かつて、メールで先鋭的な議論をしている頃、お前は何が言いたいんだよ的なツッコミの時に、"でっ?”とか”それが?” “だから?"みたいな、とても短いというかストレートなリプライをよく見た。
これって、まさに心の叫びが文字になって出てきた感じなんだが、今日のIEEE802のとあるプレゼンには、まさにこういう反応をしたくなってしまった。
もう、学部の学生の学会発表だったら、間違いなく指導教官出てこいよ的なレベルで、これが国際標準化の現場で出てくるのかよという意味では、かなり悲観的な気持ちにさせられてしまった。
国際標準化の現場っていうのは、何度もこの日記にも書いてきたけど、マーケティングフェーズなんだけど、そこになぜか特定の国や地域からは、研究者の参加比率が高い。困ったちゃんは、この研究者にこういう発表系が多いことなんだよね。
今、日本のSIPなどでは、社会実装性をとても重要視していて、SIP3期では、従来の技術成熟度レベルTRLに加て、社会実装に向けた5つの成熟度レベルとして、ビジネス、ガバナンス、社会、人材などの成熟度レベルの指標も定めている。
でっ、まぁ国際標準化の舞台というのは、これらの成熟度レベルがそれなりになってからの市場形成のフェーズなんだけど、どうもそこが理解されていないのが、研究者を中心に送り込んでくる地域、国や企業なんだよね。
今日の一件を見てると、無線通信とかの技術レベルにおいても、日本ってかなり厳しいレベルに陥ってしまったなと思い、とてもショックだったわ。
夜は、参加している仲間と、ラーメン屋に。しかし、ラーメンが3,000円ってのも、別な意味でショックだよなぁ。