_ [MISC] 謹賀新年
皆々様、新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、大変お世話なり、誠にありがとうごさいました。
さて、小職は、本年もも山梨県北杜市須玉町で、満五十歳での新年を無事迎えることができました。 これも、ひとえに公私ともにご指導いだたきました皆様のお陰と感謝しております。
昨年は、小職の継続且つ主業務であるルート株式会社における無線通信技術に関わる研究開発業務に注力した一年間となりました。
特に、開発、研究ともに従来より構想していた研究、開発途中の製品について、基礎的なアイデアから具体的な展開へと大きく進展する成果を得た、ターニングポイントとなった一年でありました。
昨年、ルートでは、産学協同の二つの継続研究ブロジェクトに参加いたしました。 まず、岩手県立大学とのプロジェクトである無線と有線を融合したネットワーク構築は3月に無事終了し、小規模集落において、自律的な光ファィバ施設の可能性を示すこと出来ました。 一方、山口県において産官学で進めている自律的無線ネットワークを用いた地域防災ネットワークの研究は、年末に無事システム全体の構築、運用実験が終了し、本年3月のプロジェクト終了までに成果取りまとめなどの仕上げに入る予定です。
また、一昨年より関係省庁等の支援のもと積極的に行なって来た国際標準化では、IEEE802.11において、私どもの提案する高速認証技術への取り組みが3月会合で認められ、FIA(Fast Initial Authentication) Study Groupが設置され、グループチェアとして、約8か月に渡り国際標準化の現場での取り纏めを行うことととなりました。
こちらは、去る十二月に正式タスクグループ化が承認され、いよいよ当月よりIEEE802.11aiとしての標準化策定作業が開始されることになりました。 この新標準は、スマートフォン等の無線LAN搭載携帯機器が、立ち止まる事無くスムースにインターネットへ瞬時接続し、短時間で必要な情報の取得が可能となる技術として注目されており、本年より同方式の推進のためのコンソーシアム活動なども立ち上がる予定となっています。
世界でも最も普及している無線方式の一つである無線LANの標準化において、このような標準策定に直接的に寄与できる機会を得たことは、長年無線LANという技術に関わって来た者として、多いなる喜びであると同時に、国際舞台での議長という職務に伴い、議事運営や討議対応等の実線的経験を重ねた事は、個人的にも大きな収穫となりました。
これに加え、無線LANの実業面でも、アライドテレシスグループでの製品化が進み、多くのお客様にご導入いただくようになるとともに、本年早々には新製品の市場リリースも予定され手織り、R&Dの相乗効果を実感しています。
一方、昨年の年賀メールに記しました、新たな注力テーマとは、無線空間や無線システムそのものを、仮想化、モジュール化しエミュレーションするワイヤレステストベッドの開発と構築というものでした。
こちらは、関係研究機関のご理解のもと、試作開発に着手した結果、当初着想に沿った実装が実現し、今後のさらなる展開に大きな期待が持てる結果を得ることが出来ました。
そこで、今後は研究テーマとしてより深く探求、評価を進める予定です。
また、本テーマは、昨今注目されているネットワーク仮想化技術との連携も視野にいれ、こちらも大いなる産学連携の推進を期待するものあります。
最後に、私事ではありますが、代表をつとめる知的障害者の地域生活支援を中心とした活動を行うNPO楽っ子は、害者自立支援法に基づく、地域生活援助事業、短期入所事業を行なっています。 こちらはその事業の性質上、短期的に大きな変化等ははありませんが、地道、確実に事業を継続するとともに、より多くの方々への参加や周知を進めていきたいと思っています。 皆様の周辺で、このような事業、施設のご利用に興味のある方は、ぜひともご相談いただければ幸いです。
個人的には、昨年3月の満五十歳の誕生日を、フロリダで開催中のIEEE801.11の会合中に迎え、その会合で自らの標準化提案が採択されるという喜びとともに迎えられた事は、とても嬉しいものでした。
ただ、年末にかけてしっかりと五十肩になってしまい、手が上がらないのが、当面の悩みであったりします。 これも、なんとか春先までに回復してくれれば、春からの畑仕事も捗るのにと思っていますが、はたしてどうなりますでしょうか?
今年は、先に掲げた標準化と研究開発を中心に、従来より研究の持続性や成果に注力をする体制を築きたいと計画しております。 また、五十代の仕事として、甚だ僭越ではありますが、今までの技術開発、研究、経営等の知験をもって、周辺の若い人達の成長の手伝い等が出来れば幸いと考えております。
なお、南アルプスと八ヶ岳を望む拙宅ですが、旬の野菜の他、最近は漬け物や生ハムの加工、パン作り等もある程度定番的なものに落ち着き、素朴ではありますが安心を楽しんでいただく事が出来るようになりつつあります。 皆様ご多忙とは存じますが、お近くにお越しの節は、ご遠慮なくお寄りいただければ幸いです。
以上、長くなりましたが、近況の報告と新しい年の抱負を述べさせていただきましたが、本年も引き続きよろしく御願い申し上げます。
最後になりましたが、皆々様にとりまして、新しい年がより幸の多き年となりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
2011年 元旦 真野 浩
今日は、恒例の集落の拝賀式に午前中は参加したあと、韮崎の武田八幡宮で初詣をして、小淵沢で遅めの昼食。 チーズを仕入れて帰宅。
年末に、某バーでTAITTINGERのシャンパンクーラーをGetしたんだけど、残念ながらTAITTINGERのシャンパンはなくて、BBRのシャンパンで夜は新年の乾杯。 こんどは、せっかくだからテタンジェでも仕入れるか。
manosan.orgのサーバーのHDDが飛んだ。 どうも、年末から調子が悪かったのだがついに駄目みたい。
とりえず、DNSとMailをNetworkSolutionのサービスに切替て、応急対応をする。
Blogは、一時的にここに移動してみるが、そろそろホスティングとかVPSにする時期かもしれないな
_ これは、live door blogに書いた記事で、1/11に復帰させました。
昨日収穫した、野沢菜のつけ込みをする。 今年は、去年より間引きをきちとんしたので、それなりに葉も茎も良く育った。 それでも、まだまだ間引きが甘いのと、もったいない病で、小さい葉もかなりある。
しかし、それなりに大きく育ったのは、地下のかぶ部分も大きてくて、これは漬け物にしないので、とても勿体ない。
もともと、天王寺蕪という蕪の一種だそうなので、蕪と同じように食べれるだろうということで、一部を輪切りにして浅漬けにし、残りをみそ汁に入れてみた。
みそ汁には、親指の頭くらいの大きさに切っていれてみたが、これがなかなか美味しい。 食感は、普通の蕪よりちょっと歯ごたえがあるけど、里芋のようなヌルっとした感じがする。 味も蕪より甘くて、ちょっと里芋のような感じ。 これは、来年からも捨てないで食べることにしよう。
昨日に続いて、味噌の仕込みの二日目。 朝から昨日と同じように大豆をやわらかくなるまで、コトコトと煮る。
ここから、大豆をすりつぶすのだけど、今年は新兵器の味噌いちという機会を投入。 これが,実に綺麗にすりつぶしてくれて、豆がほとんど残らない。 いままでは、大型の餅つき器の味噌羽オプションだったのだけど、これと比べると格段にすりつぶされる。 しかし、豆の形が残っている方が好きだと言う人もいるので、今回は二つの機械を使って、多少豆の形が残るようにした。
すりつぶしたものはを、いったん冷まして余熱をとり、麹と塩を加えて、もういちど練り混ぜて樽にいれて仕込み完了。
今日は、3樽(完成で160kgくらい)の仕込みを終わらせた。
年始にmanosan.orgのHDDが死んで、急遽 DNSとメールをNetwork solutionに移管して、対応を検討していた。 メンテナンス等を考慮すると、断然自宅サーバーよりレンタルサーバーとかの方が安い事は自明なのだが、なかなか踏み切れずに、悩んでいた。
とりあえず、Blogは、ライブドアブログで、書いてみたけど、まとめて書くのが出来ないのが難点だった。
ということで、ものは試しにレンタルサーバーのお試しというのを使ってみたら、なかなかいいじゃないですかこれ。 これで暫く運用してみようかしらん。
過去の日記データーも吸い上げで、こちらにもってくるかな。
あいかわらず、本屋の軒先には、「もしドラ」が平積みで、その売れ行きは凄いようだ。 これにつられて、他のドラッガー本とかも、そこそこに売れているらしい。
しかし、この類いの本って、本で知識を得て、それを実践し、身につけるというプロセスが出来る人はどんくらいいるんだろう。 僕は、むしろ自分がいままでしてきたマネージメントで、感じて来たこと、会得した事と、この類いの本に書かれている事が一致するので、確かにそうだな...という答え合わせ的な対象としか思えないんだが.....
一方、僕の好きなコンサルタント ワインバーグの本とかは、もう少し課題に対しての取り組みみたいな具体的な事例が多くて、どちらかというと技術書的で、ノウハウの習得的に読める。
ただ、こういう本でも少しは読めよ! っていいたくなるマネージャーも確かに多くいたりして、「責任者誰だよ!」的なストレスは頻繁に発生するので、そういう人を減らすには、あの表紙で読者層が広がって、マネージメント意識というのが浸透するなら了とすると言う感じかな。
参加しているIEEE802.11で、チェアを務めていたStudy Groupがタスクグループになり、その活動が今日から始まった。 今日の会議で、タスクグループのチェアを引き続き拝命し、これにより今度はタスクグループチェアとして、より厳密かつ長期間の責任を追うことになった。
今日は、私がチェアになったあと、Vice Chair、Secretary, Technical Editorというスタッフのアサインもしたのだが、某大手チップベンダーの超ベテランがTechnical Editorになってくれた事は、とても大きな意味があるとともに、非常に嬉しい。
丁度、このチップベンダーとは、実装面での協議をしたいと思っていた矢先で、事前にとくに交渉したのではなく、先方から積極的に参加してくれた事は、この標準への大きなフォースになる。
さすがに、欧米のチップベンダー、機器ベンダーは、実に機動的で、いよいよ動き出すとみると、いろいろとアクションをしてくる。 明日の会合でも、某機器ベンダーからの発表申込が来た。
日本の企業も、ぜひヒアリング主体ではなく、積極的な攻めに出て欲しいところだ。
日曜日にホテルを移動する時、途中で Wine Houseに寄ってみた。 ここは、倉庫みたいな店だけど国内外のワインを相当量在庫していて、なかなか圧巻。
Stag's Leap 2007 $75.99は、日本の流通価格を考えると、かなり安いし、キスラーも$54.99ということで、迷わずカゴに。 ピノはTalisManというのを購入してみた。
夜、寝酒にTalisManを空けてみたら、これがなかなかおいしくて、止らない。
それにしても、日本でのStag's Leapの価格が異常に高いのはなんでなんだろう。 まぁ、ボトルショックの伝説的なワイナリーではあるけれど、それだけで流通価格が3倍にもなるというのは不思議だ。
ソフトバンクの孫さんが都営地下鉄でメールが出来るように電波環境を改善する工事をさせて欲しいと、猪瀬副知事にツイターで呼びかけて、これが実現することになったというニュースが話題になっている。
携帯電話なのかWi-Fiなのか、今ひとつ不明だけど多分携帯なのかなと思う。 10年前に僕がWi-Fiのキャリアを始めた時は、駅に基地局を置く事について、JRと合意が得られるずに、大臣裁定、紛争処理、法改正という道をたどった事を思い出す。 あのときも、石原知事主催の勉強会で、都知事に都営地下鉄の駅に基地局を置かせて欲しいと直訴したことがあるし、その後 経済産業研究所の電波政策に関するシンポジウムで同席した猪瀬氏にも話をしたことがあった。
振り返って、やはりこの10年で、携帯端末でのメールやツイター等の普及と社会認知が如何に変わったかを実感させられるニュースだった。
標準化の進め方で、現場のベテランからもらったメールに、とても判りやすい忠告があった。
ここに書かれていることは、まさに今の802.11の標準化が抱えている現状の課題であり、これをいかに避けるかがチェアとしてのオペレーション手腕ということになる。
しかし、こういうことを問題と認識しない参加者が多くいるのも現状で、その行動が市場にとって嬉しいことではないということを啓蒙する必要を感じてしまった。
Mistakes:
1. "Kitchen sink" - anybody with an idea gets it in the standard
2. "Duplication" - If we have 3 ways to do X, why should that matter, let the market decide.
3. "Pistols at dawn" - We'll slug it out between two alternative proposals, neither with 75% support until somebody gives way.
All of these are bad. "Kitchen sink" hopelessly confuses the market. The standard has no focus, and it's full of irrelevant stuff that nobody will make, but which demands our attention in .11.
"Duplication" is bad. We had 5 different ways to do Beamforming in .11n, so the market decided it couldn't decide, and none of them made it into the big time.
"Pistols at dawn" is bad because if groups put a lot of emotional, technical (and IP) investment in getting their technology selection at the expense of some other proposal, the two will fight it out for a long time, rather than seeking early consensus.
深夜便での帰国なので、チェックアウト後知人にホテルでピックアップしてもらい、買い物がてらトーランス方面に出かける。 途中のスタバでは、客席にいる顧客の8割くらいがPC持ち込み。 買い物をして、夕食を取った後、まだ時間があったので別なスターバックスに入ったら、ここでも席についてる顧客のほとんどがラップトップを開いていた。 以前は、こんなに高い比率じゃなかったので、不思議に思ったら、Wi-Fiが時間制限とかもなく完全に無料になっているのが大きな変化要因のようだ。 数日前にも書いたけど、本当に10年前に想定していた市場シーンが現実になりつつある。 といっても、まだ圧倒的にノマディックなので、IEEE802.11aiでの進化を早く実現したいものだ。
参加していたIEEE802のWireless Interimで、Indian Institute of Technology (IIT)Bombayからの参加者が、インドのホワイトスペースの状況をリエゾンし、IEEE802.との標準との連携を提案した。 これを受けて、802.22WG(コグニティブ)では、彼らと連携していくことを正式に決議した。
IEEEは、米国の電気電子通信学会ではあるが、そこで進めている標準に、各国の現状をリエゾンし、共通化して行く動きは実に合理的である。
しかるに、日本からの多くの参加者がいるIEEE802.11afなどは、日本の割当と現状、課題等についてのこのようなリエゾンをみないのは、どうしたことだろう。 このまま,ズルズルとホワイトスペースガラパゴスになるのだろうか?
IPDCフォーラムのワークショップで、マルチメディア放送関係の発表やパネルを聞いた。 日本では、TVの跡地とホワイトスペースは、全国展開のマルチメディア放送と地域展開のワンセグ放送が割り当てられることで進んでいる。 しかし、地上波、衛星放送、ワンセグ、インターネット動画配信、インターネット動画中継、更にはトレインチャンネルとかバスサイネージ等の動画メディアがどんどん増えている。 ニーズや利用シーンの多様化によって、媒体が増えて、細分化するという流れは、自然なのだろうが、なんたが早晩食傷気味になるんじゃないだろうか。
そもそも、人が消化できるコンテンツ量には限界があるんだから、媒体の多様化は、利用シーンの増加などで消費時間が増えて全体の底上げをしたところで、ある程度以上は供給過多になって、シェアの取り合いになるわけだ。
この類いのサービス前提が、TVを中心とした、マスな利用者数という数字を前提にしているとしたら、ふたを開けたら分散して個々の媒体の数はマイナーでしたという結果になった時に、適応力がないような気がする。
一方で、汎用的な通信のニーズは、Machine to Machineなどによって、全体の底上げが進んでいるのだから、そろそろ画像サービスという上位層と電波という下位層のバンドルを、真剣に考えなおすべきじゃないのかな。
今日は、消防防災科学技術研究推進制度の受託研究「自律的無線ネットワークによる被災情報提供システム」の公開シンポジウム。 午前中の全体会議のあと、招待講演を含むシンポジウムが夕方まであった。
このプロジェクトは、研究主体である大島商船高専や山口大学をはじめとして、多くの研究機関の共同体制で行なわれた。 今回は、プロジェクトのニュースレターや毎年のシンポジウムなどで、地域へのアピール連携という点がとても充実しており、その進め方等がとても参考になった。 論文やこういう成果展開は、やはりいかに多くの部外者からリファーされるかが重要で、そういう意味では、このプロジェクトの記録の残し方は素晴らしく、近々に公開HPが公開されるのが楽しみだ。
シンポジウム終了後は、懇親会、2次会と続いて、サッカーの始る前に宿に戻った。