仕事柄SIerとか言われる業種の人達とお話することが多々ある。きょうも、いくつかのWeb会議はそんな人達とだった。
でっ、最近というか今更ながらに実感しているのが、SIさんっていうのは、出来合いの製品を紹介して、導入させて、使い方教えて的なことがお仕事のようだ。つまり、すでになにかある製品を探してきて、クライアントの前に並べて、他社比較などしながら、一推しはこれですみたいなことだ。
となると、彼らが扱えるのは、なにか実績とか導入事例のある既存製品ということになる。逆にいえば、目新しいものは苦手なようだ。今、ディジタル改革とか言われてることは、いままでの仕事の慣行を変えることなので、行政もふくめて前例主義だと辛いことが多いのだが、このあたりを旧態依然としたSIerの人達が対応するのは、なかなかに大変そうだ。
それでも、言葉尻というか表層的なとこだけ捉えて、外国で流行ってるのはこれです的な提案をすることくらいは出来るだろう。これって、発注側も同じレベルで、言葉だけ知ってて、アレやらないとまずいんでとか、率先してアレに取り組むのでみたいなテーマだと、アレがなんだか不鮮明な者同士で、大型案件が成立してしまうのが恐ろしい。
そういえば、昔衛星放送型ラジオの地上局の一部を設計したときに、某大手電機メーカーさんが元請で、複数ある機器を組み合わせて一つの地上局装置が構成されるものだった。このとき、当社はソリューションカンパニーになったので、個々の機器の細かいとこは、出来合いのものを使うだけなので、そちらの開発する装置の細かいことは、お任せしますと言われた。しかし、一つのラックに入る複数の機器の電源スイッチとかモニタLEDの配置とか、ロック機能とか、色とかがバラバラなんてのは、運用ミスを起こすから、決めましょうよと提案したら、古参のエンジニアが我が意を得たり的に喜んでくれたのを思い出した。あっ、あの会社っていまはSIerってやつだ。
まぁ、スマートシティとかデータ連携基盤が、まさにこのアレになって、ひどい結果にならないようにとつくづく思うな。
今夜は、ちょっと気になっていたうちゅうビールさんのコラボバッチを手に入れたので、夕飯の時に飲んでみた。最近は、8%以上のアルコール度数のビールがひたすらお気に入りかも。
二杯目に、久しぶりにマティーニつくった時に、ふと気づいた。SIerって、缶ビールは提供できるけど、カクテルは提供できないな。