官僚機構も長期政権も、私企業も、組織の衰退の一因に、いつもTopと現場の乖離という問題がある。 これは、組織内の情報の流通が悪いわけで、可視化やコミュニケーションツールなどののシステムで、いろいろな改善を計ることはできるが、そもそもそこに上がってくる情報が虚飾の場合には、意味をなさない。
今日も,元部下とか転職した人など、中間層、若手と話をしていたのだが、彼らは上司のヒラメ的(上にへつらい、下に威張る)な対応に不満や疑問をもっている事が判る。 しかし、こういう上司の下で彼らがとる行動パターンは、組織を離れる、諦めるて順応するがほとんどだ。 これは、上司を批判したり、諫言をすることを良しとしない組織では、当然だろう。
では、こういう組織は変わらないかというと、もし時間が許せるならば、この中間層や若手が上司という立場になったときに、少なくとも自らは先輩の愚行をまねなければ、緩やかにでも改革はできるはずだ。 もっとも、いまの競争とスピードの時代に、それが間に合うかは組織の体力次第だろうが、最近はこういうことを若手に期待してしまう。