仕事をしていると、直接向き合ってる懇意のお客様やパートナーの言う事、あるいは上司の言う事を、慣れれば慣れるほど100%鵜呑みにしてしまう人が多い。 大抵なにか問題が起きるのは、こういう慣例的な状況だけで判断を下した場合で、きちんと状況確認を第三者にしたり、調べたり、別な角度から情報収集をしていれば、避けられる問題が多いのだが、それをしない人が多くて、とても気になる。
特に、いままで崖っぷちを見ずに、そこそこに順調だった人って、なにかのアイデアに周りが懸念を示すと、「いやxxxだから大丈夫です」とか「いままでも、これで問題なかったから心配なく」という人が多い。 こういう人って、ちょっと正論で突っ込まれると、「それはそうなんですが...もにょもにょ....」って感じで、反論もしない代わりに、是正もしない。
確かに、仕事って想定範囲で進んでくれれば楽だし、自分の考えだけを見つめていれば楽だ。 しかし、あえて不安や懸念材料を拾いだして、いろいろと熟慮することで、仕事の質が上がり、もっと嬉しい結果を得られるということを、経験していないのは、なんか勿体ない。 物事が順調な時は、そんなにいろいろと懸念することもないし、まさに老婆心でしかないのかもしれないけれど、日頃から必ず一つくらいは、反証的な見方を意思決定時に加える努力をしておく方が、僕は好きだったりする。 プログラムや設計も、自分の作ったものを、これでもかといじめない人の製品は、だいたい大きなトラブルになるのだ。
例えば、とても関係の強いお客様が、新しい仕事等を依頼してくれるという場合でも、僕はxxさんが言ってたから大丈夫とは片付けないし、その会社の意思決定フローや周りの状況から、裏をとるように気をつけている。 これは、公的仕事などでも、そうだ。 予算を付けるとか、これは間違いないとか言う話ほど、僕は裏をとるようになっているけれど、これって猜疑心ってやつなのかしらん。