今日の午後は、とある研究系な会議へ出席。なんと、居並ぶみなさまが全て学術系というか大学の先生ばかり。厳密には、民間の研究機関の方がいるけど、そこは限りなく公立なので、ビュアに民間企業の人は、僕だけという超アウェーな状況。
まぁ、参学で対峙してディベートするわけではないのだが、技術に対する論評を行う場における、日本の産業界のプレゼンスを如実に表してるなぁと感じる。おなじような場でも意識的に参学のバランスをとった構成にしている欧州とは、大きな違いがある。
実は、アメリカというか世界でも最大規模の学会でもあるIEEEの標準化のトップマネージメントの連中に、なんども聞かれる質問がある。それは、なにかというと、なんで日本の委員会などは、すべからく座長が大学の先生なのかというものだ。
有識者=大学の先生、特に旧帝国大学の先生みたない不問率は、最近でこそ少しずつ変わりつつあるけど、残念ながらまだまだ実態は変わらない。学会では、日本の大手民間企業の研究部門の方が、それなりのポジションに居たりはする例は散見するけど、まぁそれも圧倒的に少ない。
たまたま、この前参加した欧州の会議では、提案チームの構成におけるSMEの有無とか、研究者のジェンダーバランスなんていうことも、話題になった。
こういう、構成バランスというのは、大局的な話なので、マネージメントのトップ層が意識しているかどうかが如実に現れる。今日の会議は、これからしばらくお付き合いするので、どう変化していくかを見るもの楽しみだ。