IPDCフォーラムのワークショップで、マルチメディア放送関係の発表やパネルを聞いた。 日本では、TVの跡地とホワイトスペースは、全国展開のマルチメディア放送と地域展開のワンセグ放送が割り当てられることで進んでいる。 しかし、地上波、衛星放送、ワンセグ、インターネット動画配信、インターネット動画中継、更にはトレインチャンネルとかバスサイネージ等の動画メディアがどんどん増えている。 ニーズや利用シーンの多様化によって、媒体が増えて、細分化するという流れは、自然なのだろうが、なんたが早晩食傷気味になるんじゃないだろうか。
そもそも、人が消化できるコンテンツ量には限界があるんだから、媒体の多様化は、利用シーンの増加などで消費時間が増えて全体の底上げをしたところで、ある程度以上は供給過多になって、シェアの取り合いになるわけだ。
この類いのサービス前提が、TVを中心とした、マスな利用者数という数字を前提にしているとしたら、ふたを開けたら分散して個々の媒体の数はマイナーでしたという結果になった時に、適応力がないような気がする。
一方で、汎用的な通信のニーズは、Machine to Machineなどによって、全体の底上げが進んでいるのだから、そろそろ画像サービスという上位層と電波という下位層のバンドルを、真剣に考えなおすべきじゃないのかな。