部屋聞き用に、コリンズの75S-1を使っているのだが、ゼネカバじゃないので、日経ラジオくらいしか聞いていない。 基本的には、平日は株式速報、休祭日は競馬なので、両方とも興味が無い私には辛い。 ということで、かつて仕事で関与したAORのDDS-2Aをつかってみようかと検討中。 PTOをこれに変更することで、一応ゼネカバ化できるはず。
これに使っているDDSは、20年くらい前に、アメリカのスタンフォードテレコムという軍需系の通信機機器メーカーが、ビタビ、直交掛算器、ディジタルマッチドフィルタなどのLSIを、ASIC部門を作って民需対応のビジネス展開をした時に、採用したものだ。 いまでこそ、FPGAでちょろっと出来ちゃうけど、当時はこういうベーシックなLSIは、とても魅力的だった。 僕は、彼らのスペクトラム拡散のベースバンドプロセッサのαサイトに個人契約して、2.4GHzのDS-SSの無線モジュールを開発したり、DDSを上記の製品等で使う企画をしたり、直交掛算器を使って、IFサンプリングのスキャナーを開発したりしたので、とても懐かしい。 真空管からトランジスタのような大革命以外でも、PLLやDDSなどのように、通信機器のトレンドに大きなインパクトを与えた要素部品っていうのは、数十年に一度くらい出てくる。 単に小型化とか、低消費電力化とか、複合化ではなくて、ブロック図に影響を与える技術というのは、とても魅力的なんだけど、最近は、お目にかかれないなぁ。