地域WiMAX推進協議会の設立総会に出席する。 地域WiMAXの普及、啓蒙をということで、電波産業会が事務局となって設立された協議会で、既に地域WiMAXの免許/予備免許を取得している事業者やメーカなど140以上の団体と個人が参加申込みをした。
しかし、地域のための地域のバンドで、ディジタルデバイドの解消をという目的とは裏腹に、参加しているのは条件不利地域での利用ではなくて、都市部でモバイルをという目論見の人がほとんどだ。 顧問の挨拶でも、某超財政優良な地方都市で自動車からの画像伝送がすばらしかったという話が引き合いに出るくらいで、ディジタルデバイドとか中山間離島などのブロードパンド対策の方向性は、まったく見えない。 もちろん、地方都市でユビキタス、モバイルというようなインフラが整備されれば、それはそれで地域の活性化や産業創出に役立つだろう。 しかし、ちょっと真面目に考えれば、そのためには地域バンドでの独立資本投下をするよりも、全国バンドのUQコミュニケーションなどへの置局誘致とかMVNOのほうが、費用対効果も良く、地域住民や行政にとってもメリットが大きいことが判るのではないかと思うけど...
まぁ、圏域既得権と名誉欲の集大成みたいなCATV業界と電波業界の人がほとんどで、インターネット的な人や会社がいないのがとても気になる。 これからの具体的な作業で、もう少し設立趣旨や、目的にきちんと見合った議論がされることを期待する。