午前中、IEEE 東京オフィスの方と、来月のアウトリーチについての打ち合わせ。東京オフィスは、IEEE の出先機関なんだけど、学会活動の東京支部(Tokyo Council )とは別で、IEEE HQの出先になる。従って、SA(Standard Association)の業務も、こちらで対応してくれることになる。
日本では、相変わらずIEEEって米国学会ですよね的な見識の人が多いのだが、標準策定団体SDO(Standad Development Organization)としては、世界有数の活動をしている。具体的には、今日現在も1200以上の標準が活用されており、600以上の標準の策定や改訂作業がされている。
実際に社会実装され、日々の生活で使われているという意味では、無線LANやブルートゥース、イーサネットなどの802系だけみても、圧倒的に経済価値を創出している。
こういう実態を把握して、戦略的にIEEEの仕組みを活用しているのが中国で、正直いかがなものかと思う面もあるけど、国際的なルールに沿ってというか穴をついて進めてくる戦略性は、まさに実効支配を着実に進めるやり方だ。
こういう実態を知らず、相変わらず標準化は国や地域を代表して的なレガシーな官僚が多いのも日本の現状なので、ここはなんとかしないとならないと、予々思っている。
そんなわけで、与党の知財本部でこの辺り話しを先月にさせていただいたのだが、色々なところでその話しが参照されたようで、少し動きが出てきた。