第一回ネットワーク仮想化シンポジウムに参加。 ITRCでネットワーク仮想化分科会の副査をしている関係もあり、セッション2のチェアを拝命したけど、これはまぁ司会するだけなので、仕事のうちに入らない。
今回は、アメリカのGINI関係者なども沢山参加していて、なかなか豪華な顔ぶれだ。 それにしても、ネットワーク仮想化は、やはり技術シーズが先行していて、ニーズがまだ見えない感じが強いし、シーズ側の視点から示される利点も、総花的な感じ。
間違いなく、新世代ネットワークとか、ポストIPとかいうのは、トレンドだろうし、物事は常にスパイラルに逆ぶれするのだから、こういう研究が盛り上がる事は、きっと意味がある。 すぐにニーズ、キラーコンテンツが示しにくい研究だからこそ短期の成果展開ではなくて、中長期なテーマとして、公立大学や研究機関が取り組むテーマなんだろう。
実際問題、米国ではNFSを中心に、民間企業というよりはピュアな研究系の組織がリードしていて、機器などは日本のベンダーが対応していたりする。 これはは、米国のベンダーが参入しないのは、米国ベンダーにとっては、まだ市場としてスケールしないという判断があるのかもしれない。 あるいは、日本の大手ベンダーは、ビジネスユニットの戦略に研究部門が強くリンクしないというところの違いもあるのかもしれない。
それにしても、時間の制約はあったとはいえ、こういうシンポジウムで、日本人の議論への参加が少ないのは、ちと気になった。