ちょっと、仕事の関係でスマホで外出中に、いろいろな場所で受信できる無線LAN APについて、記録してみた。いまのオフィスにいても、30近いAPが見えるのだが、街中では180も見えるところがあった。もっとも、スマホの場合、一度検出すると一定の期間リストには残るので、移動中のデータは、ピンポイントで定点測定するのとは違う。
とはいえ、仮にそういう測定精度の雑さはあるとしても、それなりの信号の強さで入ってくる数は、優に二桁を超える。電車なんかに乗っていると、かなりの数のモバイルルータやテザリングもいる。無線LANの混雑した環境での利用品質は、いま標準化でも大きなテーマとなっている。いくつかの測定データやシミュレーション結果が標準化会議や学会などでも示されるけど、まだまだ端末(STA) の数に偏った評価が多い。
というわけで、これからこの類の研究や評価をする人は、高密度環境のなかでテザリング基地局などの比率もパラメータとして考慮すると、より実社会に貢献できるんじゃないだろうか。