本日から主たる(常勤)所属は、(株)アライドテレシス開発センター 取締役、ルート研究室 室長となりました。(笑わないように!!) 仕事の内容は、大きくは基本的には変りません。 とはいえ、一般の無線LAN製品は、開発センターのラインの中でマネージされるので、取締役としての職掌決裁することは少なくなります。 ルート研究室は、従来どおり無線やインタネットの先端的研究がテーマとなり、ここ数年の主テーマは、IEEE802.11aiやワイヤレスエミュレーター、災害ネットワーク関係等となります。
ところで、IEEE802.11aiは、無線LANの初期接続時間を大幅に短縮し、結果的に接続容量が大きくなる。 そして、これは認証だけでなくIPアドレスの設定などの時間も含めて短縮されるので、認証の有無に限らず、とにかく接続時間が短縮し、同時接続容量が増える。
そこで、例えば災害時に帰宅難民となった人々が、駅やコンビニの前を延々と歩いて行くときなども、立ち止まらずに瞬時に最新の避難情報等を提供することも可能となる。 駅の構内などであれば、上流回線が輻輳していたとしても、鉄道会社からの情報は、構内LANとして提供できるし、3Gの輻輳にも影響されない代替手段として期待できる。
長年、先端的技術の研究開発をしているけれど、かつてルーラルエリアに無線でインターネットを提供したときに、そこの子供たちにとても喜ばれたのと同じように、本当に社会で使え、役に立つ研究を少しでも出来たらと思い、今日からまた新しい挑戦をはじめよう。
毎年、代表を務めるNPO楽っ子と、須玉町の障害者・児と支え合う会"よつば"で、生産、頒布しているお味噌が、今年も11月26日に蔵出しをすることになった。
普通の味噌は、冬に仕込みをして、夏に天地返しをし、秋に蔵出しをするのだけど、三年味噌は、これをもう一年余計に寝かせて、二夏を越させる。 味噌作りもかれこれ8年目くらいになって、品質も安定してきたこともあり、去年は一樽を三年モノにしようということで、蔵出しせずに貯蔵した。 丁度、八月の天地返しの時に味見をしたら、とてもまろやかで、旨味とコクのある味噌になっていて、これも今年は一樽限定で頒布するのだけど、いまから楽しみだ。
畑は、大根、白菜、カブなども順調に育っているが、相変わらずこれでもかと言うくらい、茄子とシシトウ、ピーマンが元気だ。 普通の枝豆は、この前、猿に食い荒らされたのだけど、黒豆はまだ被害にあっていない。 これは、11月末くらいが収穫時期らしいのだけど、一株だけ抜いて枝豆として茹でて食べたら、実なりは小さいけれど、しっかりとした豆の香りと甘味があって、なかなか美味。 あとは、ひたすら猿が来ないことを祈る。
二年前まで仕事で通っていた山梨県上野原市で、当時知り合った福祉関係のグループの方から、グループホームに関する研修会で話をしてほしいということで、久しぶりに上野原市を訪問した。
上野原市内は、障害者のためのグループホームはないそうで、地元にグループホームやケアホームを作るための勉強会をされていて、そこでお話をした。 障害者福祉は、かつての措置法から支援法に代わり、高齢者医療等と同様に受益者側の責任範囲が拡大している。 逆に、これは被支援者に様々な主体的選択の幅を与えることで、より良い支援をするというのが大義名分だけど、そもそもそういう支援事業をする事業者が無い地域では、新たな選択子を得るには、まず自ら支援事業を建ち上げるというハードルがある。
しかし、諸々の制度は相変わらず判りづらくて、例えばグループホームというのは、一般的な俗称で、諸々の制度では、グループホームの事は、地域生活援助事業という。 こういう言葉からして、普通の人には判りづらい。 ということで、こういう基本的な話から、ノーマライゼーションの基本的な考え等について説明させてもらい、質疑応答などをした。
しかし、合併によりかなり広い面積を持ち、二万人以上の人口のある上野原市だから、障害者も相応にいるわけだが、通所の授産施設が数カ所しかなく、グループホームもケアアームも無いというのは、かなり福祉レベルとしては低い。
一方、この研修会のあと、かつて一緒に仕事をした市役所の関係者や地元の方と会食したのだが、情報通信事業や私立病院関係の事業は,相も変わらず混沌としているそうで、とても信じられないような助成金の追加支出や行政放送の停止、病院建設の遅延なとの問題が、いまもって混乱を続けているそうだ。
足下の市民の日常的安寧を維持出来ずに、不毛としか思えない政争を何年もしていることは、本当にここの市民に同情してしまうとともに、地方交付税の財源がここの市の税収ではないことも考えると、こういう行政の在り方に、いささか義憤を感じるところだ。
国の政策批判で、行き当たりばったりな対応とか、思いつき政策というのを良く見かける。 いわゆる浅慮という奴だ。 マネージメントやリーダーが部下から信頼を失い、人望を無くすのが、こういう思いつき裁量にあることが多いようだ。
何でもかんでも、事前に計画を建て、物事がそのとおり進む訳ではないから、計画管理一辺倒というのは、それはそれで駄目だけど、ある程度のビジョンや計画があって、それを環境変化に応じて修正する事と、そういうデザインがない事の差は実に大きい。
会社の経営者等をみていると、何年計画とかビジョンを公言し、それを軸に修正や変更をする都度、ちゃんと説明責任を果たしている経営者は、社会からも受け入れられているようだ。 小さな会社でも、Topが自ら計画の公言、突発的事案に対して計画の有無の確認等をきちんと課していることが、良い組織運営の在り方というのを、最近よく感じるのは、年を経たせいなのだろうか? 僕には、ちと苦手だけど....
今日は、朝一番のセッションで自分の発表、発表スタートでプロジェクタにPCをつないだら、いきなりプロジェクタが消えた。 画面設定の問題かと思ったら、なんとホテルの全館停電。 直ぐに回復したけれど、なんだかな....という感じ。
気を取り直して、まずは発表、時間の関係でデモまでは出来なかったのと、やはり内容的にちと範囲がフィジカルすぎるかもしれないという反応だった。
昼を挟んでクロージングセッションで、無事に全スケジュールが終わり、僕はそのまま延泊なのでのんびりモード。 朝は虹が出ていたのに、結局降ったり止んだりの落ち着かない天気。 それでも、終了後は晴れたので奥入瀬の銚子大滝あたりを散策。 でも、暫くしたらまた雨が振って来たので、宿に戻って温泉に入って、夕食。 さすがに連休前日なので、昨日までとは違って人が多い。
昨日までの雨模様も消えて,今日は朝から好天。 宿をでて八幡平の抜けて弘前にドライブ。 途中の地獄沼あたりは紅葉が始っていて、そのコントランスが実に綺麗。
最初の目的地の弘前では、お目当ての"あおもり犬"(奈良美智作)とご対面して、近くにある昇天教会もなかなか素敵な佇まい。 しかし、吉野町の酒蔵あとは、観光客どころか人がまったくいなかった。 市内の高砂という蕎麦屋でお昼。 弘前でも江戸風味なざるそば、でもさすがに出汁の香りがしっかりしていて美味。
弘前から高速で青森に移動して、二つ目の目的地である青森県立美術館へ行く。 ここでは、巨大な"あおもり犬"とご対面。 最初は屋外展示エリアに入れなかったのだけど、最近入れるようになって、写真撮影も出来るようになったので、記念に一枚。 館内の奈良美智の常設展示と八角堂も堪能。 青森の誇る棟方志功、寺山修司の常設展示も見れて満足。 駅近くで休憩して、特急で函館に移動。
函館は、ホテルにチエックインしたあと、五島軒で夕食。 ここは、昔ながらの洋食屋さんで、リーズナブル。 腹ごなしに函館山にいって、ロープウェイに乗り山頂から夜景を楽しんだ。 函館は何度か仕事で来ているけど、函館山の山頂に来たのは初めて、今日は天気もよくて夜景もばっちりだった。
朝の飛行機で函館から札幌新千歳に出て、そこから電車で小樽に行く。 本当は、丘玉のほうが距離的には近いかもしれないけれど、時間的に良いのがないのと、小樽にいく電車の都合を考えると、新千歳になった。 国内でのプロペラは久しぶりな気がする。
小樽は、初めての訪問。 とりあえず、有名な運河を沿いを歩いて、オルゴール館などのならぶ道沿いを散策し、旧日銀の金融資料館を見学し、寿司屋通りの大和屋というお寿司やさんで刺身と三食丼で昼食。 小樽って、ひたすらガラスとオルゴールなんだけど、これは、今ひとつ惹かれない。 むしろ、北のウォール街と言われた、旧銀行系の建物のアーキテクチャの方が魅力的なのに、ただ古い建物をレストランや土産物屋に改装して、その中身は最近の流行ものというのは、もったいないなぁ...
昼食後に新千歳に電車で戻り、羽田へ帰京。 土産をもって、実家に顔を出したあと、特急で甲府に帰って11時過ぎにようやく帰宅。 久しぶりに長い国内のプライベートな旅行だったけど、天気に恵まれて満足のいく週末だった。
先月沖縄で開催されたIEEE802Wireless Interimの際に、地元主催のレセプションのセレモニーで、泡盛の仕次式を行なった。 泡盛は、素焼きの甕で保存されるのだが、これは空気を通すので徐々に蒸発していく。 そこで、毎年新しく醸造したものを順次注ぎ足していくことを仕次というそうだ。 いろいろなお祝いの時に、古酒をあけるとともに仕次をするようだ。 今回のセレモニーで甕に入れたのは、2010年醸造の泡盛で、古酒にするには、少なくとも三年は仕次しながら熟成させる必要がある。
今回は、沖縄側の人達がこのセレモニーを段取りしたのだけど、日本人としてこの式に僕が選任された関係から、この泡盛を記念に授かって、先日山梨の家に届いた。
折角なので、これからこれを仕次していけば、丁度僕の進めているIEEE802.11aiの標準化がパブリッシュされるタイミングで良い古酒ができることになるので、それまで大事に育てることにする。 それにしても、9000ml = 五升って、でかいぞ。
毎週火曜日IEEE802.11aiのテレカンで、23:00から僕がホストでWEB-EXを使って開催する。 今日も、WEB-EXを立ち上げて、会議室を開いて待っていたら、いなきりネットへの接続が落ちた。 家の中は無線LANなんだけど、無線LANのリンクは生きているのに、上流への接続がうまくいかない。 23:00になると帯域消費がいきなり上がって、なかなかネット接続ができないって....かつてのテレホーダイみたいじゃん....
急遽、Docomoのモバイルルーターを出してネット接続し、オフィサーにSkypeで連絡して、会議室をひらいてもらい、その後、何とか僕も接続したのだけど、やはり不安定。 どうも、ローカルの問題だけでもなさそうだけど、切り分けたり解析する時間はないので、急遽開いてる会議室にいた仲間に、来週への延期をお願いして終了。
長いことWEB-EXとかつかってるけど、こういうトラブルは初めて、まぁたまにこういうのがあるのが、インターネットなんだよね。
異動の挨拶で、福岡に来る。 昼は同僚といつもの定食屋、グループ会社の支社の人と合流して電力系通信事業社を訪問。 ひととおり、いままでの事、これからの事を話をし、事務所に戻ったあと、夜は研究仲間とグループ会社のSEと一献。 またしても、いつもの魚屋というパターンだったけど、それを避けて天神の居酒屋。 しかし、頼んだものはいつものパターン。 福岡は魚だなやっぱり。 そして、軽くバーで二杯のんで、長浜。 はじめて、あたらしくなった、元祖に来た。 ここは、移転してから昼間しかやっていなかったので、最近はずっと長浜家の方だったのだが、看板のとおり遅い時間もやれるとこまで延長だそうだ。
朝、電力計の機器メーカーに訪問した後、仙台へ移動。 仙台行きは、福岡空港の第一ターミナル発なのだけど、ラウンジは第二ターミナルにある。 グランドのスタッフが時間になると、第一ターミナルまでバックヤードを通って案内してくれた。 こういうのも、なかなか他にはないパターン。
3.11後初めて仙台を訪問するので、空から地上をみていたら、空港近くの海岸沿いは、まだまだ震災の爪痕が残っているのがわかる。 東北大学でもトレイのタイルに亀裂が入っていたりして、仙台市内でもまだまだ震災の傷跡が目立つ。
夜は、お約束の牛タンを食べて、旧知の友人がオーナーをしているスナックで再開し、久しぶりの再開を祝して乾杯。
この前読んでいた、「茗荷谷の猫」という小説は、明治維新から昭和30年代までの東京が舞台だった。 偶然にも、その後に読み始め読了した「オリンピックの身代金」は、1964(昭和39)年の東京オリンピックの時が舞台で、奇しくも時代背景がつながった。 僕は、1960年生まれで、東京オリンピックは、赤坂見附のあたりの歩道に聖火をモチーフにしたゴミ箱がやたら増えた事を覚えている。 そして、この小説にでてくるように、あの頃の東京はとにかく工事だらけだった。 しかし、僕には、その頃の日本の地方の実態なんて知る由もなく、都市と田舎の地域格差がすごかった事なんて、まったく判らなかった。 これって、北京オリンピックの時に報道されていた中国の地域格差の問題とまったく同じだし、きっとあの頃の東京といまの北京が同じなんだうろと感じた。
今日も仙台の電力系通信事業者の知人にご挨拶。 電力会社の職にもついてる人で、電力の本店でお会いした。 昨日も九州で電力会社OBと話をしたのだけど、これから定期点検に入る原発が、再稼動ができなくなると、来年の供給電力はかなり低くなるとのこと。 今年の夏を節電で乗り切ったので、なんとかなるもんだなと思っていたけど、確かに今後停止する原発が増える事を想定すると、かなり積極的な対策が必要だろう。
原発事故以後、専門家じゃない人達が、随分とTwitterやFacebookなどで、原発に対する発言をしているけれど、賛成にせよ反対にせよ、あまり勉強していない素人の直感的発言って、雑音でしかない。 さすがに、そういう表層的な人の投稿や発言は、ここ最近は、明らかに減って来たけど、なんちゃって専門家気取りの人がいるのが痛い。
昨日の世田谷のラジウムの発見も、ここぞとばかりに死の灰だとか、放射線の拡散だと騒いだ無責任な人達が沢山いたのが、まさにこういう素人評論雑音の典型だ。 たちが悪いのは、素人評論家って原理主義的で、建設的代案が無いことだろう。
逆に、世田谷のラジウム発見で、少しは慎重に投稿する人が増える事を期待だな。
昨夜は、都内で会食して、いつものバーで一献、すっかり楽しい時間を過ごしたので、今日はゆっくりと山梨に移動。
山梨の家に帰ったら、家の入り口も駐車場もおびただしい数のドングリが落ちている。 雨と風が相当あったのだろうか? 今年は、柿も石榴もえらく実なりが良いようだけど、柿は樹によるバラツキが多いそうだ。
ドングリも凄いんだけど、漆の木もあっという間に花壇に根をはって生えてくる。 隣家との間に漆が二株ほど根付いてしまったようで、そろそろ伐採しないとと思っていたら、隣家の方にも指摘されてしまった。
漆の樹は、見た目がたらの木に似ているんだけど、たらの樹は生えて来ない.....残念。 たらだったら、毎年芽を摘む楽しみがあるのに.....
今日は、秋の道作り(集落内道路の草刈り)で、8時から出労。 朝まで続いた雨が明け方に上がったせいで、周辺の道は水たまりが沢山。 ふと気がついたら、山椒魚がそこかしこにいる。 まぁ、夏は蛍がでる水路だから、水が綺麗で山椒魚も住めるのだろう。
草刈りは、一時間半くらいで無事に終了、明日は早朝から京都、大阪なので、午後に東京に戻ったのだが、中央線はダイヤが乱れている上、臨時特急なので、189系の懐かしい車両。 しかも、途中の石和温泉から社員旅行ご一行様に囲まれてしまって、なんだか落ち着かない事仕切り (^o^);;
とりあえず、早めに帰宅して、久しぶりに地上波のTVドラマを診た。
今日は,早朝の新幹線で京都、大阪へ日帰り出張。 新幹線は、電源もあるしWi-Fiもあるので、とても快適。 しかし、今日は、なぜかSaffariで認証画面へのリダイレクトがうまくいかない。 FireFoxだと問題ないという実に不思議なパターン。 Lionにしてからなのか、他の公衆無線LANでもたまに同様のことが発生する。
今回は、大学と通信キャリアで、異動の挨拶と無線LAN系の最新動向の意見交換。 いづれも、今いまの仕事の話もあり、帰りにグループ会社に寄って事業部にコンタクトパーソンなどをエスカレーションをして帰京。
既に、公衆無線LANは、エンドユーザーから接続料を取るモデルは厳しく、携帯キャリアへの場所貸しや相互運用モデルに主役が移っている。 しかし、各キャリアがバラバラに基地局を設置していては、電波干渉の問題もあって効率が悪い。 そこで、マルチプルESSにより基地局のシェアをどう進めるかが鍵に成るだろう。 さらには、各サービス間の連携のための802.11u/HotSpot2.0とかの展開も大きく期待したい。
昨日から今日にかけて舞込んで来た相談案件は、みんなアドホック系無線ネットワークで、Machine to Machineの話。 なんの前触れも無く、三つの案件で、ちょとご相談...みたいなわけだけど、なんでよりよって皆同じテーマなのよ。 しかも、相互には全く関連がないのだから、不思議なものだ。 それにしても、世の中相変わらずトレンドハンター的技術志向が強い様で、本当にニーズに対して技術を探すんじゃなくて、流行技術ありきな案件のいかに多い事か。
先日、参加した学会で、某重鎮の方が、最近の研究発表は、前提条件が研究テーマに合わせ込んでいる感が否めないと発言していたけど、まさにこんなのばかり。
課題があって、それに対する問題解決として技術を使うんじゃないのかよ....と嘆く事しきりだ。
一方、企業もソリューションという言葉を唱えれば、仕事が沸いてくるとでも思っているような人達も多くて、インフラの視点からソリューションてないだろうに....ブツブツ。
総務省のホワイトスペース特区になったので、相談に乗って欲しいというのが、今年の春から数案件あった。 しかし、まぁ、いったい総務省は何を審査して、この特区なるものを乱発しているのだろうか? たまたまなのか、全体的傾向なのかは、簡単に判断できないが、私が直接に当事者と話した案件は、全て無線方式や電波利用について、あまりに具体性がない。 ホワイトスペース、コグニティブ、Super Wi-Fiという言葉だけが、計画に踊っているけれど、じゃ誰が無線機製造するの? 免許人は?、ペースバンドの方式は? チップベンダーは? etc....とにかく、何一つ具体的な回答はないし、見えない。
たまたま、いま読んでいる伊坂幸太郎の"モダンタイムズ"という小説で、" 人は知らないものにぶつかった時、まず何をするか? 「検索するんだよ」" っていう、会話が出てくる。 まさに、そうそれだよ、それ。 "ググれカス" だろ。 と言いたくなるくらい、基本的な事を調べない人が多過ぎる。 もしかしたら、こういう人達って、単に面倒な事をスルーしてるだけ? それとも、そもそも"知らない"という状態を認知してない?
地域Wi-MAXの時には、某老舗メーカーが、中国製のシステムを担いで、監督官庁の一部官僚や,CATV業界まで巻き込んで、表層的に電波は地域割当です、早い者勝ちですと煽動して、結局のところ47社の免許取得者のうち、何社が事業開始したのか? はっきりいとうと、収益事業として事業継続疑義もなくちゃんとやってるところは、皆無だろう。
これは,光なみの高速通信を、長距離、非見通しでも無線で実現と、さんざん煽った技術評価力のないマスコミの責任も大きかった。 いまSuper Wi-Fiという言葉が、また同じ現象を引き起こしつつ有るのをみて、とても不安に駆られている。 さらに、その背景には、実験も、開発も、製造もなにもしないで、言葉尻だけで計画を建てて、周波数をGetすれば、莫大な権利があると幻想を抱いている、通信企業OBとかの金融ファンドの懲りない面々もいたりする。
TD-CDMA、モバイル放送、地域Wi-MAX、エリアワンセグ、マルチメディア放送...これらについて、監督官庁は、ちゃんと総括評価をするべきではないだろうか? もし、それが出来ないなら、市場競争にゆだねるオークションを早く導入するべきだ。
今日は、午後から山梨の家で打合せなので、昼まえに須玉に移動。 集合時間まで時間があるので、食材の調達に畑にいく。 タイミング的には、これといった収穫はないのだけど、茄子、シシトウ、ピーマン、ミニトマトを少しだけ収穫。 小カブの間引きをしたものは、サラダにちょうどいい。 ついでなので、すぐ横の山で胡桃を拾ったり、庭の石榴を摘んだり。
今年は、石榴が大きいし、多い。 こういうのを見ると秋を感じる。
昨日から会議で泊まっていた仕事仲間らがゴルフに出かけたので、ゴルフをやらない僕ともう一名で、昼まで周辺ドライブ。 とりあえず、リクエストに応えてシャトレーゼの工場見学で、アイスを食べて、八ヶ岳方面へ。 紅葉の絶景ポイントは、いささか時期が早いのだけど、観光バスも来ていて、そこそこに賑わっていた。
近くまで来て,時間もちょうど良かったので、久しぶりにアフガンでカレーを食べて、家に戻る。
夜は、甲府で山梨地域インターネット協会の会合に参加。 久しぶりに、かつて山梨にインターネットをもってきたH先生とお会いする。 病気療養中とのことだけど、声も通るし、矍鑠とした姿にお目にかかれて良かった。 ゲストとして来られた日本のインターネット創成期のキーパーソンであるTさんとも、久しぶりにゆっくり話をする。 Tさんは、病気の後遺症で杖をつかれているけれど、こちらもワインを飲むペースは、昔と変わらない感じで、なによりだった。
今日は、グループ会社の元同僚ご一行様が来て、いつものバーベーキュー飲み。 北陸支社からの参加者は、新鮮な烏賊、ホタテ、ホッケ等を調達しての参加。 皆、我が家にすっかり慣れているので、買い出しも、食器等の在処も、覚えてしまった面子なので、こちらもお気楽。
近くの山で、胡桃を拾って来たら、それを見たお隣さんが、乾燥済みのものも食べないからとお裾分けしてくれたので、来客用にローズマリーと一緒に胡桃パンを焼いたので、一部をお返しに使った。
ついでに、一昨日摘んだ庭の石榴を供したら、以外と石榴をはじめて見たとか、初めて食べたという人が多い。 傾向的に,西日本の人のほうが知らない比率が高いのだけど、石榴って西日本も有るよね?
昨日の日記絡みでTwitterしたら"石榴"が読めなかったと言う人がいた。 石榴とか無花果とか果物のの漢字表記って、カタカナより味があって、僕は好きなんだけどな。
昨日は、そのまま皆でつまんでいたけど、まだ大きめのが一個と小さいのが二個あったので、とりあえず搾ってジュースにして飲んだ。 今年は、まだいくつも木になっているので、あと数回は楽しめそうだ。
最初の頃は、砂糖を加えて煮詰めて、クレナディンシロップにしたんだけど、カクテルつくりじゃなきゃ使わないから、結局生食かジュースが一番良いと言うのが結論。 しかし、ジュースも多少はエグミが残るので、炭酸で割ったりがちょうど良い。
それにしても、自然の色というのは、なんとも綺麗だよね。
総務省のICT国際標準化推進会議に参加。 今回から、IEEE802.11関係も標準化推進するテーマの一つに加えられたので、現状の報告と今後の予定などを説明する。
この会議は、民間企業を中心にした委員構成で、総務省の関係部局も参加し、標準化の在り方に関する意見交換を行なうもので、座長がSFCのM先生なので結構ストレートな話がされたのが印象的。
席上、IEEE802.11aiのチェアの視点から見る、日本関係者と欧米企業との差異について、発言させていただいた。 それは、学術研究者や公的研究所の研究員が大量に参加しているのは、日本と韓国の特長であることと、日系企業は、情報収集の域に留まる事が多く、能動的にチームで戦略をもって標準化に取り組んでいない点だ。
これに対して、外資大手計算機メーカーの日本法人の方から、企業の経営層に対して、標準化戦略の重要性やメリットを啓蒙する事も必要という意見があった。
まさに、この通りなんだけど、果たしてそれが理解できる会社は、どのくらいあるんだろうか? ....
毎週火曜日の23:00から行なっているIEEE802.11aiのテレカンは、今日は、えらく参加者が多かった。 先週のWi-Fi Allianceのミーティングで話題にもなったようで、今までと違い台湾勢も入って来た。
しかし、それにしても日本の会社は、全くといって良いくらい、初期の仲間しかいない。 モノ作りも新規事業も、結局は創造力によるわけだけど、どうも創造性が日系企業からは失われつつあるのだろうか?
創意工夫で、小さく安くというのは得意でも、何かを生み出す力が無いとなると、これはかなり深刻な競争力低下になってしまいそうだ。 このままいくと、11aiも結局は、欧米先行になりそうで悲しいな...
ケーブルテレビ連盟の委員会で、公衆無線LANについての講演。 ケーブルテレビ業界は、通信業界の競争に巻き込まれるとともに、光TVやインターネット動画配信との競争もあって、いろいろと厳しい状況にある。
それでも、大きいところでは、数万の加入者を抱えているし、広域に展開する会社などは、数十万規模になる。
今日は、公衆無線LANの話だったけど、ケーブルテレビ業界は、数年前に地域Wi-MAXに46社も参入し、今日の会合に参加していた事業者のいくつかもWi-MAXを展開しているそうだ。 しかし、その規模は小さいし、はっきりいって全体としては、地域Wi-MAXは再編されるべきだろう。
折角、こういう業界団体があるんだから、うまく意思統一をして、地域Wi-MAXを返上して、あの周波数をUQかXGPに再割当させて、その移行費用を再割当先に負担させるとともに、MVNOの展開をすれば良いのではという、私的な意見も述べさせてもらった。 これは、電波政策としては、電波資源の再利用という意味で、オークションするかしないかで話題を集めているUHF帯と同じくらいインパクトのあることだ。
成田から上海に移動。 今日の上海便はいつもとゲートが違って、第4サテライト側。 ラウンジから外をみたら第5サテライト側に787が停まっている。 どうやら、整備とか諸々の訓練中らしく、ゲート間をタグで移動させたりしている。 ちょうど、ラウンジが反対側なので、よく見えるので、とりあえず記念に写真を。
それにしても、今日の成田のラウンジは、僕以外客が居なくて、一時間半くらいの間貸し切り状態。 さすがに、いままでこういうことは無かったのでびっくり。
上海から蘇州までは。取引先の車で移動して、ホテルにチエックイン。 今日のはホテルは、以前にちょっとBlogに書いたけHAIYATTなるところ。 建物は立派で大きく、部屋もかなり広くて、バスルームも贅沢な作り。 しかし、このネーミングは、本当にありかよって感じ。 HYATTの方ならメンバーカードがあるんだけど、さすがにそれを出しても、メリットはなさそう(ww)。
一緒に来ている取引先の人と、夜は上海蟹。 久しぶりに上海蟹を楽しんだ。
朝から取引先の工場と打合せ、期待はしていなかったけど、それなりに品質について改善の努力はしていることが判って喜んだのも一瞬。 結局は大きな信じられないようなミスがあった、かなりがっくり...
夜は、太湖大酒店で会食。 この時期、このあたりは上海蟹を目的に、企業が接待旅行などで大量に訪れるそうだ。 そのなかでも、太湖蟹は、太湖のオリジナルを指していて、太湖大酒店はとくに有名だそうだ。
確かに、昨日ホテルで食べた大開蟹とは、大きさも味噌の濃厚さも格別。 しかも、他の料理も沢山食べたけど、おそらくかなり廉価。 今回は、奇しくも蓮ちゃんで大開蟹となったので、とても幸せ。
一昨日の日記にも書いたけど、今回の宿泊は HAIYATTという名前のホテル。 リンクを見てもらうと判るけど、中国で何店舗も展開している。 HYATTの方のメンバーシップは入ってるんだけど、さすがに通じないとTwitterで書いたら、同僚がプラチナサービスとかがあったりしてと冗談で突っ込んでくれた。 ところが、ここのホームページみたら、本当にプラチナメンバーシップがあってびっくり。 ロビーにある写真では、かなり大きな会議とかも頻繁に行なわれていて、この週末も地元の経済特区の会議が行なわれ、えらく賑わっている。
もう、ここまできたら、ホンダの工場じゃないけど、アメリカのHYATTと合併しちゃえばいいのに...
朝、上海を出て成田に帰国。 今回は、仕事上かなり疲れる展開だったので、なんだかぐったり。
なので、行きつけの和食屋で口直しに知人と会食して、リラックス。 もう、21年のつき合いになる店主夫妻とのカウンター越しの世間話も心からくつろげるし、カウンターに並んだ方との会話も楽しい。
今日は、たまたま隣にいた人が、カリフォルニアのソノマに住んでいるということで、とりあえずワインな話しとかして、ところで仕事は何してるのと聞いたら、なんとソノマで納豆を製造してネット通販で販売しているとのこと。 しかも、購入者は、米国人とのことでびっくり。 大豆つながりで、味噌はやらないの? なんて話をして楽しいひとときだった。
某研究機関で、無線LANなどのお話をする。 ディスカッションしている人達とは、結構古い付き合いで、中には元部下もいたりする。
ネタ的には、新世代ネットワークなんだけど、やはり話をすればするほど、新世代ネットワークって、End to End/ Stupid Network. / Autonomus deployment というピュアなインターネットの姿に戻そうって話に帰結しちゃう。
通信のプリミティブは、通信の相手と自分のIDが自明であり、そのIDにユニーク性が担保されている事だ。 ここで、電話網の様に神様のいる通信網ならば、経路は神様が知っていれば良い。 しかし、自律分散網では、神様がいないんだから、経路情報が必要となるけれど、それ以上でも以下でもない。 つまり、ユニークなIDと経路情報さえ有れば,通信はできるのに、ひたすら複雑化したインターネットでは、いろなんことを気にして、いろんな制約が増えただけだろう。 だから、もういちどピュアなインターネットに戻ろうよってのが、じつは新世代ネットワークだったりしないだろうか?