAの高集積化と、言語開発の進歩により、いまは、とても簡単にLSIが作れるし、リコンフィギアのターンアラウンドも早く、低コストだ。
しかし、ここから先のプロセスが無いのが、日本の悲しいところだろう。 ベイエリアなどでは、マスクの相乗りもあるし、ウェハーのカットやダイからのボテンディングやパッケージなどの各プロセスを請けてくれる業者がいる。 こういう、半導体の関連ビジネスのセクタがあるからこそ、独創的なシステムなどの上流に特化したベンチャーがどんどん出てくるんだろう。
知り合いの研究者から、無線LANの電波をエネルギーにして、センサーネッワークを動かす事ができないかなんていう話しがあった。 知り合いの マイクロ波送電の専門家の研究者にいろいろと教えてもらっていたら、Energy Harvesting Forumなんていうサイトを教えてもらった。 どうやら、こういう自然というか周辺にあるエネルギーを集めて、利活用しようというのは、そこそこにトレンドのようだ。 本当に無駄に消費されている運動エネルギーなどを効率よく利活用できれば、確かに面白い。 だけど、プラングイン電気自動車じゃないけど、トータルシステムとしては、Co2の削減効果が疑問視されるケースもあるので、こういうのをやるには、すこし広い視点が必要かな。
朝、もう一度ルーターの再起動をしてみたけど、変化無しだったので、夕方の帰宅前に量販店に寄って、ブロードバンドルーターを購入。 無線LAN付きにしようかと思ったけど、無線LANは、別にブリッジ型があるので、シンプルにB社の有線ルーターを購入。
家に帰って、再度壊れたルーターに電源をいれてみたら、今度は電源も入らなくなって、完全に死んだみたい。 早速、新規購入のブロードバンドルータを設定。 しかし.....PPPoEして、LAN側にDHCPでプライベートを配って、NATするというのが基本のようで、DMZを使う設定が良くわからん。 マニュアルと格闘したら、どうやらLAN側のセグメントにアロケートされたアドレスに対して、NATするのが前提のようで、素なグローバルセグメントは、持てないような感じ、ガーン。
ブロードバンドルーターで、普通にグローバルなセグメントと、プライベートなセグメントを分けて使いたいという願いは、いろいと調べてもなかなかすっきりしない。 いままで、使っていたBA8000ProとかYAMAHAとかでは、当たり前のように出来ていた。 コンシュマー用の製品では、どうもNATが基本のようで、勤務先の製品も低価格のものは、そうらしい。 ということで、綺麗な構成としては、ルーターを2台使うのが良いかなと思い出した。 とりあえず、実験用のルーターを一台かりて帰り、再構築をとおもったけど、念のためにもう一度CD-ROMのマニュアルを掘ってみたら、ありましたそんな設定。この世界では「IP Unnumbered接続」とい言う事らしい。 グローバルもらうのに、ルータの外側のアドレス+内側のセグメントのアドレスというのが基本だけど、PPPoE側とかは、Unnumberedなので、この名称を使うらしい。 とにかく、あっさりと使えて、復旧しました。
お騒がせした皆さん、失礼しました。
知り合いのVCが投資先案件で、関連しそうな分野について、相談だったり、意見交換だったりに来ることがよくある。 今日もアメリカのVCが投資先のMEMSによるシリコン発振子のメーカーの説明をしに来た。 来られた担当は若いので、水晶の時代的な変遷はあまり知らないようで、PLLによるシンセサイザーが出来る前の無線機は、LOなども水晶で、チャンネルの数だけ水晶をつかっていたなんて説明をしてあげた。
さて、このMEMSによるシリコン発振子は、プログラマブルが容易なので、多品種対応でも納期が短いのと、小型である点等が魅力なわけだけど、所詮電子部品なので、単価勝負で大量採用というところを掴まないと、なかなか成長が厳しいのではないだろうか? また、現状では量産に成功している競合が殆どないらしいので、大量生産となるコンシュマー系などでは複数購買が出来ないリスクが懸念される。 数十円の部品の納期で、数万円のセット商品の生産計画が左右されるのは、さすがに嫌がられる。 こうなってくると、ビジネスモデルとして、単独で大量生産、販売という路線ではなく、技術供与等によるセカンドソースの育成で、市場規模を増やすという戦略も必要なのではないかと思った。 こういうのは、本当に経営戦略の重要な選択なので、この会社が今後どういう方向に行くのは、ちょっと興味が有る。
個人的には、どうせシリコンなんだから、DDS/NCOとかと一体化してくれたら使ってみたいかもしれない。
午後から福岡で打ち合わせ、ちょうど昼前についたので、山笠で有名な櫛田神社のすぐ近くにある信州蕎麦のむらたに行ってみる。 知り合いの蕎麦好きから教わって、一度は行ってみたかったのだが、あまりこの辺りに来る事が無い(櫛田神社も来た事が無い)ので、なかなか実現しなかった。 もり蕎麦とごぼうの天ぷらをいただいたが、細打でしっかりと香りと歯ごたえが楽しめて、とても納得。 博多で蕎麦、しかも信州蕎麦ってどうよって半信半疑だったんだけど、恐れ入りました。
夜は、研究者仲間と魚を食べにいき、30cmくらいのやりイカの活き造りを楽しむ。 最近は、輸送手段が発達して、東京でもやりイカが食べれるのだけど、やはり鮮度がぜんぜん違う。 今日のイカは、サイズも大きいけど根性も座ってて、身の部分を切り離されて刺身になっても、頭とゲソはしっかり動いてました。 最後は、天ぷらになっちゃったけど。 お約束通り、最後は元祖長浜屋で長浜ラーメン、久しぶりにメタポパターンをやってしまった。
長男の母校の同窓生、家族、先生らと毎年恒例の旅行に参加。 今年は、草津温泉だった。 山梨からだと清里から佐久に抜けて、軽井沢から草津まで、三時間くらいで行ける。 途中、軽井沢で散策をして、現地で合流。 草津は、子供の頃に来た記憶がかすかにあるくらいで、ほとんど初めて。 夕食の後に、湯畑を見学して、次いでに外湯を2カ所ほど楽しんだ。 さすがに、日本の三大温泉のひとつで、その湯量の豊富さは、湯畑をみると実感する。 外湯も大小いろいろあるようで、とても全部は回れないけど、たまたま通りかかった定員3人というとても小さな外湯なども楽しめたので満足。 久しぶりに、コテコテの温泉街を堪能してしまった。
某県立大学の学長先生に、インタビュー取材を行う。 専門の通信分野や地域政策など多岐にわたって活躍されている先生なので、ひとつひとつの話題が具体的で、とても判りやすい。
ところで、県立大学等の公立大学は、各地にあるが、全入時代を迎えて、国立大学との差別化や、独自性をいかに出していかくが、大きな課題だろう。 本当は、地域連携が一番意味が大きいと思うのだけど、実態は県内、外の入学者比率、卒業後の就職先比率ともに、必ずしも県内が高いいうことではないのが、辛いところのようだ。 この大学の場合には、県のシンクタンク的な散在となることを狙っているということで、県内産業界との連携が鍵になるだろう。 そういう意味で、グローバルな時代に、地域というキーワードで特色を出さなくてはいけないというのも、なかなか大変だろうなと思った。
ソフトバンクが、フレッツ光の代理販売をはじめる。 当初は、自営で光を引くモデルを模索し、途中からダークの開放にのって、NTTの光をつかったサービスにうつり、そして今度はフレッツの代理販売となった。 ADSLの場合も、インフラを自ら整備したけど、ソフトバンクは、Y!というブランドによって、絶対的なサブスクライバーオナーシップを持っているのだから、今は垂直統合モデルに固執する必要は無いだろう。 つまり、Y!BBのユーザーを逃さなければいいのだから、ADSLのインフラなどは、元々分離型モデルのイーアクセスにでも、売却してしまったほうがいいのではないだろうかと、個人的には思っている。 はたして、この先にADSLがどう淘汰されていくのかは、注目したいところだ。
ガラスの熱透過率を下げるコーティング技術を開発した方にお会いする。 彼の技術をつかえば、ビルなどのガラスの熱反射が少なくなり、かつ室内への熱透過が下がるので、冷暖房効率が上がる。 デモ等をみせてもらったが、確かに効果が大きい。 既に、幾つかのメジャーメディアで話題になっていて、内外でもかなり導入実績がある。 彼は、なかなかユニークな起業家で、とても個性的だ。 この発明以外にも、いくつかのアイデア商品を発明している。 そのモチベーションは、社会起業家精神にあるようだ。 最近、周辺には環境系なビジネスに関係する人が増えて来ているのだけど、ビジネスとしての成長性に興味がある人と、自らが環境問題を解決したいという人に二分されるようだ。 前者の場合には、まゆつばな感じのが多いのだけど、今日お会いした彼は、明らかに後者だった。
しかし、透過せず、反射せずで、熱はどこに行っちゃうんだろう?
一部、執筆に関係したインターネット白書2009を版元からいただいた。 今年の表紙は、一日のうちどれだけの時間インターネット接続可能な環境にいたかと、その時の平均的な速度はどれくらいかという調査結果がグラフ化されている。 東京のビジネスマンの場合、22.6h x 25.5Mbpsだそうだ。 つぎには、専業主婦の22.2h x 21.7Mbps, 高齢者の20.3h x 23.8Mbpsが続き、学生22.4h x 20.4Mbps, 小中学生 21.5h x 16.4Mbpsとなり、最後が農林漁業従事者 20.4h x 7.8Mbpsとなっている。 いづれも、一日のうち20時間以上、接続可能な環境にいるわけで、これは早い話がどこにいても、ネットにつなごうと思えばアクセス可能ということだ。 統計データーというのは、シンボリックなわりに、実態の特異点を示してる場合もあるので、取り扱いには注意が必要だけど、こんな調査がどうどうと白書の表紙を飾る事は、まさにブロードバンド環境の整備水準が最終段階になりつつあることを示しているという捉え方くらいは、許されるだろう。
土曜日なのだが、CATV会社の株主総会のため上野原にでかける。
ふたたび山梨の家に戻るので、桂川漁業共同組合で、冷凍保存されている鮎を買って帰ることにした。 桂川の鮎は、結構有名だそうで、この漁協では、お土産用に冷凍した鮎を箱詰めで販売している。 価格は、2,100円で、空けてみると大きさのそろった綺麗な鮎が、一匹ずつビニール袋ら入れられて、13匹入っていた。 これは、なかなか手みやげに良いかもしれない。