今日の午後に相談を受けた案件は、かなりなんだかな案件だった。諸々の制度の課題と個別の業者や自治体間での話しがぐちゃぐちゃで、こういうの聞くと日本の社会ってめんどくさいなと思ってしまうわ。
夕方からは、欧州のIDSAと標準化についての会議。IDSAでは、IDSAコネクタなどの基準を策定していて、一部ドイツの国内標準であるDIN規格にしているものの、国際標準ではない。そんなわけで、彼らとしては国際標準化したいのだけど、そこのあたりについて内部に会議体を作って議論したいということで、要請によりそのメンバーとして参加。
ISOやCEN/CENLECで活動している人もいるので、そこそこに話が通じるのが嬉しい。日本だとGaia-xの標準で...とか、Catena-xの標準に合わせてみたいな、まったくピントのズレた発言をする人がよくいるけど、そういのがないのが嬉しい。
ただ、IDSAの場合は、SDOじゃないのでSEP(Standard Essential Patent)の扱いなどについても、特段の取り決めをしていなかったようで、そのあたりの整理も必要そうだ。
国際標準を作る時には、既存の標準に対してAmendmentをする話なのか、既存の標準をAdoptする話なのか、新規にDevelopする話なのかを、まずしっかりと決める必要がある。
さらには、標準仕様の話と、その実装の時に互換性や適合性の審査の話は別なので、そのあたりのガバナンスも重要になるけど、そこがまだはっきりしていないのが判った。
なんか、この辺りの人材不足やナレッジ不足って、世界共通だよな。
この会議の後、夜はDATA-EXの進め方について、副査になってくれたDSAの会員と打ち合わせ。遅くなったけど、近くの蕎麦屋で一献して解散。