参加しているITRC研究会で、某大学のコンテナデータセンターの導入に関する発表があった。面白いのは、導入にあたつて基本的に可搬性/移動性というのは考慮していないことだ。コンテナだから可搬性/移動性というわけではない。でも、数年前に某大手ISPが最初にこの発想で構築しはじめた時は、可搬性/移動性も重要なファクタだったけど、大学での導入はそこに動機はなく、普通に建築物としてデータセンターの建物を増設するよりも、コスト面、導入までの時間などが節約できるということらしい。特に、耐震性などの面で相当する建築構造物を新築する場合と比較すると、かなりの差になる。
導入での指標の大きな点は、やはり運用性だそうで、ただコンテナだからじゃなくて、やはり中での作業性、コールドゾーンの広さなどの、運用者ならではの視点があるようだ。こういうのって、実際にそれなりの規模で運用していないと判らないことが沢山あって、箱ビジネスとは違う世界が有る。
今回の研究会はでは、もう一つICTと農業とか、小電力水力発電の話などがあって、やはりICTが社会基盤としてその応用でどう展開されるかという上位層の話に広がってきてるのが面白かったな。