かつて、僕の会社に最初に出資してくれた某通信キャリア出身の先輩と一献。 かつての順国営キャリアに彼がいた当時、とても早い意思決定で、無線ルーターの事業に出資かつ協業してもらった。 その当時、民営化されたとはいえ、まだまだ役所的な雰囲気のある事務所に夕方に訪ねたら、いきなりビールが出てきて驚かされた。 もちろん、会社のルールでは、そんなことは認められていなかったのだけど、それが彼のスタイルだった。
数年前に退職されて、いま独立企業として新しいベンチャーを起業されたのだが、その事務所を今日の夕方に訪問したら、あいかわらず缶ビールが最初にでてきた。
彼は、on/offの切替も、意思決定もすごく早い人で、職場の一角で飲むといっても、それは仕事をしながらではなくて、本当に懇親の時だけだし、それもズルズルではなくて、缶ビール一本飲んだら、さっと外に場所でを移して、一献となった。 確かに、コンプライアンスや会社のガバナンスでは、いろいろと厳密に管理することは必要だけど、個人の管理、判断能力があれば、それは柔軟に運用されることも必要なのだが、こういう裁量の大きな人が最近はいないのが現状だ。
個人のビジネススタイルに依存しすぎる会社/組織は、問題だけど、個人のビジネススタイルを活かせない会社/組織も同様に問題なんだろう。