本日から主たる(常勤)所属は、(株)アライドテレシス開発センター 取締役、ルート研究室 室長となりました。(笑わないように!!) 仕事の内容は、大きくは基本的には変りません。 とはいえ、一般の無線LAN製品は、開発センターのラインの中でマネージされるので、取締役としての職掌決裁することは少なくなります。 ルート研究室は、従来どおり無線やインタネットの先端的研究がテーマとなり、ここ数年の主テーマは、IEEE802.11aiやワイヤレスエミュレーター、災害ネットワーク関係等となります。
ところで、IEEE802.11aiは、無線LANの初期接続時間を大幅に短縮し、結果的に接続容量が大きくなる。 そして、これは認証だけでなくIPアドレスの設定などの時間も含めて短縮されるので、認証の有無に限らず、とにかく接続時間が短縮し、同時接続容量が増える。
そこで、例えば災害時に帰宅難民となった人々が、駅やコンビニの前を延々と歩いて行くときなども、立ち止まらずに瞬時に最新の避難情報等を提供することも可能となる。 駅の構内などであれば、上流回線が輻輳していたとしても、鉄道会社からの情報は、構内LANとして提供できるし、3Gの輻輳にも影響されない代替手段として期待できる。
長年、先端的技術の研究開発をしているけれど、かつてルーラルエリアに無線でインターネットを提供したときに、そこの子供たちにとても喜ばれたのと同じように、本当に社会で使え、役に立つ研究を少しでも出来たらと思い、今日からまた新しい挑戦をはじめよう。