無線LANの評価システムで、IEEE802.11a/b/g等のIPコアを開発している会社と打ち合わせ。 彼らは、大手のLSI部門だったので、このコアを彼らがどこから設計したかは不明だけど、とにかく製品としては持っている。 ということで、今回そのIPコアをこちらのシステムに利用したいと思い打ち合わせを何度かしたのだけど、話をする度に方向がずれて行く。
思うに,彼らはやはりシステム(全体)設計はしてなくて、FPGA部分の実装(コーディング)と検証等をしただけのような気がする。 ようするに、目的である無線LANの全体構成については、あまりにも知らないようだ。
一方、やはりOFDMのIPコア等を開発している研究ベンチャーとも打ち合わせしたが、こちらは話がはやい。 ただし、研究系にありがちな唯我独尊的な点は否めないので、こちらの要求レベルまでできるかを実績から想定すると悩ましい。
昔からそうなんだけど、日本では残念ながらSystem On Chipを設計し、開発できるところが圧倒的に少ない。 これは、つまり独創力で製品企画をすることが出来る企業や人が少ないということ。 シリコンバレーでは、チップをつくる為の各行程毎に専門業者が沢山いて、アイデアがあればチップが作れるという土壌があるのが、大きな差だろう。