3年目を迎えた「自律的無線ネットワークによる被災者情報提供システム」の全体会合のために、夕方から山口に移動。 この研究は、大島商船高専が主幹で、山口大学や県、消防などが参加し、消防防災科学研究推進制度の委託研究として行なっている研究。 会合は明日の朝からなので、今夜山口に入り、旧知の山口大学のM先生と一献。 彼とは、 1997年に僕がはじめて2.4GHzの無線LANでIPを飛ばして、関門海峡越えの実験をした時にお会いし、それ以来一緒に米国に行ったり、共同研究をしたりの関係が続いている。 また、彼の研究室の学生をインターンシップで夏休みに受け入れたりもしていて、今回の研究の中心的な役割の研究者もかつて学生だった時からの知り合いでもある。 そんなわけで、山口は日本の中でも僕にとって縁の深い地域の一つだ。
今夜は、湯田にある「やきとん 政之助」というところで一献。 ここの名前は、長州藩の幕末の政務役だった周布政之助の名前だそうで、そのレクチャーをM先生から受けた。 幕末の長州というと、僕なんか松田松陰、高杉晋作、桂小五郎、井上薫、伊藤博文くらいは知っていても、この人の名前は知らなかった。 しかし、レクチャによと、この人の果たした役割はとてつもなく大きい。 こういう歴史的人物評価は、やはり後世がつくるんだなと実感。
それにしても、自分の地元の出身者について、他所から来訪した友人に、誇りをもって語れる人物が沢山いるっていのうは、東京人にはとても羨ましいことだ。 もちろん、東京出身の歴史的人物はいるけれど、それは近代がほとんどだし、もともとその人達も他の地域の出身だったりで、土着性が薄いから、こういう話はとんとできないのが寂しい。
NPO楽っ子と須玉町のしょうがい者・児と支え合うかいよつばで、恒例の甲斐源氏祭りに模擬店を出店。 例年は、10月の開催なのだが,今年は一月以上日程が早くなってしまた。 暑さのせいか人の出もすくなく、やはり開催時期の変更は微妙に影響をしているようだ。 それでも、模擬店で販売したコロッケなどは、比較的早めに完売していたので、安心して夕方からの別件のために途中で早めに引き上げさせてもらった。
夕方からは、この前ベンチャー論の講義をさせていただいた山梨の知人とその講義の大本である山梨大学の先生との会食。 甲府の武田神社の裏手の山沿いにあるTrattoria Vialettoというレストランに招待いただき、先生のリクエストでメインに三重の和牛をいただいた。 自然に囲まれた静かなレストランで、シェフは東京のサバティーニなどにもいらしたそうで、前菜からドルチェまでしっかりとしたコースを堪能。
話題は大学論から僕の研究など多岐にわたり、とても楽しい夕餉だたった。 その後、あずさで東京に戻る。 家人は、今日も渋滞の中を車で移動するとおもうので、少し申し訳ないかな....
紛失→おまかせロック→Foma カード再発行/別機種で電話復活→発見→おまかせロック解除作業 by Web 不可→同 by ドコモショップ不可→同 by メーカーサービス拠点 不可ということで、結局 おまかせロックの解除ができないWindows Mobile 端末 T-01A。 その後、ネット等で確認したら、初期のファームの不具合で、ぼくが最新ファームにしていないことが悪いらしい。 というわけで、結局はハードの初期化をして、データーを全てクリアしないかぎりお任せロックは解除できないようだ。
とりあえず、明日ショップに持ち込んで、初期化かな。 orz....
本日関連会社の情報システム部門から、入退出カードの棚卸しをしているので、カードの番号及びそのカードで入退出可能な拠点を申告して欲しいというメールが来た。
まったく、このお粗末さは何なんだろう。 もし、僕がたまたま本来入出権限を持っていない拠点に入退出でき、かつ悪意があったとしたら、こんな質問に素直に応えるだろうか?
ご丁寧に、質問のあとにはセキュリティポリシーが記載され、それを確認したかを聞いて来ているんだけど、まずはあなた方がセキュリティの基本をお勉強したら? という感じだ。
昔々務めていた会社では、製造拠点に勤務していた時期が有り、何棟も建物のある拠点のなかの事務所棟で深夜残業をしていたときに、警備会社から電話がかかって来た。
警備会社「いま、そちらのxx棟でセキュリティエラーのアラートが出ているのですが、どなたかまだ仕事されていますかね?」
僕「あの...もし私が泥棒だったら異常はありませんって言いますけど、それでいいの?」
この後、警備会社が本来するべき確認巡回に飛んできたことがあるが、まさにこのレベルだ。
総務省は、電監審の答申を受けてマルチメディア放送の免許をドコモ陣営に与えるそうだ。
この免許については、そもそもこのマルチメディアというのが電波利用として適切なのかという疑義もあり、電監審が最初の答申を延長した経緯もあったので、良識ある委員から完全に白紙撤回、利用方針の再考くらいの答申が出て欲しかったのだけど、単なるパフォーマンス的延長だったようだ。
さて、またしても技術評価も事業評価も一緒の裁量判断なわけで、評価には事業計画やら端末の普及台数やらが並んでいるわけだ。
802.11j、モバイル放送、TD-CDMA、地域WiMAX(これは僕もごめんなさいですが...)と、再三電波の死蔵を増やして来た政策判断は、一度も事後評価されていないので、平気でこういうことが繰り返される。
政治主導による事業仕分などと同様に、こういう制度決定、行政裁量判断に対する事後評価、追跡評価などをぜひとも実施してもらいたいものだ。
また、その時々の委員会や諮問会議のメンバについても、今後は関わった委員会や答申の評価によって、ランキングをするなどの第三者評価を導入したら、お気楽な御用先生は減るんじゃないだろうか?
昼間からTwitterで、知り合いらとチャット状態のなかで、目黒のとんかつ屋に行く事が決定し、夜はとんかつ屋ミーティングとなった。
旧知のお二方とも、僕をインターネットの世界に誘ってくれたPRUGのコアメンバーで、それぞれネットワーク機器の世界最大のメーカと、日本のインターネットとIXをつくってきた老舗企業で、いまも一線で活躍されている。
二人とも、ここ数年は趣味のアマチュア無線に復帰されて、勢力的に世界中で電波をだしているそうだ。 まったく、趣味も仕事も半端じゃないというのが凄い。 僕は、30年以上前に、インドネシアとマカオにアマチュア無線の実験をしに行ったけど、あれは若さ故に出来た事で、とても今から無線機かついで海外にという体力はないな.....
日本振興銀行が経営破綻となり、ペイオフが実施されるそうだ。 この類いの金融・経済事件は、いつも表面化する前にいろいろな噂や危険な話が聞こえてくる。 ここの場合も、かなり強引なM&Aや、融資資金と投資資金の混同とか付け替えみたいな噂をいくつか効いたことがある。 元会長さんが、いろいろなベンチャーに関係していたという話もあり、なんだか怪しいなという感じがしていた。
ニュースでは、預金者の預金保護ばかり話題になっているけれど、あたかもここのグループ企業のように資金調達等で深くかかわっていたいくつかの新興市場上場企業などには、これからじわしじわと影響が出てくるのではないだろうか。 しばらく、関連ベンチャーの動きに注目だ。
午前中は、畑の水やり、茄の漬け物の仕込み等をして、知人に送る人参を知り合いの畑に取りに行って発送するなど、ひたすら1次産業系。
昼から東京に特急でもどって、荷造りをして夕方のフライトでハワイへ移動する。 それにしても、新スカイライナーのおかげで、武蔵境-成田空港が1時間半かからないというのは、やはり便利だ。
ホノルルで国内線に乗り換えて最終目的地のハワイ島コナに、午後一で到着。 先着した同僚と合流して、Mcで昼食&水など買い出しをして、会場のHilton Waikoloa Villageにチエックイン。
ドイツから来ている共同提案者と打ち合わせし、夕方からの最初の会議に出席。 会議終了後遅めの食事をして、ようやく長い一日が終了。
この広過ぎるホテルは、ホテル内の移動に電車とボートが走っているのだが、これが結構時間がかかる、明日の朝は会議の始る時間にラッシュアワーがあるのだろうか?
IEEE802.11で行なっているFIA-Study Groupの初日会合が終了。あいかわらず、かなりの調整モードで頭が痛い。
IEEEでは、いろいろな作業文章に対して、自由にコメントがつけられ、それがクリアされるまで、書面投票が繰り替えれる。 そして、書面投票の結果の報告などは、Plnaryで行なわれる。
一般に、コメントはEditorial/Technicalに分類され、字句の修正のようなEditorialなものは、まぁ粛々と対応される。 しかし、今回のSGでもそうだけど、厄介なのはEditorial/Technical/ではなくて、Politicalなものだ。
こればかりは、技術でいくら話しても埒があかない。 そんなわけで、今夜も誰がこっちの票だとか、だれは何時のフライトで帰るなどの貴重な情報を飛び交わせながらの食事だった。
IEEE802.11の会議は、なかなか意見調整がむずかしく、毎日というか毎会議事に一喜一憂している感じだ。 昨日は、相変わらずいろいろと某大手が引っ掻き回して来たけど、今日は一点して協力的になっている。
この背景には、こちらにそれなりの人々が賛同し始めた事があるのかもしれない。 今夜は、さらに夜ラウンジにいたら他のタスクグループのチェアからもサポートの意志表示をもらえた。
というわけで、某政党の代表選挙じゃないけれど、とにもかくにも票読みを続けているのだが、これもなかなか難しいものだ。
このコミュニティには、かなり綿密な会議規則や投票ルールがあるけれど、やはり各参加者との根回しは必要だ。 しかし、これらはルールがある上でのロビィングで、ロビィングで合意をすれば、ルールは有っても無いようなものというスタイルではない。 このあたりが、世界標準をとる仕組みの胆なのかもしれない。
自分がチェアのIEEE802.11 FIA-SGは、昨日の動議の結果から今日は会議がない。 その変わり、他のタスクグループの会議で,日本のチームからの提案があったりで、そちらへのサポートなどに出たりで、とりあえず午後までは会議室に出たり入ったり。 夜は、各グループのチェアによる会議だが、それまでの間ちょっとだけ時間がとれたので、ホテル内のSPAでリラックス。 ミストサウナとジャグジーで小1時間くらい過ごして、ホテル内のイルカのプールなどをみて、会議場に戻る。
チェアミーティングは、今回の取り纏めと次回の部屋割りなどを協議するのだけれど、この席で結構いろいろな裏情報が得られる。 しかも、ここは当然ながら投票権を持っている人間で構成され、それが19人も集まるのだから、ここのコアメンバーと気心が通じ合う事はとても大事だ。 いまのところ、日本というよりアジア人は僕だけなので、ぜひここにも日本人が増えて欲しいものだ。
チェアを務めるIEEE802.11 FIA-Study Groupは、今日の802.11 Plenaryで、標準化の具体的な作業に入るTask Groupを設置するためのPAR &5C という文章がWorking Groupで承認された。 これにより、今後上部の委員会や他のWorking Groupの承認を得て、12月にはTask Groupとなる。
今ままでの一連の流れは、結局 我々が言い出しっぺであり、進行しているTask Groupなどに技術提案をするのではなく、スクラッチから始めた事、日本人による圧倒的多数ではなく、欧米を含めた各国の参加者と共通の問題意識を共有し、一緒に推進したことが大きな要因だろう。
しかし、こうなるといよいよこの作業から離れられなくなるし、最後まできちんと業務を全うする責任を強く感じている。
朝の便でコナからホノルルに移動し、これから成田行きに搭乗。 今回は、出張の目的である会議の大きな目標が達成できたので、なんだかとてもすっきり。 それにしても、相変わらずハワイは人気のようで、コナからホノルル行きの飛行機も、前半分くらいが日本人だっった。
ホテルから空港までのシャトルの中で、運転手がハワイ島のことをいろいろと教えてくれたのだが、冬にくるとスキー場でスキー/スノーボードも出来て、当然ビーチでは泳げるので、1日で両方が楽しめるとのこと。 確かに、それは面白いかもしれない。
IEEE802は、来年は沖縄で、再来年がまたハワイ島になるのだが、そのころには休暇で来れないかな.....
文京区西片にある父親のお墓参りにいくので、久しぶりに都内を車で移動。 自宅から青梅街道を新宿方面に走ったのだが、山手通りを過ぎて、成子坂の手前から大久保方面に新しい道が開通していたのに驚いた。 長年、区画整理とかしていた地域で、地上げに絡むいろいろな事件もあった場所だ。 僕は、35年くらい前に新宿税務署の近くの会社でアルバイトをしていたので、このあたりはよく通って、その変遷は長年みてきたけど、これで仕上がりって言う感じかな。
墓参りのあとは、大塚の実家に母親の顔をみにより、池袋の北側から新青梅街道経由で、武蔵野市に戻る。 大塚の実家のある地域は、三業地といって花柳界があるのだが、マンションの谷間に昔の待ち合いの建物などが、まだ散在している。 それでも、その数は年々減って、"三業地"なんて言葉も死後になりつつあることを実感。
米国のFCCがホワイトスペースのルール改訂を発表したら、またしても浅読みな表層的なニュースにひっかかて騒ぐ人が続出しているようだ。 ネーミング効果もあってSuper Wi-Fiという言葉で、無線LANが低い周波数によって、いままでの何倍も通信距離が延びて、携帯なんか目じゃないぜっていう解釈をする人までいるようだ。
今回の発表は、いままでのR&Oにいくつかの現実的な修正がはいっただけで、その本質は大きく変わっていない。 そして、今まで同様技術の個別方式には、一切も踏み込んでいない。 だから、今の時点で正しい技術者だったら通信距離が云々なんていう評価、発言はとてもじゃないが出来ない。 今回のニュースで、UHFになって通信距離が延びるなんていう事を書いたり発言をしている人がいたら、もうそれだけでその人は技術素人ということで、烙印を押しちゃってくださいってことになる。
一方、アプリケーションレイヤーについても、基本的には特定の使途などを示唆することはしていない。 だからこそ、引き続き評価するべきは、この使途と技術の分離、技術中立性を維持する規制というか運用方針であり、日本のホワイトスペースと比較すべきはこういう本質的制度運用の部分ではないだろうか?
日米のホワイトスペースの違いは、水平分離された制度なのか違うのかということだ。 もう止められない悲しい環境=アプリにハードバインディングした電波資源こそが日本のホワイトスペースの悲劇だろう。
IEEE802.11 FIAの件で、某新聞から取材を受けた。 取材の記者が、ちよっと前だけどこんなTwitterがあったのを見ましたか? と見せてくれたのは、まったく知らない方からのがんばってほしいという応援つぶやきだった。 この前のハワイ会合でも、はじめて名刺交換をさせていただいた大手電機メーカーの方から、前回のPlenaryでClosing reportをしているのを見て驚いた、ぜひ頑張って欲しいと言われた。 日本人が〜とか、日本が〜というのは、国際標準の舞台では、前面に出しすぎたり、それを主張する事がナンセンスだけれど、個々人のマインドセットとして、こういうシンパシーを感じていただけることは本当にありがたい。
来年の九月には、仮ではあるが日本でWireless Interimが予定されているので、ぜひとも日本の若い人達にも参加して、国際標準の舞台を知って欲しい。
ちょっと涼しくなったと思ったら、涼しいどころか一気に寒くなった。 昼間の空は秋空だったのに、午後からは薄曇りになって、夕方からは冷雨で、気温は15℃とかまで下がった。 近所の家では、ストーブをつけているところもある。 まったく、今年はこのまま冬に突入してしまうのだろうか?
今朝、隣家に不幸があって、夕方から同じ組の人が集まって、葬儀などの段取りの打ち合わせをするというので参加する。 山梨の集落にきてから、同じ組での葬祭等は二度目。 都会では、昨今こういう近隣との付き合いや互助的な活動はないけれど、こちらではこれが普通。 農業のようにある程度の共同作業や集団協業が必要な営みを中心とした社会では、こういう互助は必然的ということを感じる。
たまたま、僕の生まれ育った東京の下町も特定の商業組合の協業関係があり、このような習慣があったので、僕には違和感がない。
しかし、中にはこういう互助の必然性とか歴史的背景を知らずに、ただ田舎の村社会と言って毛嫌いする人もいるけれど、そういう人は、それはそれで反対な意味で心の村社会を形成しているように見える。
山梨に来て学んだ事は、多くの習慣や風習というのが、実に合理的な理由で生まれ、継承されてきているということだ。 こういのは、表層的に現時点だけを捉えていてもなかなか判らないものだ。
今朝、打ち合わせをしたラックケースの会社は、元々彫刻屋さんで、産業機器のキーボードトップの彫刻が主業務だったそうだ。 ところが、VMEバスが出来たときに、集合ラックのフロントパネル側につく、ツマミの輸入販売権を米国の会社から得て、これを販売し始めたところ、その後のVMEバスの急激な市場拡大で、一気に成長した。 そして、ツマミではなくて、スロットのフロントパネルやラック本体に事業展開をし、VMEパスのラック関連が主業務になったそうだ。 今は、マシニングセンターなどの工作機械を充実させ、国内でのラック販売、カスタムパネルの製作などをしている。
これは、標準化による市場成長を、ビジネス成長の転機としてうまく捉えた一例として、とても参考になった。
仕事柄霞ヶ関の合同庁舎には良く出かけるのだが、ここは周りにお店もすくなくて、つなぎの時間とかにちょっと仕事というのが、結構やりづらい。 以前は、地下鉄の駅ナカにコーヒーショップがあって、電源と公衆無線LANがあったのだが、それもなくなってしまった。
総務省所管の放送は、一階のロビーに多面モニターがあって各局の放送が流れているのだから、無線LANくらい設置してくれないだろうか。 昔、僕が公衆無線LANの事業をした時には、総務省の方を通して、庁舎管理の部門に設置のお願いをしたことがある。 ただ、この時は時間切れで最後まで調整できなかったけれど、これだけ公衆無線LANが普及しているのだから、せめて大手通信事業者の相乗りで、基地局くらい設置できないものだろうか? 昔の公衆電話と同じように、公共機関のロビーには、普通に公衆無線LANがあるという状況になるには、あと何年かかるんだろう。