日・欧の共同研究プロジェクトの評価委員をしているのだが、その評価会議が今週末にあり、そのためのレポートを書くために提出された大量の報告書を印刷して出張先にも持ってきている。
実は、一昨年前までは、評価される方の立場だったのだが、今回のプロジェクトも、どう読み込んでも同じような根本的な問題を感じてしまう。
今回のプロジェクトも僕が参加した時のプロジェクトも、基本的にはかなり物理層に近い研究が中心なので、個々の要素技術にはそれなりに詳しい報告もあるし、もちろん新規性もあることは認めるところだ。
ところが、システムとして見たときに、そもそも論のとこで、スッキリしないとこがある。誰か一人でもいいので、こういうプロジェクトには、大局的にシステム設計ができる研究者が参加してほしいなと思うのだ。
ちょうど、いまSIPで関わっているテーマは、アーキテクチャなんだけど、まさにアーキテクチャとかシステム思考が、日本の研究や技術開発には必要なんだよなと痛感。
今日も、ホテルの外には一歩も出ず、そのかわり夜はホテル内のジャズ演奏のあるバーで一献。