無事にIEEE SASBでの会議と、SAスタッフとの調整は、昨日で目処がついたし、来月の会議に向けたツール利用の調整も終わって、帰国。
しかしかながら、メキシコシティからの帰国便は、深夜発しかない。そんなわけで、夕方まで時間が空いたので、テオティワカンのピラミッドを見るツアーに参加。ツアーといっても、ガイド、ドライバ、アメリカ人のゲストと僕と4人だけ。まずは、市内にあるカトリックのグアダルーペ寺院で、奇跡のマントなるものを見る。世界に三か所あるマリア様ご降臨の地らしいけど.ごめんなさいキリスト教のことは全くわからん。
このあと、小一時間の移動でピラミッドのあるテオティワカンに到着。途中の高速は、山の斜面に並ぶカラフルな住宅地を切り裂いて伸びていて、ところどころロープウェイの下をくぐったりする。しかし、公共交通機関としてロープウェイが張り巡らされている都市というのは、はじめて見た。確かに、これは立地条件によっては、空中権の定義などにもよるのかもしれないが、効率的なインフラかもしれない。
テオティワカン地区では、まず土産物屋的なとこで休憩。ここでは、テキーラの材料でもあるアガベの説明からスタート。この葉の先端の尖ったとこは、めちゃくちゃ強度があって、葉を剥くとシート状になるのだが、これも繊維にそって裂かないとかなり強くて、これらが古代ではペンと紙の代わりに使われていたらしい。さらに、これを繊維方向に裂いたものはファイバーとして、染色して糸として使うということで、まぁ便利なものだわ。
アガベの後は、黒曜石の加工も見せてくれて、黒曜石も光に当てると黄金色に輝くのもなかなか魅力的だった。そして、最後はテキーラを試飲。でもね、今ひとつ、物欲がなくて何も買わなくてごめんね。
この後は、世界遺産でもあるピラミッド遺跡に再び車で移動。まずは月のピラミッドのある広場から始まって、順番に周辺をみながら死者の大通りを通って太陽のピラミッドを抜けて再び車に。
車で少し外周を回り込んで、ケツアルコアトルのピラミッドに。こちらは、二つの世代のピラミッドがあって、古い方のピラミッドを壊して、新しい方を造ったらしい。まぁ、日本でも滅ぼした城の石垣や材料を新しい築城に使ったりしたのと同じかな。
今回、もう一人参加していたアメリカ人の人は、奥さんが日本人で、ガイドのスペイン人は、日本語をネットで勉強しているとのことだったけど、残念ながら日本語での会話はまだまだとのこと。でも、こういう巡り合わせも不思議なものだ。本来なら昼食をどこかでらしいのだけど、僕らはとくにお腹も空いてなかったので、このあとホテルまで送ってもらって解散。
ホテルの横にラーメン屋さんがあったのでトライしてみたら、普通にまともな豚骨ラーメンでびっくり。宿泊しているエリアには、結構な数の日本食レストランがあるし、牛丼のすき家もあった。
ホテルのロビーで一休みしたあと、バスで国立人類学博物館に。バス停で電子カードないのでどうしようかおまわりさんに聞いてたら、バス待ちしていたおじさんが自分のカードで一緒に乗れよと言ってくれた。6ペソなんだけどお金を渡そうとしたら、ゲストなんだからいらないよといって奢ってくれた。なんだか、おもてなしされちゃったわ。国立人類学博物館には、マヤ遺跡などの展示もあるんだけど、やはりかなり宗教的なものも多い。
海外の観光って、自ずと歴史的遺跡になって、そこには宗教的なものが多いんだけど、まったくもってそっち方面に対する知識がない僕は、残念ながらわからん事だらけだ。もっとも、日本でも大人になって多少は歴史のことを知ったとはいえ、宗教的なことはまったく判らない。
あー、なんか博識の無さってちょっと寂しいなぁ....今度はホテルに置かれている聖書でも読んでみようかしらん....