NPO楽っ子関係の、経理など、普段なかなか進まない事務処理を行う。 会計の手法や原則は、利益団体でも非営利団体でも変わらないが、NPO法人の場合、定款に示された非営利団体としての本業部分(非営利事業)と、この法人が行うその他の関連する事業を分けておく必要がある。 結果として、BS/PL(非営利の場合は、PLといわず、収支計算書という)は、二つになる。 営利事業によって生じた利益を、認定NPOなどでは、非営利事業へ寄付するという行為をとることで、非課税となる措置がある。 さらには、非営利事業の経費仕訳も、事業そのものに直接的に係る事業費と法人の維持管理などに係る管理費に大別して、仕訳することが必要だ。 しかし、これらの会計規則については、企業会計における会社法や監査義務などのようなルールが未整備な面も多く、計上基準を発生日基準とするのかなども、各法人によりことなるようだ。 こういう経理、会計処理で重要なのは、その透明さであり、基準が明確になっていて、説明責任(第三者に合理的な説明が可能かどうか)が果たせるかだろう。 僕は、20代の後半の時に、知人と電子機器の設計事務所を共同経営していたのだが、その当時に共同経営者の命により商工会の主催する2級簿記までの講習を受けた。 この講習で教えてくれた先生は、某大手簿記学校の教頭先生だったのだが、実家が東京の下町で文具関係の製造業を営まれていることから、とても実務的な指導をしてくれた。 そして、なによりも一番最初の講義で、取引の8要素(資産の増加/資産の減少,負債の減少/負債の増加,資本の減少/資本の増加,費用の発生/収益の発生)という基本概念をしっかりと教えていただいたことが、会計に関する全ての局面で生きている。 というわけで、さすかに会社の決算書を作ることはなくなったけど、NPOの決算書つくりには、当時の教えを生かして、今でも自分で取り組んでいる。 (但し、会計ソフトがあるからこそ出来るのだけど..)