3年目を迎えた「自律的無線ネットワークによる被災者情報提供システム」の全体会合のために、夕方から山口に移動。 この研究は、大島商船高専が主幹で、山口大学や県、消防などが参加し、消防防災科学研究推進制度の委託研究として行なっている研究。 会合は明日の朝からなので、今夜山口に入り、旧知の山口大学のM先生と一献。 彼とは、 1997年に僕がはじめて2.4GHzの無線LANでIPを飛ばして、関門海峡越えの実験をした時にお会いし、それ以来一緒に米国に行ったり、共同研究をしたりの関係が続いている。 また、彼の研究室の学生をインターンシップで夏休みに受け入れたりもしていて、今回の研究の中心的な役割の研究者もかつて学生だった時からの知り合いでもある。 そんなわけで、山口は日本の中でも僕にとって縁の深い地域の一つだ。
今夜は、湯田にある「やきとん 政之助」というところで一献。 ここの名前は、長州藩の幕末の政務役だった周布政之助の名前だそうで、そのレクチャーをM先生から受けた。 幕末の長州というと、僕なんか松田松陰、高杉晋作、桂小五郎、井上薫、伊藤博文くらいは知っていても、この人の名前は知らなかった。 しかし、レクチャによと、この人の果たした役割はとてつもなく大きい。 こういう歴史的人物評価は、やはり後世がつくるんだなと実感。
それにしても、自分の地元の出身者について、他所から来訪した友人に、誇りをもって語れる人物が沢山いるっていのうは、東京人にはとても羨ましいことだ。 もちろん、東京出身の歴史的人物はいるけれど、それは近代がほとんどだし、もともとその人達も他の地域の出身だったりで、土着性が薄いから、こういう話はとんとできないのが寂しい。