山梨の家のすぐ南側には、何軒かの別荘的な家があるのだけど、中には定住している人もいる。そのうちの一軒の方は、保護犬とか保護猫とかを積極的にケアしていて、今は六匹の猫さんがいる。この猫さんたちは、みんな名前がついてるし、首に名札もつけてる。そんなお隣さんの猫軍団に、一匹だけ名札のないというか、完全な飼い猫に慣りきれない猫さんがいる。彼/彼女は、このご近所さんのおかげで、ちゃんと去勢もされているのだけど、他の猫たちと馴染まないらしく、ご飯はもらっても家には入らないポリシーらしい。というわけで、いつも孤高に我が家の入り口とかに鎮座している。
我が家では、基本的に面倒見ないので餌をあげることはしないのだけど、魚を食べた時は、その残飯の骨とかは庭先に置いておくことにしている。そうすると、とうぜんのように野良な子も含めて、すばやく嗅ぎつけて綺麗になくなっている。
でっ、まぁいつも我が家の周りにいるからなのか、件の猫さんがそれなりの確率でありついてる。我が家では、ちょっと大きな体なので、勝手に"主さん"と呼んでるのだけど、どうも主さんは味を占めたらしい。
この主さんは、最近我が家の前で、なにかを期待して待っていたりする。しかも、野良さんなのに、微妙に御行儀よく前足揃えて、大きな瞳で見つめられたりするのがズルイ。
そんなわけで、今日はお魚は予定してなかったのだけど、ついつい献立に入れてしまった。まったく、あのつぶらな瞳攻撃に負けて、今夜も魚を焼いてしまった。