数年前から、早朝や昼間に、コンコンと僕の家の壁を叩く輩が出没していた。ところが、その音に気づいて窓をあけると、誰の姿も見えない。そんなことが、暫く続いたあと、屋根の軒下側に大きな穴が開けられているのに気づいた。
どうやら、この輩は、壁を叩いてるではなくて、この軒下の板を叩いて、穴をあけているらしいと推察。ところが、結局のその現場を捕まえる事が出来ない。たまには、窓を開けた時に、奴が逃げて行く気配は感じるのだ現場が抑えられない。年月が経ち、いまや我が家の軒下には、二つの建物あわせて、十カ所くらいに穴が開けられてしまった。このままにしておくと、天井裏に蜂の巣でも作られたら困るとと思いながら、あまりに高所で一切の作業ができないままになっている。
というわけで、修復作業を人に頼むと、そこそこに費用も発生するので、なんとしても犯行の確たる証拠を押さえて、奴に謝罪と賠償を要求しようと、つねづね思っていた。
たまたま、この前GoProというヘビーデュティなスポーツカメラを入手し、同僚が窓に取り付ける吸盤マウントを貸してくれるというので、昨夜セッテイングして、今日奴が来るのを早朝から期待してた。Wi-Fiでのリモコンもばっちりつながるので、コンコンと犯行の音がしたら、動画撮影をと思って朝から待っていたのだが、こちらのカメラに気づいたのか今日は現れなかった。
それにしても、キツツキって,なかなか頭が良い...