朝食後、1人を駅でおろして、車で移動。 このサイトのツッコミを参考に、韮崎で高速道路に乗る前に、桔梗屋によって信玄ソフトを注文。 しかし.....信玄餅ソフトではなく、餅が入ってない。 ソフトに黒密ときな粉というやつだった。 orz
その後、近くの金精軒によって、お土産の信玄餅を購入。 桔梗屋のは、桔梗信玄餅で、金精軒のは信玄餅、桔梗屋さんのほうが、圧倒的な営業力を誇っているのだが、やはりこの辺の住民としては、地元の金精軒を推奨。
しつこく信玄餅ソフトを探して、高速の途中で釈迦堂PAに入ってみたのだが、やはりここにも無かった。 うーん、八ヶ岳PAにしかもうないのだろうか..... 途中で、研究者仲間に上野原のCATVの設備をみてもらって、東京にもどる。
今年度の研究の実証実験場所と成る岩手県北上市で打ち合わせ。 打ち合わせの後、実験対象集落を視察。 駅からさほど遠くないのだけど、典型的な中山間地域で、地デジもブロードバンドも提供されていない、条件不利地域だ。 とりあえず、こういう小規模集落で、低廉なインフラをどうつくかるかが課題なのだが、まさにその対象として典型的な要素を含んでいることを確認。
打ち合わせ後、協力いただく地元のCATV会社の方に、北の魚をごちそうになる。 ホヤ、ニシンの刺身は、ともに絶品。 ホヤは、臭いが強いので苦手の人も多いようだけど、僕は基本的に好きなので幸せ。 しかも、新鮮なホヤは、独特の臭みもなく、とてもまろやか。 ニシンも、刺身で食したのは初めてだっが、脂がのっていて、旨味がにじみ出ている感じで、かなり嬉しい。 福岡とかの魚もいいけど、北の魚もやはりいい。
1998年頃に考案した、ダイナミックTDMAというアルゴリズムは、アマチュア無線のような自律分散型の無線局間で、衝突回避をしながら、多重化するというアルゴリズムだった。 当時、特許も取得して、実装も行い、一部は製品化もした。 この時、アマチュア無線のコミュニティであるPRUGの技術発表会で発表するために書いたペーパーが、大学の研究論文で参照されたのを知ったのは、ずいぶんあとのことだ。 最近、議論している研究ネタで、この時の資料を探す必要が生じ、久しぶりに関連情報も探ってみた。 メッシュネットワークやアドホックネットワークの分野は、ここ数年活発だったのだけど、その分野では類似の研究(TDMA系)が相変わらず研究ネタになっているようだ。 ということで、来週は久しぶりにこれ系の学会DICOMOにも参加するので、すこし若い人の発表も聞いてこよう。
CATVの自主放送Chで、有識者の意見を伺うレポート番組を制作して放映をはじめた。 そもそも、ICTとかに関係している人が多いわけではない地域だし、視聴者数も限られているのだが、思いのほか反響が合った。 基本的には、域外の情報を域内に伝えるスタンスのレポートなのだけど、物理的な距離ではなく、やはり地方は情報を欲しているのを再確認した気もする。 当然ながら、アンテナの鋭い人は、自分たちが地域から情報が発信出来るんだということに、気づくわけで、最近はそういう問い合わせも実に多い。 ということで、やはりTVは、「観るもんじゃなか、出るもんばい!」なわけだ。 明日は、住民ディレクタを進めている知人にお会いするので、とても楽しみだ。
今日は、企業展示のセッションがないので、午前中のセッション二つに参加することができた。 しかし、どの発表も、研究テーマそのものに、どうも独創性がないというか、無理が有る。 xxにおけるyyのなんちゃらみたいなのが実に多い。 それで、xxとyyが関連される必然性が弱く、結局のところ目新しさをもとめて、無理矢理xxとyyをくっつけているようにしか思えない。 シンプルな特許(ある意味強い特許)がとれないで、請求項をやたら付け加えて、特定条件下でどうにか特許にしちゃう傾向と、なんかとても同じ臭いがする。 論文では、結局他との差別化を求められるのと同時に、はやりというかトレンドがあるので、はやりものに何かをつけて、ある分野では、この例はないということで、差別化をするわけだ。 ここで、学部生とか修士生の研究テーマというのは、指導教授が授ける事が多いだろうから、こういう非独創的な陳腐な発想は、その指導教授の性質が現れているのだろうな。 実際、同じ研究室の発表だと、xxなりyyなりの片方は、みんな同じか近いということが、見て取れる。 こういう状況は、なんかとても将来に不安を覚えるな。
久しぶりにサンフランシスコに来た(数年ぶり)ので、同僚らと夕食は、Crustaceanに行く。 ここは、ずいぶん昔に、某検索大手の友人に教えてもらってから、たまたまこちらで一緒に来ていた友人と2度ほど来たことがある。 一度は、パシフィックコースの本店に行き、もう一度は今回と同じダウンタウンの店だった。 今回は、会議の会場からケーブルカーで往復。 Garlic CrabとDrunken Crabが有名で、それらをシェアして堪能。 基本的にGarlic苦手といいながら、こういうのは好きだったりする.......
ネットの掲示板やブログサイトでは、誹謗中傷や事件性のある書き込みの問題で、匿名の扱いがしばしば話題になる。 新聞やラジオ、TVなどでも、匿名の投書は、昔からあるが、これらの取り扱いはどのように行われているのだろうか? いわゆる「匿名希望」という身分を明確にしているものならば、責任の所在が明確だが、無署名だったり、単純な匿名だったりによる投稿などの扱いが悩ましい。 これが、単なる誹謗中傷とか、クレームだったら、切り捨てればいい訳だが、有意義であったり、建設的であったりした場合が悩ましい。 その投書の内容を報道などで取り上げるとなると、取り上げた瞬間に二次的な責任を報道機関などは負うので、そのバランスによっては、折角の貴重なアイデアも捨てられる可能性がある。 まあ、匿名というだけ、最初から主張に対して訴求生や信頼性が失われるのだから、その程度と割り切って対応することは、それなりに合理的だろう。 しかし、インターネットの急激な普及により、匿名による投書が、はがきや手紙より簡単に出来るようになったので、こういう雑音レベルも増加してきたのかもしれない。 ちょうど、知り合いの有名なBlogサイトで、ネットユーザーが如何に情報を自己的にフィルタリングするかという話題が書かれていたが、まさにインターネットにより、社会のホワイトノーイズが増大しているので、受けての取捨選択は、どんどん困難、複雑になっているし、逆に発信者が明示的に責任やリスクを認識していかないと、いままで届いた情報も届かなくなっている。
もっとも、ネット掲示板とかだと、ハンドルネームの付け方とか、その書き方、表現方法などで、比較的簡単にプロファイルが出来るので、バレバレというのがあって、本人だけが匿名のつもりというのは、それなりに笑えるけど。
目的の発表セッションが終了した後、夕方からCAL TrainでPalo Altoにいき、知り合いのVCを訪問する。 実に驚いた事に、Palo Altoのダウンタウンに沢山の空き店舗が出来て、For Rentの看板がとても目立っている。 University という目抜き通りの飲食店などがあったところも、横道にそれたところも、駅前のBook Storeもだ。 一連の金融ショックと不況の波を、アメリカでこんなにストレートに感じる風景に出会ったのは、はじめてのことかもしれない。 郊外の街の古いダウンタウンならいざ知らず、全米でも有数の飲食消費高を誇る、この街でこんな風景に出くわすとは思わなかった。
参加している802.11WGで、TV White SpaceのStudy Group 設置案が承認され、次のPlenary でExecutive Committee に承認をもとめることとなった。 実際には、FCCのData Baseの運用などは、まだ何も決まっていない状況だけが、802.SA下の各WGでは、とりあえずSGを作って,他のWGの動きに,相互にリエゾンできるようにしようという狙いのようだ。 日本では、このあたりは、結局は自由な議論ではなくて、裁量行政により用途が決まりそうだが、どちらが将来的に華が咲くかは、なんとも言えない。
僕は、もう10年以上前から、電波の水平分離、オーブン化を主張しているけど、なかなかそれは実現しなさそうだ。 実際に、IEEEでもレガシーな無線屋さんは、相変わらずアプリケーションに強くバンドルした規格を求めて止まない。
旧知の在米中国人の友達が出資している、IPカメラサーバーの会社を訪問。 数年前に、彼らがスタートアップした時依頼の訪問。 彼らは、IPカメラに給電するPOEスイッチ、HDDレコーダー、ルーターなどを全て一つのハードウェアアプラアインスに入れた、All in One製品を開発し、セキュリティ市場で販売している。 この市場は、既に競合が有りすぎるというか、もうコモディティなのだが、多くの場合は、IPカメラ+伝送路構成装置(ルーター等)+管理PCという構成で、管理PC上で、録画、再生やモーション検出等を行い、必要に応じてルーターなどでVPNを張ったりする。 彼らの製品は、これらの機能を小さなハードウェアに全て集約しているので、IPカメラだけつなげばいいというのが売りなのだが、残念ながら僕には、今ひとつ訴求力を感じない。 結局は、この類いは、システムとして、如何に市場要求にマッチしたソリューションシステムにするかで、あれもこれも出来るというのが、今ひとつ商流のスキルに合わないように思う。
丁度、これまた旧知の韓国の会社から、最近PLCを内蔵したIPカメラとサーバーのシステムの提案がきていたが、こっちのほうが少しは目新しいなぁ。
午後に、Saratoga cityに住む米国人の友人の家に挨拶に寄る。 彼とももう20年くらいの付き合いで、たぶん数年ぶりの再会。 ちょうど、かれの住むコミュニティの中の公園がリニューアルされて、そのセレモニーが公園で行われていた。 ここのコミュニティは、ゲートコミュニティではないのだけど、閑静な住宅街で、そのなかの公園が新たに改装されて、住民が集まっていた。 オープニングセレモニーでは、Saratoga-Taikoという日系人のチームによる和太鼓の演奏などかあって、この地区に日系人が多い事が判る。 しかし、各住宅とも十二分に大きな庭とフロントヤードがあって、さらにコミュニティ内にテニスコートや芝生のフィールドなどまであるのだから、やはり土地の使い方が違うよな...と感心。
夜山梨の家に帰宅。 僕は留守だったけど、今日の朝 フレッツ光の工事が行われることになっていた。家に帰って、家族に聞いたら、予定どおりNTTが来て工事をしていき、既にインターネットが使えているとのこと。 確かに、工事は今日だけど、PPPoEの設定とかまでしてくれたのだろうか? ONUやルーターは、事務所のある別棟にあり、既に夜だったので、宅内配線されたイーサネットの末端でPCをつないでみると、確かにDHCPでプライベートアドレスが付与されて、NATでインターネット接続できている。 測定サイトでみると、80MPbs/60Mbpsという結果。 たぶん、東京の家より早い。 工事の時には、不在となるので、ISPからの設定に関する書類等も、判る場所に置いといたのだが、それを見てPPPoEの設定までしてってくれたのだろうか? そもそも、ISPのPPPoEのアカウントとかは、NTTには通知されないのではないかと思うのだが、どうなっているのだろう。 とりあえず、サクッと使えているのは嬉しいんだけど、なんか気持ち悪い。
随分昔に、出資検討をしてもらった大手商社系VCの人と、9年ぶりくらいに合う。 要件は、彼の出資している会社のExit。 VCとしては、運用しているファンドの運用期限の10年目が迫り、さてどうしたものかということらしい。 対象会社は、同じドメインの会社で、そこの経営者にもかつてお会いしたことがある。 基本的には、話題性は高いのだけど、ビジネスとしては、なかなか成長が見られない。 市場にとって、その技術がOnly Oneなわけではないし、Mustなわけでもないというパターンだ。
話をしていて、ちょっと???なのは、このVCが出資した時点から現在までに、この対象会社は経常損失をだしているので、とうぜん一株あたりの資産は、減価しているのに、減損していないらしい。 たしかに、直近でのP/Lはポジティブなので、将来にたいする見込みを加味すると、減損する必要はないのかもしれないし、アーリーステージに投資するVCが時価会計をするのも適さないのかもしれない。 でも、それはそれとして、そのBuy Outの価格が、時価と大きく乖離した価格を希望するのは、ちょっといただけないなぁ。 ネットバブル、新興市場創世から十年で、今年あたりから、こういう話は増えるんだろうな。
今年も、ミニトマトの収穫がはじまった。 年々、少しは学習していて、そこそこに需給バランスを考えて株数も調整しているので、過剰に収穫することもなくなりつつある。 さらに、今年は剪定をこまめにしていたので、ミニトマトもトマトもそれなりに粒がそろっている。 それでも、ミニトマトなんて、家で食べるには多いので、去年トライしたドライトマトをつくる。 とりあえず、二つに切ってオープンの天板に並べた量が、ちょうど小ビン一本分になることを学習。 オレガノも豊富にあるので、こちらはレンジで乾燥させて細かくしてビン詰めの時にまぜる。 材料コスト的には、オリープオイルが一番高いのだが、これもピンキリ。 いまのところ、知り合いへのプレゼント用なので、あまり気にせずに、今日は2ビンだげ完成。
遅ればせながら、1Q84を読了。 いわゆる「僕本」ではなく、かといって「アフターダーク」の延長でもない。 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に近い作風。 物語としての抽象性は、「海辺のカフカ」より、ちとリアリティが高い感じ。 光と陰、陰と陽、動と静、内と外、観念と唯物というような、2極対比のようなものが、この人の作品のの根底にあるテーマの一つなのは、従来作品と変わらない。 エルサレムのスピーチの壁と卵もしかりだ。 現実は、二面性で語れない、より複雑な相互作用と混沌にあると思ってる僕には、文章の複雑さとは逆に、テーマの普遍性というか単純さが感じられて、それはそれで楽しめた。 昨夜は、帰宅途中につい月を見てしまった...(残念ながら、まだ一つしか月は見えない)
記事がシステムの不調により消えてしまったので、再度記入。 たぶん、最初の記事と内容が異なるかも...
大手商社系のSI会社の社長だった知人と久しぶりに合う。 今は、自営でコンサルと社外取締役などをされているのだが、最近、スマートグリッドの調査をされていたそうで、そのあたりについての意見交換。 僕から見ると、スマードグリッドも、なんとなく流行るけど、ブレイクしない技術の一つだとわれる。 自動車がいつでもネットにつながるという路車間のITSとか、メッシュネットワークとかも、話題になるけどブレイクしない技術だけど、スマートグリッドも同類に見える。
この根拠は、技術というよりは、ビジネスモデルというかプレイヤーの相関による。 スマートグリッドの中でも、スマートメーターのようなものに、ホームゲートウェイとして、いろいろな期待をするのは、かなり痛いかもしれない。 かつて、1997年頃に、僕もResidential Gate Way =RGW 構想を提唱し、各家庭に設置されるIPルータが、RGWとして家庭内のあらゆる機器(電力計、水道メーター、AV機器、PC、体重計、電話、FAX...)との情報を司る情報玄関になると言っていた。 これと同様な話は、電力会社やいくつかのメーカなどでも、企画されたり、中には商品化までされたりしたけど、結局のところブレイクしない。
これは、消費者がつかう端末機器は、よりアプリケーションに近いところにあり、その多様性やトレンドの変化速度が早く、こういうゲートウェイに接続することによって、適応性を損なわれたり制約されたりすることが、きっと受け入れられないのではないかと思っている。 結局のところ、ユーザーの手の届く範囲で同時に更新できる機器の同期や連携はいいけど、より大きな範囲のシステム一括更新とか購入は、ちと重すぎる訳だ。
というわけで、スマートグリッドのなかでも、スマートメーターみたいなのは、結局電力会社が自らの裁量範囲で、ROIを確立して導入しないと、消費者ニーズでは、立ち上がらないだろうな。 要するに、中抜きなんだな。
関係している上野原の会社で、某インターネット系の出版社の取材を受けた。 この会社は、インターネットの創世記から、白書などの定期刊行をしている他、NGNや無線、IPv6などの技術の教科書シリーズなども出版していて、取材に来られた編集長も、業界の事をとてもよく知っている。
そんな彼らが、上野原のCATVとブロードバンドの取り組みや内容について、高く評価をしてくれた。 僕自身も、地域情報化をライフワークのように取り組んで来て、総務省やその外郭の各種委員会、作業班などでも活動してきたが、僻地、中山間地域の条件不利地域、TV難視聴地域をもつ、地方都市が取り組む姿勢として、専門家が提唱して来ている取り組みを、フルセットで実施しているのだから、評価されのは当然かもしれないが、第三者の記者から評価されると、あらためて嬉しい。
ここでは、地域イントラの余芯線を利活用することで、構築コストを削減し、IRUによる民間運用とする公設民営で、OAM(運用、保守)コストの自治体負担を実質的にゼロにし、TVとネットを同一のインフラで共用するとで、導入コストを低廉化し、さらには導入コストの負担に合併特例債を利用する事で自治体の純公債の増加を限りなく低く抑えている。 つまり、自治体が取り組むべき、理想形態に近い事を実施しているのだ。
今回は、広く業界を知っている専門記者の取材で、その評価がされたが、残念なのは当地では、未だに原理主義的な非理解者が跋扈している事だ。 原理主義的な人は、法令にしてもデータにしても、自分の都合の良いように解釈し、または都合の悪いことは聞こえない事にし(自分が知っていても、情報公開がされていないと宣伝したり)、声高に叫ぶので外部の情報が入りにくい、地方ではこれが誤解を招いてしまう。
今回の取材などにより、正しい情報が、内外から広く啓蒙されて、理解が広がる事を期待する。