今日は、午後と夜に二つの国際機関関係の会議。一つ目は、国交省からの依頼で、OECDのスマートシティ関係者からのヒアリングインタビュー。これは、彼らが取りまとめている"Governance of smart city data for sustainable, inclusive and resilient cities"という報告書のためのインタビューとのこと。
冒頭から、スマートシティの定義って何みたいな本質的な質問からスタートしたのが面白い。最近、僕の周辺でも急増中の、物知り顔で"スマートシティでは....”とか、"都市OSは..”みたいな、定義さえ明確にできてない言葉を平気で語る輩とは大きく違って、まず議論の土台が揃うから、そのあと話もブレない。
夜は、 G7 Standards Multi-Stakeholder Expert Workshopという、3時間半の会議に出席。これは、急遽某省の国際関係のところから出席要請が来たのだが、Multi-Stakeholderということで、民間の立場の僕と、学術関係のK先生に、とりあえず発表とかないけど、傍聴してね的に頼まれた。もちろん、発言権がないわけではなくて、なにかあればコメントもしてもらって構いません的な説明だった。
冒頭、会議に入る時の表示名で、名前の前に国名をつけてくれと言ってきたので、日本から参加ということを明確するためなのねと思っていた。アジェンダをみると、三つのセッションがあって、最初の二つはエネルギーとかサステイナビリティ的な話で、僕にとっては比較的Out of Scopeなので、聞き流していた。
ところが、キーノートのあと、各国に順番にラウンドテーブル的にコメントが求められた。でっ、Japanって言われて、参加者みたら、日本から僕しか参加してない。依頼してきた某省も、もう一人のK先生もいない。他の六カ国は、カナダとイタリアが少ないけど、複数人参加しているのに.....
これって、Japanという看板だと、あまり変な事言えないし、そもそもこの最初のセッションは聞き流してたしで、一旦発言を控えた。それでも、気を取り直して、残りのセッションは、民間の立場からコメントを入れた。
特に、最後のセッションでは、SMEにおける標準化活動の話と、標準化人材の教育の話だったので、日頃国内でも話してるコメントを発言とチャットで入れてみた。幸いに、イタリアとフランスの連中から、すぐに賛同のコメントとリブライが入ったので、まぁ一応は日本が参加していたんだよという足跡は、ちょっと残ったかもしれない。
しかしさぁ、G7として国際標準化活動に対して、なにができるか、なにをすべきかなどを議論する場に、日頃から国際標準化が重要とか謳ってる関係省庁が誰も出てこないのって、違和感というか危機感を感じたなぁ。
ときに、数年前に参加したG7のイノベータ会議でも思ったのだけど、イタリアってG7の中で、こういう時にちゃんと存在感あるんだね....笑。