今日の昼は、IEEE 東京事務所のスタッフと、久しぶりにランチミーティング。しかし、メタバース系のイベントが、ちょっと怪しすぎて、話を聞くとガクブルだわ。IEEE は、Japan Councilというアカデミアなボランティア拠点と、Japan OfficeというIEEE HQ 出先の事務所の二つが東京にある。
僕が主に活動しているSA(Standard Association)については、どちらかと言うとJapan Officeと業務的に連携することになる。といっても、今までは直接HQやSC(Standard Committee)とやりとりすることが多いのだけど、日本での標準化推進という意味では、これからTokyo OfficeやCouncilとも連携を進めた方がいいだろうなと思っている。
とくに、学会活動を進める各Societyの研究者にとっては、標準化活動に馴染みがないことも多い。でも、新規制や発明性のある研究を社会実装していくには、標準化はとても有益な手法だ。また、そこで活動するためのスキルというのは、エンジニアのキャリアパスの一つの選択肢になると思っている。
なので、Councilの人達と、標準化のアウトリーチ的なことを仕掛けていきたいなと思っている。
さて、そんな中、午後には中国最大のIT、通信機器企業であるH社の訪問を受けた。同社は、ちょうど、数日前にSEPに関する特許料の請求が始まったという記事が話題になっていた。
でっ、今日会ったのは、本社の技術戦略系の責任者らなのだが、彼らの社内体制などの説明もあった。その中で、しっかりしてるなと思ったのは、標準化については、統括する戦略チームの配下に、SDO毎にちゃんと担当チームを設置していることだ。そこには、メジャーなSDOのほとんどが示されていて、これが研究所ではなくて、本社の技術戦略部門にあるのだよね。この部門は、経営トップに直接繋がってるので、まさに戦略的に標準化に取り組んでいるわけだ。
はたして、日本の大手IT系企業で、こういう経営直下に標準化戦略部門をおいて、さらにSDO毎に担当チームまで組成しているとこはあるのかしらん?
夜は、今朝欧州から戻った知り合いにお土産もらったので、そのまま久しぶりに大塚で和食とバー。大塚は、ほんと変わったな。