某キャリアを打ち合わせのため訪問。 今日は創立記念日と伺っていたので、お休みムードかとおもったら、さにあらず。 来年度の新卒内定式とかもやってるみたいだ。
実は、所属するグループ会社も、今日は内定者懇親会だそうで、どうも内定者を同じ日に集中して呼び出すのが、はやりらしい。 まぁ、実室的にこれで、縛りをかけるということなんだろうけど、地方の学生さんには、旅費とかの支出も大変だろうな。 そうじゃなくても、就職難で、なんども旅費をつかって上京しているようで、就職するのにも経済的負担が大きい時代のようだ。
夕方からは、知り合いの会社の懇親会に参加。 こちらには、数ヶ月前に知人を紹介して採用していただいたのだが、一連のやりとりはメールだけだったので、久しぶりに当の本人と顔合わせ。 あまり時間がなかったけど、昔と変わらず話が早そうなので、一安心。 これからの活躍に期待したい。
Wi-Fi Allianceのmeetingに出席するため、夕方の飛行機で羽田から香港へ移動。 香港へ来るのは実に3年半降りくらいかもしれない。 この前パスポートの更新をしたので、正確にはわからないけど、とにかく久しぶり。
最近、韓国、上海、北京などへは羽田発を使っているので、今回も羽田発の便で移動。 今日の便は香港着が00:10で、ホテルに着くのは1時過ぎになってしまったのがちょっと辛い。 それでも、今日はレイトチエックインのお陰で、部屋がアップグレードされたのでラッキー。 しかも、このホテルチェーンに止るのは久しぶりなんだけど、ちゃんとメンバーシップが残っているというのも驚いた。
Wi-Fi Alliance のmeetingに参加。 事前登録がぎりぎりでうまく出来なかったので、現地で登録。 レジストレーションがしっかり朝7時から開いていたので、朝一番で登録し、朝食をとってオリエンテーションから出席できた。
IEEE802とは違って、民間のアライアンスなので、発表資料などは社名、ロゴが目一杯踊っているけれど、会議運営など基本は同じ。 しかも、IEEE802.11のコアメンバーの多くが参加していて、IEEE802.11のチェアミーティングメンバーのうち半数が来ているし、その他の署名なメンバーも各TGのチェアなどをこちらでしていたりする。
結局、IEEE/IETF/Wi-Fi Allianceという、主要な標準化にリソースをきちんと送り込んで、標準化をリードするという戦略的な展開を欧米の企業がしているということだろう。 逆に日系の企業は、IEEE802に来ている人で、こちらに来ている人が1人も居ないのが異常だ。
こうやって、ここに参加してくると802.11の顔見知りで、前回のハワイ会合に来れなかった連中が、FIA SGのPARが承認されたことを祝福してくれたり、802.11に詳しくない参加者にFIAの説明を一生懸命してくれていたりするのが頼もしい。 また、ここは民間企業のアライアンスなので、いわゆる学術研究系はいない。 別な味方をすれば、無線LANの標準化でIEEE802.11等に来ているピュアな学術研究系の人というのは、ちょつと特殊な存在なのかもしれない。
IEEE/IETF/Wi-Fi Allianceを合わせると、毎月のように一週間単位の国際会議が世界の何処かで開かれていることになるが、これらに併行して5人とか10人のスタッフを送り込んでいる欧米企業は、戦略的に経営リソースを投下しているわけで、これだけでも1億近い投資だろが、それをしているからこそ市場競争力をもって成功しているのだろう。 日本の企業などは、こういう戦略的展開がなく、場当たり的に各会議に散発に人を送っているように思えて、これが世界で最も成長している標準である無線LAN市場で日系企業が弱い原因かもしれない。
夜は、香港のお父さん的存在の知人と会食。 PeninsulaにあるスイスレストランのChesaでディナー。 彼に言わせると、香港にはスイス人のシェフは沢山いるけれど、スイスレストランはここくらいしか無いそうだ。 というわけで、ソーセージ、フォンデュ、レバーのキノコソースのソテーなどのスイス料理を満喫。
しかし、1926年生まれの彼とは歳が34も離れているけれど、知り合ってから20年近くで、一番いろいろな都市で食事をしたり会っている仲なのが不思議。 84になる今でも、しっかりディナーを完食し、ワインも楽しむし、まったく年齢を感じさせない闊達さには歓心させられた。
今夜は、香港の六本木的な蘭桂坊(Lang Kwai Fong)のIrish pubで、Social Party。 最後に蘭桂坊に来たのは、もう5年以上も前のことかと思うが、相も変わらず欧米人だらけ。 今回、米国からの参加者の何人かが香港に初めて来たそうで、やはりここは欧米に近いんだなと再確認。
それにしも、こういうイベントをしながら人脈を作って行くのは世界共通で、オフィシャルに聞きづらい事とかも聞けるのがありがたい。 今回は、某端末大手の人と、実証実験について彼らの製品の技術情報の開示についてのキーパーソンやアカウンタビリティの確認等が出来たのが収穫だった。
帰りは、セントラルまで歩いてフェリーでも乗ろうかとおもったけど、なんだか疲れてしまって素直に送迎のバスでホテルに戻る。
三日間の会議が夕方終了し、深夜発の飛行機まで時間があるので、香港の地下鉄や空港に無線LANを使ったモバイルIPのシステムを導入した時のビジネスパートナーと久しぶりに会食。 販売したものは、何年たっても気になるもので、最初に口から出たのはトラブルがないかという質問だった。 香港地下鉄は導入から7年、空港は5年近くになるのだが、24時間365日の運用で、一度も事故も故障もなく稼動していると聞いて、なにはともあれ一安心。 棚売り機器と違い、インフラとして使われているものは、不具合が許されないので、いつまでたっても気になってしょうがない。
一安心したあとは、互いの近況報告などをし、再会を祝して食事を楽しんでいたのだけど、話はどうしても新しいビジネスのネタになるところが、香港人らしい。 まぁ、よく考えるなぁと思うくらい次から次へと商売のネタがでてくる。 もっとも、それらがうまくいってたら、大金持ちなんだろうが、そういう景気の良い話は聞かないところがまた痛い。
それでも、香港-九龍やディズニーランド線などの地下鉄線路を深夜に実験で歩いたりした仲間なので、また一緒に仕事をしたいと思う気持ちが湧いてくるのだから不思議なものだ。
今回は、明日の午前中に会議があるので、深夜 香港発、早朝羽田着の便で帰るのたが、なんだかほとんど眠れない予感。 はたして、どうなることやら。
朝の飛行機で庄内に到着し、レンターカーで庄内映画村のオープンセットに行く。 最近だと座頭市LASTや十三人の撮影がされたそうで、なにもない河原に、宿場町や漁村、山村ま作ってしまうのだから、映画というのは金がかかるものだ。 藤沢周平の三部作にでてくるような田圃の風景もあるかと思えば、入り口には おくり人に出てくる鶴の湯という銭湯が移築されてあったりもする。 最近の時代劇ブームもあり、そこそこに入場者が多いようだ。
山梨の家に移動するのに午前中は渋滞が予想されるので、久しぶりに途中にある深大寺によって蕎麦でも食べてからと出かけた。 NHKの朝の連ドラのゲゲゲの女房の舞台にもなったこともあったせいか、とんでもない混雑状況に唖然。 もともと、お彼岸の時期などは、結構にぎわっているのだが、今日は尋常じゃない混み方。 幸い都営の駐車場には,直ぐに入れたのだが、植物園から参道まで、ひたすら人が溢れいてる。 植物園の横にある動物霊園には、昭和47年に14歳で他界した我が家の愛犬のお墓があるので立ち寄って焼香。 いまでこそ動物霊園も沢山あるが、当時はまだ少なくて大塚の実家で死んだ愛犬をここで火葬してもらい、共同霊園に収めた。 ここの霊園は、その後ひたすら拡張されているので、供養料・管理費を払わないと集団墓地に移されてしまうらしいが、我が家は幸いに管理費を払い続けているので、昔かりた場所にちゃんと維持されている。
今回のブームに乗って、深大寺の参道には、鬼太郎茶屋なるお店ができて、こちらはグッズを買うだけでも長蛇の列。 店の前の木の上には鬼太郎の家があったり、茶店の二階はちょっとした水木しげる記念ギャラリーになっていたりで、朝の連ドラの地域貢献度のすごさを見せつけられた。
結局、蕎麦屋は山門の内外関わらず周辺全てが皆待ち行列なので、あきらめて車に戻って移動開始。 調布のプロペラカフェに回ってみたがここも待ち行列。 しかたがないので、なくなく中央光速の談合坂SAで昼食となってしまった。
システム開発やソフト仕事で部分仕事じゃない場合、かなり精魂混めて作り上げる場合と、手元にあるものや入手したものを、ちょろっと組み合わせる場合がある。 前者の場合は、資料を作ったり仕様書をつくったりし始めると、段々と細かくなっていき、ついつい凝りすぎてしまう。 これに対して、後者だと愛情不足のせいなのか、資料自体に情熱が注げないものになることがある。 これは、自分に対してもそうなんだけど、外部の協力会社の対応とかも同じで、あっ、この人/会社 楽してるなぁ っていうものを感じてしまうことがある。 こうなると、もうこの会社と仕事したくないぁモードになって、結果的に良い成果がでない。 たとえば、あるテーマでの共同研究とかの発表で、その発表の直前に資料をつくっていたり、会議をする場所にいってから、ああだこうだとやられると、もう一気に萎えて、こんな人との共同研究はもうやめたいなとか思ったりする。
数年間自分が直接開発とか研究の人と分担作業をすることから離れていたのだが、ここ一年くらいまた直接的な作業をすることになったら、昔は気がつかなかったパートナーのそんな側面に気づいてしまうこともあって、最近共業者不信におちいってる気がする。
この反動なのか、今は過去に付き合いの会ったベテラン的技術屋より、好奇心旺盛な若者と仕事したいという気持ちが沸々と湧いて来ている。 また、若手採用とかできる環境をつくろうかと模索中。
仕事の打ち合わせで、取引先との契約書についてLawyerを入れて打ち合わせをする。 僕は、基本的に取引先との諸契約などは、どんなに些細なものでも必ずLawyerにチェックをしてもらっている。 このことは、会社が小さい時からずっとしていて、自分で契約書をみてコメントはするれど、基本的には全てのチエックは必ず専門家に依頼している。 こちらとしては、何を守りたいか、何を得たいかなどの基本的な事をLawyerになげて、その意志を理解してもらい、チエックしてもらう。
ところが、弁護士は費用が高いという理由なのか、中小,零細の場合、基本的には経営者とかが自分たちでチエックして判断したり、その一部を開示したりしてコメントを得たりするケースが多いようで、今日もそんな一場面があった。 しかし、情報は常にそうだけど、誰かのフィルターを通したり、オフセットがかかった瞬間、そこにリスクが入り込む。
これは、技術の仕様書や要件定義等のチエックもそうだけど、中途半端な素人考えが、専門家に情報を渡す前に介在すると、かならず齟齬が生じる。
結局経営者がどれだ順法意識をもっているかは、俺が見てから弁護士に聞くというスタンスか、まず専門家にみてもらってからとするかという点で、なんとなく判るものだ。
技術開発のスタートは、いつも要件ヒアリングからで、フラットに情報を得て、それを分析し、複数の実現方法を比較検討することから始る。 しかし、長年特定の業界で開発をしている年嵩のいったエンジニアは、得てして自分の知識の延長でしかアイデアが出て来なくなったり、最初から一つのアイデアに固執したりする。 これに対して、他のエンジニアから違うアイデアをだされると、それを否定するための理屈に終始して、肝心な要件にたいする最適解を探すということを忘れるパターンがある。
大事なことは、違う意見がでたら冷静に比較考証してみることであり、逆に一つしかアイデアが出ないということは、多いに憂いを感ずるべき事態だなのだが、どうもこのあたりが苦手なベテランによく出会う。
他人やチームでの会議で、ブレストなのか議論なのかが判らないというのが、比較的多い日本の打ち合わせ風景なのだが、ブレスト/整理/比較/議論というよなプロセスを若いうちに身につけたエンジニアは、こういう労害に陥らないようだ。
グループ会社の元部下と家族ご一行様が午後から遊びに来た。 この面子が来るのは、三回目で今回も総勢12人+子供と盛況。 北陸に転勤になった者が、ホタテや甘エビなどの海鮮モノをもってきてくれたので、バーベーキューもいつもの肉だけと違い,なかなか美味。 この前、お取り寄せした甲州鳥もつ煮は、ちゃんと"きんかん"も入っているし、タレも甘辛で、こちらも満足。 あとは、いつものパンやらピザやらで、夜中までダラダラと飲む。
今日の面子の中の何人かは、近々に海外赴任になる者もいるので、このフルメンバーが集うのは、しばらく間があいちゃうかもしれない。 もっとも彼らの赴任先は僕の活動範囲内なので、僕的にはなにかと便利になるかもと期待している。
朝は、集落の秋の道作りで、8時から2時間ほど草刈りに出労。 その後、昨日から泊まっている元部下たちの子供らと、畑でトマトやらピーマンやらを収穫。 もう、トマトは終わりの時期で、熟しすぎ、爆ぜ気味なのだが、まぁ直ぐに食べるならこれでも大丈夫なので、その場で摘んで食べたりしていた。 ピーマンもやたらと収量が落ちないので、こちらもみんなに摘んで持って帰ってもらった。
部下の子供たちは、年長でも4歳くらいで、可愛い盛り。 六ヶ月くらいの赤ん坊をのぞいて、5人のうち4人が男の子。 面白いもので、1人が何かをすると、皆が同じことをしたがるのは、子供の特性で、よちよち歩きのくせに、野菜の入ったカゴを持とうとしたりするチャレンジ精神がおかしい。 子供の頃は、みんな向上心旺盛なのに、大きくなるとどこでこれが薄れるんだろう....
先般、取材をうけた国際標準化に関するインタビューが、日経IT proで、国際競争力を阻む意外な壁という記事でWEB掲載された。
何度かこのBlogにも書いたけれど、結局のところメーカーやキャリアの中長期的戦略の立案というマクロなマネージメントと、それを現場に落とした時に行なうミクロな実務管理の乖離が、日本の企業の弱さかもしれない。 経費節減という言葉で、 ROIに関係なく経費を削減するかとおもいきや、気ままな経営方針でとんでもない部分に新たな経営資本投下をするというのは、企業の規模に関わらず同じようだ。
知り合いの会社の事例だと、属人的な組織運営をするばかりに、マーケットコミュニケーションやブロダクトマーケティングについての、体系的な知識を持っている人間がいない。 ここの組織の痛いことは、中途採用や若手で向上心のある人間が、そいう体系的メソッドなどを導入しようとしてはも、中間層がこれを机上の理論は意味が無いとして排斥してしまっている事だ。 こういう会社は、結局のところ若手もその色に染まってしまうので、成長力がどんどん削がれていく。
戦略や理念のない企業が、国際社会で淘汰されていく姿を目の当たりにすることが、最近多いのがつらい。
官僚機構も長期政権も、私企業も、組織の衰退の一因に、いつもTopと現場の乖離という問題がある。 これは、組織内の情報の流通が悪いわけで、可視化やコミュニケーションツールなどののシステムで、いろいろな改善を計ることはできるが、そもそもそこに上がってくる情報が虚飾の場合には、意味をなさない。
今日も,元部下とか転職した人など、中間層、若手と話をしていたのだが、彼らは上司のヒラメ的(上にへつらい、下に威張る)な対応に不満や疑問をもっている事が判る。 しかし、こういう上司の下で彼らがとる行動パターンは、組織を離れる、諦めるて順応するがほとんどだ。 これは、上司を批判したり、諫言をすることを良しとしない組織では、当然だろう。
では、こういう組織は変わらないかというと、もし時間が許せるならば、この中間層や若手が上司という立場になったときに、少なくとも自らは先輩の愚行をまねなければ、緩やかにでも改革はできるはずだ。 もっとも、いまの競争とスピードの時代に、それが間に合うかは組織の体力次第だろうが、最近はこういうことを若手に期待してしまう。
ワイヤーアンドワイヤレスが実質的にKDDIの傘下になった。 これで、携帯キャリア各社は、無線LANの公衆サービスを、各社ともにそれなりの規模で傘下に組み入れたことになる。 実際、単独事業としての収支は、ARPが限りなく低い無線LANでは期待できないだろうから、携帯のおまけ的位置づけになるのは、仕方が無いだろう。 かつては、有線ISPのおまけがメインだったけど、今後は(有線+携帯)のおまけになるわけだ。 こうなると、携帯を持たない有線系通信事業者の無線LANは、いささか分が悪くなるのだろうか?
いづれにしても、無線LANはとにかく普及し、端末も多様化し、使えるところもひたすら増えているのだから、この利便性の普及は必定ということになる。 今日も、某自律系無線LANを展開しているスペインの某社と打ち合わせで、彼らのバラまいたルーターでIEEE802.11 FIAを実装する話なんかをしたが、これなどはある意味独立系で面白い。
ここ半月の間に、3大携帯キャリアのWi-Fi関連部門の方に、IEEE802.11 FIAの説明をさせていただいた。 各社とも、スマートフォンの普及とパケットトラフィックの増加に対する対応等で、Wi-Fiにはかなり力をいれている。 一方で、昨日の記事にも書いたけど、こういうキャリアバンドルが増加することで、単独なWi-Fi事業というのは、圧倒的なAPのエリアを持たない限り魅力が薄れるし、収益モデルの継続が難しくなっている。
今日も、ATTのWi-Fiコネクションについて、Users made 107M AT&T Wi-Fi connections in 3Q. That’s more than the total # of connections in all of 2009! なんていう発表があって、もうこの傾向は世界中でとまらない。
先週、メキシコで開催されているITUの最高意志決定機関である全権委員会議では、LTEの次の標準が次世代WiMAXとLTEに絞られたなんてニュースが入ってきたが、音声トラフィックは携帯、データーパケットは無線LANというのが拡大、安定すると、その導入意欲も薄れるのではないだろうか。
しかし、まぁこれだけMACアドレス使う機器が増えてくると、MACアドレス枯渇になんていう話も、そろそろ出てくるんだろうか。
知り合いの大学の先生から、情報系の大学院生に対して物理層な講義を2コマしてほしいという依頼を受けた。 物理層全般だと、ちょっと範囲が広すぎるので、本業の無線通信について、概説を行なうことにして、その資料作りをする。 90分x2コマなのだが、アンテナからビットまでの技術要素を、空中線、変復調、多重化、多元化等の概要で説明することにした。 無線工学的に、きちんと数学的解析をしていたら、空中線だけでも時間が足りなくなるので、極力基本的な事を判りやすく、かつ実践的な視点で解説するように資料を作ってみた。
書き出すと、あれもこれもと思ってしまうので、なかなか納得はいかないのだが、日頃の自分の理解を整理する上でも、こういう機会はありがたいものだ。
明日の講義のため、夕方福岡に移動。 夜は、部下、研究仲間らといつもの魚系で一献。 明日は朝から講義なんだけど、ついつい話が盛り上がってしまい焼酎が進んでしまった。
話のなかで、化学とか物理学と違って、情報系とかはノーベル賞ものの発明とか発見のような波及性が乏しいのではという意見があった。 僕的には、だからこそIPv6だとかQoSとか無線LANとかのキーワードを無理矢理くっつけたようなテーマではなく、もっと根本的なパラダイムに挑戦するような研究をアカデミックな人達にはして欲しいと思うのだ。
特に,税金を投入する国立大学や国立系研究機関には、ぜひともそういう基礎に近い研究をしてほしい。 極端な例だけど、ある特定条件化では、シャン限界に限りなく近い通信が可能だとか、超える通信が可能だなんていうくらいのものに、ぜひチャレンジして欲しいなんていう無責任なリクエストを酔った勢いで語ってしまった。
こんな理系オタな話で飲んでも、最後はいつもの長浜ラーメンだった。
朝から90分2コマの講義を、九大の大学院で行なう。 無線通信の基本的な概説と、最近の僕の研究についての講義。 8:40から講義なのだが、院生が20人弱出席していた。
対象の学生達は、1980年代後半の生まれなので、基本的には物心ついたときには、PCやインターネットが身の回りにあった世代だ。 通信のプリミティブを解説するには、NAなレシプロエンジンで内燃機関の動きを説明するのと同じように、黒電話とかモールス通信の喩えが便利なんだけど、黒電話もモールス通信も知らない世代だったりするのが辛い。 というわけで、"モールス信号ってあるでしょ、ほらピンクレディのSOSのイントロで...."なんていう言い回しを、ぐっと堪えて飲み混んでしまった。
それでも、講義のあと、数名の学生からコンタクトアドレスを聞かれたり、すかさずTwitterでフォローが入ったりで、まぁ多少は彼らの勉学の肥やしになったとするならば、それは嬉しい事だ。
午後の飛行機で東京に戻り、夕方は某インターネットキャリアの取締役の知人と一献。
今年の春まで仕事で関与していた地方都市の光ファィバーIRUによるCATVと通信事業は、事業の賛成,反対をが政争となり長いこと紛糾している。 最近は、もう仕事から離れたので、市民にとって良い結果になることを、遠くから祈っているだけなのだが、先日久しぶりにニュースが入って来た。 それによると、市議会の議長が事態収拾に向けた提案を出したというのものだった。 そこで、ここの市民のポータルサイトの掲示版を覗いたのだが、残念ながら折角の収拾案に早くもネガティブな反応がでているようだ。
この事業は、CATVによる地デジ対策というのは、事業の一部であり、ブロードバンド対応や行政ネットワークでの光利用などと一体となって考えるものなのだが、市民がもっとも関心があり、また時間的な制約のある地デジ移行に話題が集中しているようだ。 いま、来年の7月に迫った地デジ移行が市民生活への直接的な影響が大きいのだから、まずはそこを見据えて、主義主張はあっても現実的な転換や調整をとることが重要な時期なので、今回の議長提案は評価される内容に思われる。
しかし、反対,賛成の両陣営は、どうやらどちとらもこの提案に、あいも変わらず、そもそも論や対立する相手にたいする非難などを繰り返しているようで、とても残念でならない。
主義主張、原理原則はとても大事だし、それを簡単に曲げることは、僕は大嫌いだけど、時間的制約や直面する課題がある場合には、ベストでなくて2nd ベストでも受け入れるべきではないだろうか。 もし、本当に信念をもっているのなら、仮に一度100点満点じゃない状態になったとしても、そのあとに努力して100点に近づける道を見つけられるはずだし、それが出来ないようでは、その信念が怪しい。
今回の提案をしている議長さんは、議員の時代から広報をまめに発行し、文章(証拠)を残して、官庁や関連団体にも自ら足を運んで責任ある政治活動をされていた、数少ない議員だ。 これに対して、相変わらず匿名や行動をしない評論家的な市民派気取りの人達の雑音で、折角の現実路線への軌道修正の糸口が消えない事を祈っている。
仕事の関係で、今日発売されたDocomoのGaraxy Sを購入。 また、同時ににSonyerixon のExperiaも購入。 某量販店の店頭で購入したのだが、Garaxyは発売日ということもあって、次から次へと契約顧客がカウンターに並んでいた。 担当の店員からは、一通りいろいろなオプションの説明があった。 僕は、新規契約だったのだが、となりのお客さんは機種変更で、店員が「iモードメールもSPモードで使えるので、iモードアプリとかそんなに使ってなければ、iモードは不要です」って説明していて、お客さんも納得していた。 こうなると、iモードの契約って、スマートファンに移行する人は、どんどんも解約していくんだろうか?
随分昔に、iモードの生みの親のN氏にインタロップのパネルに来てもらってディスカッションしたことがあるけど、あの時に彼はiモードはインターネットだと言っていたけど、インターネット側の人はみんな違うと言っていた。 今回のスマートフォンがインターネットに普通につながると、iモードは要りませんというのを聞いていると、やはりiモードはインターネットじゃなかったよねと実感。
最近、情報系な研究者の人達から、無線LANの技適に関する質問とかをよく受ける。 これだけ無線LANが普及しているので、研究テーマとして無線LANに関係したものが多くなるのは当然で、それに伴いプロトコルなどへの提案研究が出てくるわけだ。 そして、提案方式の評価を、計算機シミュレーションだけでなく、実装して実験を行ないたいというのが、当然の要求で増えてくる。
ここで、無線LAN=免許不要という言葉が一人歩きして、なんでもありだという誤った免許にたいする理解が問題を引き起こす。 最近は、海外iPadの輸入問題などもあって、「技適マークがついてないと使えない」くらいの認識は生まれて来ているが、根本的なところでは勘違いが多い。
今日も知り合いの研究者から、市販のカードとアンテナのセットの製品について、アンテナケーブルを交換して使う事ができるかという質問があった。 答えは、NG。 技適は、基本的にアンテナと本体を含めた全体に対してのものである。 もちろん、複数のアンテナでもきちとん技適を取得して、オプションアンテナを用意している製品もあるが、他社や市販のアンテナを買って来て交換したり、組み合わせすることは出来ない。 簡単にいうと、メーカーから供給される組み合わせ意外は駄目ということだが、これがなかなか浸透していない。
実際に、輸入品に限らず、無線LAN用アンテナとして単体で販売しているものがあり、こういうのが簡単に入手できる環境があるので、なかなか厳密な運用がされないのも仕方がないのかもしれない。
そこで、これだけ無線LANの利用形態が多様化してきているのだから、例えばアンテナの利得を明示させて、本体側も接続可能アンテナは、利得xx以下等の表示をすることによって、任意のアンテナと組み合わせても良しとするような規制緩和をそろそろ考える時期なのかもしれない。 斜陽気味なアンテナメーカーは、堂々とアンテナを売れるだろうし、ユーザーも環境に応じていろいろなアンテナを選べるほうが嬉しいだろう。 こういう規制緩和を提案するのが産業界なんだうろが、そんな元気も最近はないのかもしれない。
主催するNPO楽っ子は、会計期間が九月末までなので、この時期に会計、税務も含めた決算処理をする必要がある。 いまのところ、そんなに沢山の仕訳があるわけではないので、毎年この時期に、PCの会計ソフトに仕訳をパッチ処理的に打ち込んで、決算処理をしている。
日頃は、事務局が手書きの帳面に出納をつけて、帳票類も整理されているので、本当は逐次会計ソフトにインプットするのがいいと判っているけど、ついつい年1になってしまう。 会社では、営業月末後10営業日以内に試算表が締るようにするなんてことをしていたけど、さすがにそこまでするモチベーションはないが、それでも四半期くらいで整理するほうが良さそうだと反省。
NPOといっても、トランザクションは少ないし、時価会計と簿価会計に大きな差がでるような評価科目もないので、ほとんど簿記の範囲でしかない。 起業したころは、会社でも自分で全ての会計処理をしていたけど、もうそういう事をしなくなってしまったので、年に一度でもこういうことをするのは、会計の原理、原則知識を再認識するのに役立っている。
幸い、今日は1日雨だったので、ひたすら仕訳に没頭できた。