今朝は、一番で西海岸の某経済系シンクタンクというかNGOとのテレカン。ここにきて、いろいろなところから、データ取引市場的な思想の話が飛び込んできて、俄然面白くなってきた。
国内は国内で、デジタル庁もふくめて、物凄いスピードで、いろいろなことが進んでる。そんななか、とある新しい取り組みについての議論で、難しいなと思ったのは、結局のところ井の中の蛙問題かもしれない。
特定の分野の中で生息している人は、自分の発想やコンセプトの新規性を信じて疑わない。でも、他の分野や外の世界では、同じ様な動きはある。こういう時に、それぞれの違いを把握し、的確に表現できないと、その新規性は御山の大将でしかない。
となると、すくなくとも既存の取り組みと同じ評価軸で、新しい取り組みを整理した時に、なにが差異なのかを、単純明快に説明できるかどうかが鍵だ。漠とした思い入れは、あくまで主観的なもので、第三者に伝えるのは苦労する。
たとえば、今までにないほどの品揃えのお店なんですと主張したところで、今までのお店の取扱品種と比較がないと、いまひとつ???となる。取扱う商品は、すでに他店にもあるけど、 ワンストップの便利さを訴えるなら、そこで提供できる機能ほ示す必要がある。
こいうのを、ちゃんと表現できないときは、あまり声高に今までにないとか、世界でも珍しいとか言わないことが重要だと思うんだけど、世の中には花火好きな人も多いなと思う。
かつて、5Gのワークショップで、家に帰って5Gってなにが違うのという質問を奥さんからされたらなんと答えますかという問いをしたことがある。業界じゃない人に、ちゃんとその効能を説明できるかが、新しい取り組みをする時には大事なわけだ。
そういう意味で、Distinctって意識が大事だなと思ってたら、時代とともにあっちもこっちも動き出すと、ますますそれが薄れていくという危機感を禁じえない1日だった。