今日は、朝から某庁の観光系のお仕事。観光業のDXというわけだが、僕にはいままで知らなかった世界なので、略語などの意味を調べながら、対応するのだが、なかなかに面白い。
観光地の個別の宿泊施設などが持つデータを活かして、地域としての集合智や共通利益に展開していくことが期待されている。しかし、個々の宿泊施設というのは、競争関係にあるのだから、なかなか合意形成が難しい。
それに加えて、PMSと呼ばれる客室管理などのシステムや、OTAと呼ばれるオンライン旅行代理店が提供するデータなども、ベンダー囲い込み的な要素もある。
この辺りって、医療データでもまったくおなじで、電子カルテシステムでの囲い込みなんてのも一緒だ。
こういうふうに、競争関係にある個別のエンティティからのデータを集めて、なんらかの全体利益になる解析結果などを導出する場合、その結果から個別データへの可逆性がなければ、少しは安心してデータ提供されるかもしれない。
そんなわけで、秘密計算や秘密分散の技術が有効な分野ではと期待するのだが、そっちの研究者やエンジニアからは、この類の話しが出てこないんだよね。
今日は、ぼくが終日、この観光系のWeb会議をしている横で、データ利用権市場の設計チームが、午後から合宿で設計レビューを横でしている。そんなわけで、途中、ところどころそちらにも、ツッコミをいれながら、夕方までずつとiPodPro2個を交互に耳に突っ込んでいた。
夜は、合宿チームと中庭でBBQ。山梨のGIの日本酒サンプラーを全制覇してみた。