今日も、現地時間の朝食前から日本との仕事でスタート。ますば、JPNICトークラウンジ第14回「真野 浩さんに聞く、インターネットのかたち」ということで、JPNICの前村さんとZoomでの対談。しかし、ホテルの回線がイマイチで、途中で何回か落ちてしまい、ちょっと悲しかったな。ホテルのWi-Fiだったのだけど、やっぱイーサネット欲しいなぁ....って、おまいう?
朝食の後、今日からIEEE SASB (Standard Association Standard Board)シリーズの会議がはじまった。今までは、オブザーバーの立場だったので、いわゆる傍聴者だけど、今回は投票権のあるメンバーとして参加となった。
このSASBシリーズは、AudCom(Audit Committee),ProCom(Procedure Committee),NesCom(New Standards Committee),,RevCom (Standards Review Committee),PatCom(Standards Board Patent Committee),AdCom(Administrative Committee)という各諮問委員会が開催され、これらの委員会からの答申結果を受けてStnadard Boardが最後に開催される。僕は、今年は、RevComとSASBで投票権を有する立場になる。一方で、AdCom は、SASBのOfficerに閉じられているけど、他の委員会は投票権は持たないけど、参加して発言もできる。
初日の今日は、AudCom,ProComが開催された。AudComは、各標準を策定するSC(Standard Committee)のPolicy & Procedure という運営規定を精査するもので、これは逐次更新がされるので、その内容を審議する。これに対して、ProComでは、IEEE SA全体でのPolicy & Procedureや、各々のSC(Standard Committee)が利用するテンプレートになるベースドキュメントの改訂を審議する。
実は、昨年から色々と関係者らに疑問を投げかけてきた議事進行の言語について、去年の12月のProComで議案に入ったものの、時間切れで審議が持ち越されていた。今回は、この議案について、デフォルト言語を英語にすること、議事録や寄与文章、投票ツールなどを含めて、英語であることが明確に改訂することをSASBに上申することで合意された。
今日は、これら二つの会議の後、夕方にA Knowledged Caffe というテーブルディスカッションが開催された。五つのテーブルに分かれて、The role of standards in responsible innovationとEcosystem engagement for stnadradization and innovationという二つのトピックスについて、議論し発表した。あらかじめテーブルは、バランスを考慮して振り分けられており、それぞれにコーディネーターと書記がSA側からアサインされていた。
こういう活動をするのも、やはりSAとしての底上げに繋がってることがよくわかるものだ。標準化の人材がいないと嘆いてばかりで、具体的なアクションプランに進まない状況を変えてかないと、日本は世界で戦えないよなと痛感した。
やはり、施策を立案したり支援する立場の人が、コタツ記事レベルのコンサルのリポートを鵜呑みにしないで、ちゃんと現場を知ることが大事なんだよね。
ところで、今回の会場のホテルには、MasonicTempleがあって、これはフリーメーソンの秘密の儀式などをする場所で、かなり神秘的だ。IEEE SA のオープンな会議をしている場所に、超秘密主義な場所があるのは、なかなかに皮肉なものだわ。