今日は、旧知の工学部の先生からの依頼で、新潟大学の大学院で特別講義。早朝に家を出で東京駅から上越新幹線と在来線で、新潟大学の五十嵐キャンパスに移動。上越は何度も行ってるけど、新潟まで来るのは、随分と前の電気通信学会の全国大会以来になる。
今日は、10名ちょっとの大学院生に、2コマ目から昼食を挟んで、5コマまでの4コマ連続講義。前半は、無線通信の基礎的な話とIEEE802.11などの国際標準化の講義。後半は、エブリセンスのデータ流通の話と、AIホスピタルの話。まったくも、話す対象のレイヤーが違って、かなりダイナミックレンジの広い講義だ。
最近ということではないけど、僕らの世代から比べると、今の学生さん達は、いろいろな物理現象を体感する機会が少ない。昔なら、ラジオやテレビに電離層反射伝搬で、遠い地域の電波が混信したり、ラジオの直線性が悪くてお化けが出たり、006Pの乾電池にピリッときたりとか、いろいろな体感があった。でも、こういう体感的な経験かすくないと、無線の話とかもどうしても腹落ちしずらいこともあるのかもしれないと思うので、院生相手でも、僕はかなりファンダメンタルな話しをいつもしている。
一方で、データ流通みたいな上位層の話は、SNSにしてもアプリにしても、いろんな経験をしているから、こちらのほうは、出てくる質問もかなり現実的だったりする。
そんなわけで、毛色の違うネタで、4コマ分の特別講義を終えて、夜は招聘してくれた先生らと新潟駅近くで一献。日本海の魚と地酒を堪能して、駅前のホテルに投宿。