記事がシステムの不調により消えてしまったので、再度記入。 たぶん、最初の記事と内容が異なるかも...
大手商社系のSI会社の社長だった知人と久しぶりに合う。 今は、自営でコンサルと社外取締役などをされているのだが、最近、スマートグリッドの調査をされていたそうで、そのあたりについての意見交換。 僕から見ると、スマードグリッドも、なんとなく流行るけど、ブレイクしない技術の一つだとわれる。 自動車がいつでもネットにつながるという路車間のITSとか、メッシュネットワークとかも、話題になるけどブレイクしない技術だけど、スマートグリッドも同類に見える。
この根拠は、技術というよりは、ビジネスモデルというかプレイヤーの相関による。 スマートグリッドの中でも、スマートメーターのようなものに、ホームゲートウェイとして、いろいろな期待をするのは、かなり痛いかもしれない。 かつて、1997年頃に、僕もResidential Gate Way =RGW 構想を提唱し、各家庭に設置されるIPルータが、RGWとして家庭内のあらゆる機器(電力計、水道メーター、AV機器、PC、体重計、電話、FAX...)との情報を司る情報玄関になると言っていた。 これと同様な話は、電力会社やいくつかのメーカなどでも、企画されたり、中には商品化までされたりしたけど、結局のところブレイクしない。
これは、消費者がつかう端末機器は、よりアプリケーションに近いところにあり、その多様性やトレンドの変化速度が早く、こういうゲートウェイに接続することによって、適応性を損なわれたり制約されたりすることが、きっと受け入れられないのではないかと思っている。 結局のところ、ユーザーの手の届く範囲で同時に更新できる機器の同期や連携はいいけど、より大きな範囲のシステム一括更新とか購入は、ちと重すぎる訳だ。
というわけで、スマートグリッドのなかでも、スマートメーターみたいなのは、結局電力会社が自らの裁量範囲で、ROIを確立して導入しないと、消費者ニーズでは、立ち上がらないだろうな。 要するに、中抜きなんだな。