今日の午前中は、某通信キャリア系の研究所の知人からの依頼で、データ処理の先端的研究のご相談。実は、違うメーカーともこのネタの議論をしているし、他の数社ともしている。
要するに、面白い技術だし有用な技術なんだけど、リアルビジネスでのユースケースシナリオとかマネタイズとかの手前で、どうしたらいいの状態なわけだ。これは、もう昔からよく言われるキャズムをどう超えるかということで、「Crossing the Chasm」という古典を読んでね....みたいな答えは期待されていない。
でもね、それ聞く相手を間違ってないかい? だって、僕はもう何十年もよく出てくるキャズムの絵なら、谷の左側に生息している人種なのだよ。そいでもって、僕自身はいまだに谷の反対側に行けたことがなくて、多くの場合誰か違う人が後にちゃんと谷の反対側で成功している。
だから、僕は本質的なとこを作り出すことは大好きだけど、でもその先に興味がないのかもしれない。まぁ、決して飽きやすいわけじゃないんだけどね。
というわけで、こんな話を朝したあと、某公正取引委員会の方からのヒアリングがあって、午後はIEEEとの会議とITRCのセッション。でっ、ITRCの午前のセッションは出れなかったのだけど、議事メモみたら懐かしいネタが.....このネタも20年経ったら開花したよねと思い出した。
なんか、結局のところ僕はキャズムの谷を超えるより、左側で好きなことだけしているのが好きなのかもしれない。超えられないんじゃなくて、超えないんだなきっと... と負け惜しみを書いてみた。