とある案件で、改めて某標準化団体の諸々の規定類を読み込んでいるのだが、さすがに良く出来てるなぁと感心する。なにげなく、参考にして日本でも団体の運営規定のドラフトを起草したけど、運営しながら矛盾や齟齬があって、変えたいなと思うことがあるんだけど、そういうのがみんなしっかりと作り込まれている。
そもそも、FRANDでなんで他人のSEPまで、知ってたら言わないといけないのとか、ガバナンス的な階層構造の理由とか、表面的でない部分に、しっかりとポリシーが根付いてる。
WTO (World Trade Organization)のTBT(Agreement on Technical Barriers to Trade)って、東京ラウンドが議論のスタートだったらしいけど、この原則こそが国際標準化に関わる人間は、その背景を理解していないとならないと再認識する。
このTBTの原則に従って、求められるDueProcess,Openness,Consensus ,Right of appeal,Balanceというポリシーがあって、それを実現するための組織規定や運営規定やIPRだったりするわけだ。
たしかに、リーダーシップポジションで存在感のある人って、こういう精神をしっかりと体現しているんだよなと思うことしきりだ。