標準化に限らず、コミュニティがある程度の大きさになると、必ずといって良いくらい、やたらと話しをこじらせるタイプの人が出てくる。先々月のIEEE802.11のMid Week Plenaryでは、有名な誰かさんがAgendaに納得せずに、結構な時間が経過した。とはいえ、彼の場合には、本当によく調べてるなと思うくらいに、しっかりと過去の記録やドキュメントをエビデンスとして意見を述べるし、多くの建設的な貢献があるので、周りも一目置いてる。
ところが、日本での会議とかだと、とにかく自己陶酔的に意見を入れ込んでこじらせてくれる輩が結構いる。そして、観察しているとこういう輩は、それまでの議論や成果を、ほとんど精査せずに、目の前の話題に噛み付いてるだけのことが多い。
こうなると、周りは???なにを今さらとか、そこはだって合意したよね...みたいな感じで、だんだん呆れ果てて、うんざりしてくる。本人は、もう完全に自己陶酔なので、とうとうと語りつづけで、時間だけが過ぎる。
こういうときに、議事運営がうまい議長だったら、時間を限ったりして、議事進行をするのだけど、日本だとなかなかズルズルになることが多い。もちろん、過去の経緯や議論をしても、やはり変えるべきことはあって、そういう発言は、当然ながら傾注に値する。こういう場合には、本人でなくても、周りからもそれなりに進めるためのアイデアが出て議事が進む。
厄介なのは、自己陶酔型なこじらせ君の場合は、周りの反応なんて見ていないことだ。しかし、コモンセンスというのは、やはり存在するもので、そういうこじらせ君は、結局のところ周囲からこじらせ君認定されてしまい、仮に何らかの展開を提案しても、だれも賛同をしてくれなくなる。
最近は、いくつかの会議関係者から、こういうこじらせ君に対して、なにか強い対応ができないのかという相談が増えてきた。それができたら、僕のストレスも軽減するのになぁ。