今日は、集落の獣害予防のための電柵の点検を朝から行う。 今回は、電柵の委員なので、以前におこなっていた組の担当部分の草刈りとは別に、ふだん縁のうすい箇所を点検した。 それは、水田と川原の境にある竹林との境部分で、猪の被害が多い場所だ。 はじめて、歩いたのだが、川原から数十メートルの断崖があり、その上が水田になっているのだが、なかなか険しい。 こんなところから、猪があがってくるのかと思うと、妙に感心してしまった。
水田の周りを歩きながら、一緒に委員をしている先輩にいろいろと稲作のことを聞いていた。 ここらの水田は、圃場整備がされていて、だいたい一枚が一反八畝=540坪=1782㎡くらいになっている。 これで、約18俵=1080kgほどの収量があるそうだ。 1人の一ヶ月の消費平均が、4.8kgくらいとすると、四人家族の4から5世帯の1年分は賄える。 ということで、米プロジェクトをするとしてたら、4人1チームくらいでスタートするのがいいのかと、捕らぬ狸の皮算用をしていた。
実家から母と義兄が遊びにきたので、昨日はたかねの湯に行き、今日は甲斐大泉パノラマの湯に行く。 たかねの湯は、車で五分のところなので、よく利用しているのだが、パノラマの湯は、はじめて行った。 あいにくの天気で、自慢のパノラマ景色は見れなかったが、露天にも入って来た。 ここは、内風呂と露天の二つの浴槽とサウナというシンブルな構成。 泉質は、たかねの湯がアルカリ性のツルツル系なのにくらべると、硬い感じがする。 次は、ぜひ晴れた日に来てみたい。
継続研究のひとつである「有線と無線の組合せによる二つのデジタルディバイド解消システムの提案」の実証試験場所の確認のために、北上を訪問する。 実証試験では、地元の北上CATV局の方に協力をいただくので、その候補となる地域を見て回った。 新幹線の駅から車で15分も走らないくらいの箇所が、既に地デジ難視聴、ブロードバンド未解消地域になっているのには、あらためて驚かされた。 中心市街地は、当然NTTがサービスをしているのだけど、不採算エリアは、まったく予定無しとのこと。 また、TVについても、隣接の各世帯でアナログの共聴をしているけれど、これも県内波だけな上に、画質も反射波を受信しているので、あまり良くない。 ここのCATVは、市が29%程度出資している第三セクタなのだが、市の税金は資本金以外には入っていない。 そして、市が市内全域にインフラ整備をしているわけではないので、CATVも不採算エリアに対しては、自主展開を躊躇している。 近くの集落では、全戸加入したとしても、再三ラインに満たないということで、この集落の人達が、他の地域の人達を紹介して、総和で一定の加入者数を得ることを条件として、サービスエリアの展開をしたそうだ。 結局は、こういう地元の企業や住民が相応に努力しないかぎり、ブロードバンドの世帯カバー率96%という現状においても、実態は厳しいところが多々有るわけだ。 地デジ完全移行にしても、あきらかに地域の対応で格差が生じていることの一例を垣間見た。
巨大匿名掲示板に、コピペされている以下のひらがなの文章なんだけど、本当に読めてしまう。うーん、これはなかなか秀逸ですな。
こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく
朝6:00から電柵の下草刈りと整備を行う。 先週は、田圃の周辺を役員3人で行ったのだけど、今日は、山側のエリアで草も多いし、補修箇所も多いので、集落の人全員で下草刈りをする。 この電柵は、高圧(2.5kv)くらいのストロボパルスを使っているのだが、今回の整備エリアは長いこと線を交換せずに、ところどころ部分的に補修をしてつないでる関係で、かなり電圧降下していて、これじゃ猪も驚かないだろうって感じ。 そういうわけで、出来れば全面的に線を張り替えたいということで、おそらくは年内に役員でその作業をすることになるだろう。
この電気柵のチェックには、簡易テスターをつかうのだけど、単純にプラズマ球のようなライトでチェックするものと、LCD表示のついたタイプがあって、このLCD表示のものだと、一応パルス間隔でちゃんと表示も点滅する。 ところが、草などが接触している可能性の高い線は、波形がなまるので連続表示になる。 こういうのって、とても原始的で、久しぶりに単純な電気の世界に触れた気がする。
IEEE802.11のWNG-SCにて、以前から行っている高速鉄道などの分野での利用についての発表をする。 今回は、会合全体の参加者が少ないが、このSCには、いつもより多くの出席者がいて、そこそこに質疑もあり、より多くの議論継続をということになった。 実際には、11Pとの整合の話や、セキュリティについての言及の仕方などにつて、個別にもコンタクトがあった。 今後は、このあたりをクリアーして、どうSGに持っていくかが焦点だけど、まだかなりロビーイングが必要となりそうだ。
今日は、おなじセッションで、米国A社が次世代のセキュリティ関係に対応するためのSGを作るべきだという発表をしたのだが、これに対して別なC社がいまの段階では不要であるという反対発表をした。 両者の発表後に投票をした結果、結局はSG化へは進まなかったが、このやり取りはとても参考になった。
モントリオールは、はじめて来たのだけど、公用語はフランス語だし、街の景色も古い建物も、どうみてもヨーロッパという感じで、見慣れている北米とは大違い。 歴史的には、400年弱の街なのだけど、それでも石畳の旧市街などは、それなりに重厚な感じがする。
IEEE802.11でも会議のコスト削減が話題になっていて、Face to FaceとTeleconference 以外に、Web Conferenceの採用が検討されている。 Wikiの比較ページComparison of web conferencing softwareをみると、実際にかなりの数のソフトやサービスが出回っている。 僕も、WebEXなどは、外国の企業との打ち合わせなどで利用したことがあるが、とても良く出来ている。 嬉しいのは、会議に参加する側が、特別な仕組みがいらないという点だ。 以前に、仕事でこういうツールのソフト会社と関係していたが、あれなどもきちとんしたマネージメントがあれば、それなりにヒットしたのではと悔やまれる。
それにしても、ブロードバンド普及率が世界一の水準にある日本でも、まだまだこの類の利用は、進んでいない。 インターネットの第一人者が集まる研究会などでも、未だにポリコム全盛だし、数ヶ月前に開催した国際シンポジウムでも、二つの会場を接続して、遠隔地の発表はビデオでみていた(IPではあるが..)。 PPTなどの資料は、こういう仕組みを使った方が、はるかに綺麗だし、見やすいので、日本でもそろそろ普及してくれないかと期待している。
朝モントリオールを出て、シカゴ経由で、Daytonに移動する。 Daytonに行くのは、実に数年ぶりになる。 この時期は、雷雨になることが多く、過去にもシカゴ(ORD)で足止めを食らった事が何回かあるので、それがちょっと心配だった。 モントリオールは、昨日の午後に、激しい雨と風だったが、今朝はなんとか曇り空で一安心と思ったら、シカゴについたら雨。 ちょっと嫌な予感がしたのだが、どうにかDayton行きは、普通に飛んでくれた。 Daytonには、学生時代の先輩がちょうど来ていて、空港まで迎えに来てくれた。 今回の目的は、某仕事の関係でのネタ探しで、Hamventionを見て回る。 このHamventionに来るのは、実に2000年頃以来だ。 Daytonの空港も少しは綺麗になったような気がするが、周りの田舎な景色は変わってない。 夕食は、近くの日本食レストランに行く。 今回の出張中は、毎日フードコートのようなところでの食事で、夕べもファミレスみたいなイタリアンだったので、ようやくまともな夕食になった。 もう、Daytonには、何回も来ているけど、日本食レストランに入ったのは初めて。 以外と、まともで普通だったのには驚いた。
朝からDayton Hamventionの会場を一通り見て回る。 記憶が定かではないが最後に来たのは2000年くらいだと思うので、9年振りくらいになるが、その衰退が顕著なのは驚いた。 Hamventionとはいえ、米国の市場はそれなりにあり、かつRF関係の企業(プロ)も多く参加していたりするので、馬鹿に出来ないどころか、挑戦的なものをいち早く見定める価値もあったのだが、全体の凋落ぶりは、なんとも言いがたい。 この背景には、基本的にインターネットの普及により、アマチュアという市場が縮小したことと、企業展示とはべつに大きな意味をもっていたスワップマートが、イーベイなどに完全に移行したことが大きいのだろう。 日本人の姿もとても少ないし、往年のコレクターアイテムも激減していた。
とはいえ、まぁ技術的なネタが皆無というわけではなく、やはり底の深さを垣間見る。 ソフトウェア無線関係は実にいろいろな分野で取り入れられていて、モジュール化されたマルチバス型の装置などは、なかなか面白いアイデアだ。 また、インターネットとの統合は、まだHost to Radioという発想にとどまっている感じもするが、中にはグリッド的にインターネットを介して、複数のRadioをコントロールするような取り組みもある。
数十年前に、知り合いの会社が、PLLを使ったフルシンセな無線機を開発し大ヒットとなったが、あの時もPLLをいち早く導入したきっかけは、Daytonだったそうで、こういうアマチュア、プロを問わず、高周波関係の市場がそこそこに大きいのがアメリカで、それを支えているのは軍需ということからすると、衰退したはいえ、あと何年かは存在価値があるだろう。
日経新聞の記事 「携帯各社、通信速度を高速化 現行規格で3−15倍に」という見出しに、ちょっとドキッとして、本文をみたら以下の内容だった。 おいおい、この内容を現行規格で3−15倍という表現まで使って、ことさら誇張する意味がどこにあるんだろう? 384Kbpsに対しては確かに、7.2Mbpsとかはそういう話になるけど、それをこのタイミングで、こういうふうに記事にする意図はなんなのだろうか? どうも、WiMAXで光なみの移動体通信というシリーズも酷かったけど、こういう記事が踊る背景には、なにかもっと深刻な理由があるのだろうか? うーん、実に不思議。
-------以下引用---------
NTTドコモやKDDIなど携帯電話各社は相次いで通信速度の高速 化に乗り出す。無線局の装置などを更新することで、現行の第3世代規格のまま3―15倍高速化できる。各社は今夏以降、高速化に対応した端末を投入する。携帯電話では2010年以降、「LTE」と呼ばれる次世代サービスが始まる予定だが、新規格の普及には時間がかかる。既存のインフラを有効活用し、大容量通信に対する需要の高まりに応える。
ドコモは利用者の端末から基地局にデータを送信する「上り」を高速化する。「HSPA」と呼ばれる高速化技術を導入、最大送信速度は毎秒5.7メガ(メガは100万)ビットと、現在(同384キロビット)の約15倍に達する見通し。基地局にある装置の部品の入れ替えのために、09年度中に100億―200億円程度を投資する。基地局から端末に受信する「下り」の速度は同7.2メガビットに引き上げ済みだ
インターネットの掲示板でよくみかける議論に、比喩による表現をしているにも関わらず、その本質の部分ではなく喩えの部分の言葉にスティックして反応してしまうパターンがある。 こういう場合、比喩を用いた人の用い方が適切でない場合もあるが、読み手が言葉尻を掴んで、表層的な批判をするという場合も多い。 後者の場合、明らかに読解力が無いが為の反応だったり、ここぞとばかりに言葉尻を捕まえて反論をする場合(この場合には、比喩だと知りながら本質には触れない)だったりだが、どちらも議論は噛み合ない。 言葉は文化そのものだから、比喩が通じない相手というのは、正直あまり相手にしたくない。 まして、これがメタファーだったりしたら、もっと感覚や基礎的な知的水準や意識の差がある場合には、とても悲しい結果になる。 抽象的な表現をそのままにとらえて、その後ろにあるものを見ないという浅虜な人というのは、結構巷にいるのだろが、そういう人が暴れる掲示板とかは、本当に質が低いなぁと思ってしまう。
報道によると、CATV事業者が2011年のアナログ停波後も、ヘッドエンドで受信したデジタル波をアナログ波に変換して、再送信することが許可されるようだ。 これにより、CATVに入っている人は、当面デジタル放送の高付加サービスと、高画質を我慢すれば、既存のアナログTVでサービスが受けられる事になる。 もっとも、CATV各社は、アナ、デジ変換のための余計な設備投資が増えるが、このあたりは事業者への助成措置が予定されるらしい。
逆に言えば、地上アナログ波の停波は、予定どおりということで、共聴組合や自営アンテナでの視聴者は、デジタルチューナ対応が必須となる。 国は、地デジ完全移行を目指して、このように様々な施策を並行して進めているが、その目標は、民放+NHKの圏内4波が、少なくとも受益者努力で視聴できる環境を作る事で、まぁこれもその一環なのだろう。
TVは受益者努力によるものなので、のほほんと、なにもせずに、今見れているからいいやなんて思ってる人が、一番 間際に悲惨な結果になるんだろうな。 もっと、業界で啓蒙しないといけない。
部屋聞き用に、コリンズの75S-1を使っているのだが、ゼネカバじゃないので、日経ラジオくらいしか聞いていない。 基本的には、平日は株式速報、休祭日は競馬なので、両方とも興味が無い私には辛い。 ということで、かつて仕事で関与したAORのDDS-2Aをつかってみようかと検討中。 PTOをこれに変更することで、一応ゼネカバ化できるはず。
これに使っているDDSは、20年くらい前に、アメリカのスタンフォードテレコムという軍需系の通信機機器メーカーが、ビタビ、直交掛算器、ディジタルマッチドフィルタなどのLSIを、ASIC部門を作って民需対応のビジネス展開をした時に、採用したものだ。 いまでこそ、FPGAでちょろっと出来ちゃうけど、当時はこういうベーシックなLSIは、とても魅力的だった。 僕は、彼らのスペクトラム拡散のベースバンドプロセッサのαサイトに個人契約して、2.4GHzのDS-SSの無線モジュールを開発したり、DDSを上記の製品等で使う企画をしたり、直交掛算器を使って、IFサンプリングのスキャナーを開発したりしたので、とても懐かしい。 真空管からトランジスタのような大革命以外でも、PLLやDDSなどのように、通信機器のトレンドに大きなインパクトを与えた要素部品っていうのは、数十年に一度くらい出てくる。 単に小型化とか、低消費電力化とか、複合化ではなくて、ブロック図に影響を与える技術というのは、とても魅力的なんだけど、最近は、お目にかかれないなぁ。
報道によると、経済産業省は、上場企業のコーポレートガバナンス(企業統治)向上策として検討していた社外取締役の設置義務付けを見送る方針を決めたそうだ。 日本経団連などが「機能しているかどうか疑問がある」などと反対していたようで、まぁ景気動向もふまえての判断だろう。
コーポレートガバナンスやコンプライアンスについては、資本と経営が独立し、かつそれなりのレベルにある企業ならば意味があるが、上場、非上場を問わず、パパママ商店的な企業には、なかなか理解されないし、意味が無い。 企業は、その規模や成長過程によって、経営の質というか重点も変化するので、一律にガバナンスの形態を決めれば良いものでもないだろう。 戦後の電気業界の雄である某S社では、創業者のカリスマ的経営が伝説的に評価されているが、そのカリスマ経営者の足跡を今日のコンプライアンスやガバナンス理論に当てはめてみれば、局所的には決して望ましいものではなく、極めてワンマン経営だったようだ。 ただし、その紆余曲折のなかで到達した、あるいは到達しようとしたものが、今日求められている形態に近いことであり、それはかの経営者の先見性であり、裁量の深さだったのだろう。
景気が悪くなると、経営者の裁量というのは、露骨に表面化するもので、毅然として動じずに信念を貫く者もあれば、あたふたとその場主義的な采配をふるう者との差を大きく感じる。 ご都合主義的に、経営理念を代えるのは、臨機応変ではなく、所詮裁量のなさであったり、浅慮の結果なのだが、これもまた人間なのだうろ。 自分も動かざる事山のごとしといきたいが、なかなか難しいものだ。
今年度の研究案件で、監督官庁の出先局と打ち合わせをする。 昨年のうちに、研究計画、予算案を提出し、それに対して口頭で減額された査定予算と採択意志が案内された。 予算額に変動が生じたので、当然ながらそれに連動して計画内容の修正が可能であろうと思っていたら、計画を変えずに、この予算で予定どおり実施せよという意味だったと、今になって言われた。 しかも、数%の予算変動ならともかく、50%に近い変動があるのだ。 まして、予算費目に対して、これを減らせとか、これは安いものがあるからそれにしろなんていう提案は、一切されていない。 請書をとっておいてから、価格を下げるなんていう手法は、民間では訴訟ざたになるだろうに、こんなことがまかり通るところが役所の強いところかもしれない。 とはいえ、計画変更の手続きがあるので、まずはそれを提出することになったが、はたしてどうなることやら。