朝、退院後はじめての診察。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)で取り除いた検体の病理診断の結果を聞く。結論から書くと、管状腺腫で、いわゆる癌ではなかった。でっ、所見にはパネート細胞混在が散見されるとある。
???パネート細胞???って何よと思って調べたら、"パネート細胞とは小腸において微生物に対する防御因子を備える細胞。パネート細胞は機能的に好中球に類似し、小腸での自然免疫に関与する。細菌や細菌抗原に曝露された時、パネート細胞は陰窩の内腔に抗菌物質を分泌し、胃腸の障壁の維持に寄与する。”ってあって、なんかそれっていいやつなんじゃと一瞬思った。
でっ、他の文献みてたら"パネート細胞は十二指腸・空腸・近位回腸に分布し,粘膜の腸陰窩基底部に見られ,好酸性の大きな分泌顆粒を持つことが特徴である.本来,胃粘膜には パネート細胞は存在しないが,ヘリコバクター・ピロリ菌感染などの炎症による腸上皮化生の結果として胃にもパネート細胞は発生しうる.”とあって、やはりピロリ菌がいる結果なんだ。
そんなわけで、来月もういちど胃カメラで術後の潰瘍の状態を確認して、問題なければピロリ菌の除去の処置をするらしい。