10年以上前に僕が研究していた無線エミュレータという取り組みが、一昨年から総務省での予算措置がされて、NICTを中心に研究が続いてる。僕は、その研究業務に直接入っていないのだが、これに並行して設置された検討会の座長を昨年は務めた。今年は、そういう委員会はないのかと思っていたら、ここにきてフォーラムを組成するということで、今日はふたたびそんな会議に出席。
しかし、この分野、世界的にもあまり研究が盛んではなくて、国内外を問わず関連研究の論文も、ここ数年は停滞している。そんなわけで、今日の会議では、3月に予定しているシンポジウムで基調講演を頼む有識者は誰がいいかと振られても、だれからも推奨が出てこない。
はっきり言って、エミュレータを必死こいて研究したいという研究者が見えない。予算があるからやる、言われたからやる的な感じにしか見えないのが辛い。この世界、かなり面白いと思うのだけど、無線もネットワークも、情報処理も、知らないと出来ないから、どうしても重箱の隅を突っつく学術系では無理なのかもしれない。
あー、他の仕事捨てて、またこの研究やりたいなぁ.... とか、ふと頭をよぎるけど、やはりデータ取引のほうが、僕の中では熱いな。