最近、地域WiMAXを条件不利地域のラスト1マイル(本当はファースト1マイルだろ!)の解消にという、本来の制度制定時に想定された利用を検討する方の相談が増えている。 もともと、この地域バンドは、ブロードバンドゼロ解消として、中山間離島などでのFWA的な利用を狙って制度提案したものだ。 しかし、一部の人達があたかもHSDPAや携帯のようなモバイルサービスが出来ると言い出して、さらに圏域免許であるがごとくの扇動をして、多くのCATV事業者などが、この話に飛びついてしまい、結局のところビジネスモデルも技術的検討も弱いまま、予備免許や免許だけ取得してしまっている。
ところが、最近地域プロパイダや自治体関係者でも、少し冷静というかまともな人達が気が付いたのか、FWA的利用をし、公設民営的な運用をするという検討が増えてきたようだ。 Wi-Fiと比較するとコスト高なのだけど、専用周波数という点が、公設民営で安定、長期な運用を行うには魅力があるし、各種補助金を利用することで、利用者負担のエントランスも下がる。 こういう、用途が実績として増えてくれば、この周波数もそれなりに有効利用されるだろう。
本当に電波の事を知っている多くの技術者、研究者が、”FWAやノマディックな使い方なら使えるよね”と言っていて、あの騒いだ人達は何? って感じだ。