ネットの掲示板やブログサイトでは、誹謗中傷や事件性のある書き込みの問題で、匿名の扱いがしばしば話題になる。 新聞やラジオ、TVなどでも、匿名の投書は、昔からあるが、これらの取り扱いはどのように行われているのだろうか? いわゆる「匿名希望」という身分を明確にしているものならば、責任の所在が明確だが、無署名だったり、単純な匿名だったりによる投稿などの扱いが悩ましい。 これが、単なる誹謗中傷とか、クレームだったら、切り捨てればいい訳だが、有意義であったり、建設的であったりした場合が悩ましい。 その投書の内容を報道などで取り上げるとなると、取り上げた瞬間に二次的な責任を報道機関などは負うので、そのバランスによっては、折角の貴重なアイデアも捨てられる可能性がある。 まあ、匿名というだけ、最初から主張に対して訴求生や信頼性が失われるのだから、その程度と割り切って対応することは、それなりに合理的だろう。 しかし、インターネットの急激な普及により、匿名による投書が、はがきや手紙より簡単に出来るようになったので、こういう雑音レベルも増加してきたのかもしれない。 ちょうど、知り合いの有名なBlogサイトで、ネットユーザーが如何に情報を自己的にフィルタリングするかという話題が書かれていたが、まさにインターネットにより、社会のホワイトノーイズが増大しているので、受けての取捨選択は、どんどん困難、複雑になっているし、逆に発信者が明示的に責任やリスクを認識していかないと、いままで届いた情報も届かなくなっている。
もっとも、ネット掲示板とかだと、ハンドルネームの付け方とか、その書き方、表現方法などで、比較的簡単にプロファイルが出来るので、バレバレというのがあって、本人だけが匿名のつもりというのは、それなりに笑えるけど。