ひょんなことから餌やりをすることになった猫さん一家のうち、二匹は春に保護して去勢、避妊して、いわゆる桜耳になった。でも、肝心の母猫が捕獲できずに、また子供産んでんじゃないのかと心配していたら、案の定夏の終わりに子猫を連れてきてしまった。
というわけで、なんとかこの母猫と子猫もTNRしなくてはと思い、この活動をしている知人から捕獲機をお借りしていた。この知人達が世話になっている獣医さんが、月に2回ほど甲斐市の分院で処置をしてくださるということで、それに合わせて捕獲する計画を立てた。
すでに処置済みの二匹もいるので、うまくターゲットの母猫と子猫だけを捕獲する必要がある。しかも、母猫はとても警戒心が強くて、捕獲機をおいたら数日現れなかった。そんなわけで、無理せずに一月近く時間をかけることにして、明日に処置をしてもらうように調整してきた。
とにかく、一月近く捕獲機の中で、ご飯を食べてさせて、徐々に奥へ奥へと餌の置き場所をずらして来た。そのかいもあって、まあとりあえず捕獲機の中でご飯を食べてはいたけど、捕獲機を動作させる状態にした時、他の猫が入らないようにするのも一苦労だ。
本当なら、明日処置をするので、明日の朝捕獲するのが望ましいのだけど、よいシチュエーションが作れるかは微妙なので、心を決して今朝からチャンスを伺うことにした。
昨夜は、母猫と子猫さんには、ご飯を与えなかったので、今朝は早くからお待ちかねだった。そんななか人馴れしているマメさんは、チュールで捕獲機に近づかないようにしながら、母猫がご飯を食べ出したタイミングをみて、かるくお尻を押して無事に捕獲し、毛布を被せて部屋の中に。まずは、最大の目標をクリア。
次に、子猫さんだけど、こちらも最近はそこそこに人がいても、ご飯を食べているので、再び邪魔になるマメさんと姉さん猫を他に誘導して様子見。しばらしくしたら、捕獲機のなかで夢中にカリカリを食べ出したので、こちらも手動で蓋を落として無事に捕獲。母猫と子猫の両方とも捕獲できたのは、想定以上の成果だ。
二つの捕獲機を部屋に入れて、別々の場所で毛布を被せていたのだけど、中からひたすら哀願する鳴き声を出す。その鳴き声を聞いた、マメさんと姉さん猫が、庭で鳴き返しながら、探し回っているという、とても切ない状況になる。
せめて、すこしでも安心させてあげたいので、捕獲機を並べて親子が見える状態にして毛布を被せたけど、Web会議とかで人の声がすると出してくれと訴えて鳴いてくる。
さすがに、ちょっと辛いので、仕事を別な場所ですることにしたけど、なんかこれって毎度のことながら悲しいよなぁ....
夜は、捕獲機の隙間からカリカリとかの餌を入れてあげたら、母猫はすぐにも食べたけど子猫はなかなか食べないで震えてた。なんか、保護というより捕獲だよなぁ...これ。