知り合いが山梨県のワイン産業の活性化のための新しいプロジェクトを立ち上げたそうで、打合せのあとに暫しワイン話になった。 確かに、山梨は国産ワインの醸造地としてはNo1なのだけど、国内消費は頭打ちのようだ。 地元では、フランスやカリフォルニアと提携して、品種開発や醸造技術の研究などにも相当取り組んでいて、特に甲州種の白ワインなどは、年々海外での評価が高まっている。 先日も、フランスでシラク元大統領のパーティで採用されたというニュースがあった。 しかし、銘柄としては、残念ながら知名度はかなり低い。 チリ、南ア、オーストラリアなどは、それぞれにポジションを確立した感があるが、日本ワインというのは聞かないし、山梨ワインというのも聞かない。 山梨でも勝沼、甲州、茅ヶ岳などのいくつかの醸造地があるのだけれど、残念ながら各々の特長というか個性というのが見えない。 マスカットベリーAや甲州種は、いわゆる地物なのだろうけど、最近はカベルネとかのヨーロッパ品種を立ち木栽培しているワイナリーとかも多く、ぶどうの種類も、醸造も試行錯誤を繰り返していて、醸造地として固有の個性に落ち着くのには、まだ相当かかるのだろ。 活性化の一つには、醸造地証明のような制度の導入もあるだろうけど、個性がはっきりしていない段階では、あまり効果的ではないだろう。
一方で、茅ヶ岳なんかは、東京から車で2時間くらいでいける場所に、広大な南向きの斜面にぶどう畑が広がっているので、各ワイナリーでテイスティングなどが出来れば、Napaのような観光地になるかもれない。 既に、いくつかのワイナリーでは、テイスティングやレストンの併設などもしてオープンにしているところもあるけれど、網羅的なガイドマップとかがないのが残念だ。