随分昔に、出資検討をしてもらった大手商社系VCの人と、9年ぶりくらいに合う。 要件は、彼の出資している会社のExit。 VCとしては、運用しているファンドの運用期限の10年目が迫り、さてどうしたものかということらしい。 対象会社は、同じドメインの会社で、そこの経営者にもかつてお会いしたことがある。 基本的には、話題性は高いのだけど、ビジネスとしては、なかなか成長が見られない。 市場にとって、その技術がOnly Oneなわけではないし、Mustなわけでもないというパターンだ。
話をしていて、ちょっと???なのは、このVCが出資した時点から現在までに、この対象会社は経常損失をだしているので、とうぜん一株あたりの資産は、減価しているのに、減損していないらしい。 たしかに、直近でのP/Lはポジティブなので、将来にたいする見込みを加味すると、減損する必要はないのかもしれないし、アーリーステージに投資するVCが時価会計をするのも適さないのかもしれない。 でも、それはそれとして、そのBuy Outの価格が、時価と大きく乖離した価格を希望するのは、ちょっといただけないなぁ。 ネットバブル、新興市場創世から十年で、今年あたりから、こういう話は増えるんだろうな。